
| ポール・ウォーカーとミドシップスポーツカーとはすぐに結びつけることができないが |
故ポール・ウォーカーは100台を超えるレアカーのコレクションを保有していたことでも知られ、今回はその中からBMW M1が販売に供されることに。
なお、「ポール・ウォーカー所有のM1」が市場に出てくるのははじめてだと記憶しており、もともとのM1の希少価値と相まって相当な高値で落札されることになりそうです(現在、中古車売買サイトにて競売にかけられているが、1週間あまりを残して4000万円近い価格となっている)。
ポール・ウォーカーはフォード、日産、BMW好きで知られる
これまで公開されたコレクション、そして売却されたコレクションを見るに、さすがにポール・ウォーカーだけあって世界に名だたるスポーツカーが勢揃い。
その中でもフォード、日産、BMWのスポーツカーが多いように感じますが、中でも多いのが「M3」。
とくにE36世代のM3をこよなく愛していたようで、「微妙な仕様違い」にて複数台所有していたことも報じられています。
そんなポール・ウォーカーなので、M1を所有していたとしても驚くことはないはずで、しかしポール・ウォーカーというと「軽量コンパクトなFR好き」というイメージもあり、M1のようなミドシップスポーツカーを所有していたというのはちょっと意外ですね。
BMW M1はこんなクルマ
BMW M1は1978年にBMWが発売したミドシップスポーツカー。

ただしBMWは当時ミドシップのノウハウを持たず、そのため開発をランボルギーニへ、デザインをジウジアーロへと委託することになりますが、ランボルギーニ側での開発が遅れたため、その開発をコントロールしようと「ランボルギーニごと」買収しようとしたことがあるという逸話もあるようですね。

BMW M1の4,360ミリ、全幅1,824ミリ、全高1,140ミリ(ランボルギーニ・ウラカンよりも低い!)、車体重量は1,300kg。
搭載されるエンジンはBMW製の3.5リッター直6(M88/1)、277HPというスペックです。

生産台数は453台、一説では477台とも言われますが、いずれにせよ「かなり少ない」のは間違いなく、よってランチア・ストラトスらとともに「コレクター必携アイテム」として認知されています。

この個体は1980年製、そして走行距離は6,800キロだと紹介されており、珍しい「Mスポーツ」カラー仕様。

通常モデルとは異なるフロントスポイラー、そしてリアウイングが装着されているものの、M1のワンメイクレース仕様「プロカー」ともちょっと異なるようですね。

BMW M1は「もっとも復活が期待される」クルマのひとつ
なお、自動車史には多くのアイコニックなクルマが存在しますが、このBMW M1ももちろんそうしたクルマのひとつ。
ランチア・ストラトス、デ・トマソ・パンテーラ同様に「復活」が強く期待されるクルマのひとつで、BMWは過去に「M1オマージュ(M1誕生30周年記念のコンセプトカー)」を発表するも市販化に至らなかったという経緯があります。

ただ、BMWはM1の次世代モデルとも言える「ヴィジョンMネクスト」を発表しており、こちらについては発売される可能性が高いとも言われていますね。
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