BMWがコンコルソ・デレガンツァでの実車公開に向け、「コンセプト8シリーズ」の画像と概要を公開。
新型8シリーズは先代のように7シリーズをベースにするのではなく現行5シリーズがベース。
よってV12エンジンの搭載はないと考えられるものの、重量は6シリーズに比べても100キロほど軽量化出来ると見られ、トップレンジの「860i」では600馬力を発生するV8ツインターボエンジン(4.4リッター)を搭載するはずなので、まず動力性能としての心配はなさそうです(BMWは825、830、835、850、845、860、M8、M850の商標を取得している)。
市販バージョンの8シリーズは後輪駆動に加えて4WDもラインアップすることとなり、電子式リアアクスルステアリングを装備。
ボディはスチールとアルミ、マグネシウムを組み合わせたもので、インテリアについては先進的かつ豪華なデザインを採用し、シフトレバー(セレクターレバー)はなんとスワロフスキー製、とされています。
デザイン的には内外装とも「新世代」になると思われますが、おそらくはこれから登場するであろう「X2」も同様のデザインを持つことになりそうですね。
ヘッドライトについてはイカリングがより角ばった形になり、テールランプについてはi8風の立体的な形状が今後のBMWにおけるひとつのトレンドになるのかもしれません。
タイヤサイズ、前後バンパーなどは非常に現実的で、このまま市販できそうな雰囲気もありますが、マフラー形状はこのまま採用するかどうかは怪しいところ。
デザイン性が高くバンパーにインテグレートされたものとしてはレクサスがありますが、これは生産コストが高く、BMWが市販モデルでそこまで「こだわるかどうか」が不明、というところ(ただし1800万円と言われる新型8シリーズの価格を考慮すると、これは費用を投じてでもコンセプトモデルのデザインを継続するのかもしれない)。
現行BMWとくにスポーツモデルのM4はかなり複雑な造形を持っているものの、このコンセプト8シリーズはかなりシンプル。
市販モデルではこのデザインがどの程度再現されるのかはわかりませんが、「iNEXT」に通じるものもあり、BMWとしてはこの路線で進んでゆくものと思われます。
なお実現が難しいだろうと思える部分は「ドアミラー」。
このサイズと形状では視界を確保できず、実用性はもちろん法規を満たすことも難しそうです。
ただ、発売時期を考えると当然「ミラーレス(後方確認用カメラ装備)」も考慮していると思われ、このドアミラーをさらに小さくしてカメラに置き換えてくる可能性もありそうです(実際にBMWがはi8のドアミラーをカメラに換えたミラーレスコンセプトモデルをCESに展示している)。
内装においてもあまりに先進的で、おそらく「これは市販モデルではトーンを抑えられるだろう」と思われる部分。
ただしセレクターレバーやメーターパネルの表示はそのまま採用されるかもしれませんね。
こちらは現行M4。
なんとなく前後バンパーの造形はコンセプト8シリーズに踏襲されているようで、しかしより「シンプルかつ滑らか」になっていますね。
こちらはiNEXT。
将来的にはこのような「凹凸のない、シンプルな」デザインに向かうのだと思います。
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新型BMW8シリーズの画像が登場(現段階ではコンセプトモデル扱い)。
実車は5/26のコンコルソ・デレガンツァにて発表の予定ですが、画像を見ると現行BMWと大きく異るデザインを持っており、フロントでは細く長いヘッドライト、フロントの左右を絞った形状はこれまでには見られないもの。
サイドではフロントフェンダーから圧を抜くためのスリットがあり、これは一部現行モデルでも見られるものの、ドアにまでまたがる造形を持っています。
おそらく最も特徴的なのはリアセクションですが、リアクォーターウインドウのグラフィックがこれまでのBMWには見られない形状で、ウインドウ下端がカーブを描いて巻き上がるデザインとなっており、そのままハイデッキスタイルのリアへと続く形に。
サイズ的にかなり大きな車になるのは間違いなく、そのためにデザイン的自由度が高いのは間違いありませんが、それを考慮しても突出した優美さを持っていると言えそうです。
スタイル的にはアグレッシブなスポーツカーというよりは優雅なスポーツクーペということになりそうで、その意味ではアストンマーティンがもっとも大きなライバルになるのかもしれません。
なおBMWは825/830/835/845/860/M8/M850の商標をすでに登録しており、全てではないにせよこれら登場の可能性がある、と考えられます。