
| アウディの歴史はここから始まった |
アウディがその特徴的な「クワトロ」システムに関するコンテンツを公開。
アウディによると過去36年に800万台のクワトロシステム搭載車が生産され、今やアウディ全てのモデルに搭載されるとのこと(日本だとQ2のみ設定がない)。
現在ではアウディの新車販売における44%がクワトロ、と述べています。
アウディ「クワトロ」には横置きと縦置きがある
これによると最新の「quattro with ultra technology」を中心にその作動原理について解説しており、そのロジックや組み合わされるトランスミッション、プラットフォームごとのシステムについても解説。
例えばMLBプラットフォーム(エンジン縦置き)だとセルフロッキング・センターディファレンシャルによる前後トルク配分、さらには後輪左右にトルクをアクティブに分配するスポーツディファレンシャルについて。
MLBプラットフォームはアウディだとA4/A5/A6/A7/A8、Q5やQ7に採用。
グループ内だとポルシェ・カイエン、ベントレー・ベンテイガ、ランボルギーニ・ウルスにもベースとして採用されています。

MQBプラットフォーム(エンジン横置き)だと電子制御油圧式マルチプレートクラッチ、そしてミドシップのR8においては電子制御マルチプレートクラッチ、「未来の」クワトロとしてe-tron quattroについても作動原理を述べています。
MQBはフォルクスワーゲン・アウディグループのコンパクトなモデルに使用されており、アウディだとA3/TT、VWだとゴルフなどに採用。

他にはアウディ・クワトロ「誕生と発展の歴史」として1976/77年に開発した軍用システムに端を発すること、1980年の初代クワトロ、1986年のトルセン式への変遷、ラリーへの実戦投入、サーキットへの実戦投入などモータースポーツ活動についても言及。

その内容はかなり仔細に渡るもので、さすがアウディが自社でまとめたものだけあり、他ではほとんど見たことがないものばかりで非常に参考になります。
