| まさかBMW 3.0CSLがここまで値上がりするとは誰にも想像できなかっただろう |
さて、ジャミロクワイのフロントマン、ジェイ・ケイが所有していたBMW 3.0CSL(1973年)がシルバーストーン・オークション開催の競売へと登場予定。
このBMW 3.0CSLは欧州ツーリングカー選手権参加のためのホモロゲーション取得モデルとして1,265台が生産されており、英国向けとしては500台がデリバリーされています。
なお、この「ジェイ・ケイが所有していた」BMW 3.0CSLはそのうちの「400番目」とのことで、キリ番ということからも高い人気を呼びそうですね。
参考までに、ジェレミー・クラークソンが「売却してもっとも公開したクルマ」として挙げていたのがこのBMW 3.0CSLですが、その理由は「売ったときは45万円くらいだったのに、現在の相場は1000万円くらいに上がってしまったから」。
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標準モデルに比較して136kgも軽量
この3.0CSLはCSそしてCSiと多くを共有するものの、それらに比較すると大幅に軽量化されていることが特徴であり、モノコックの鋼板を一部薄くしたり、バンパーやドア、ボンネットやトランクリッドはアルミ製に。
さらに制振や防音も簡略化され、サイドウインドウは樹脂製へと置き換えられることで、ベース車両(3.0)に比較すると136kgもの軽量化を達成している、とのこと。
なお、CSLとは「クーペ、スポーツ、ライト(軽量)」の頭文字を組みわせたもので、この三文字が素性を物語っていると言えそうですね。
搭載されるエンジンは3.2リッター自然吸気直列6気筒、出力は203PS。
トランスミッションは5速マニュアル、駆動輪はもちろん後輪のみ。
フロントは「シャークノーズ」。
この後、このE9シリーズは「世界で最も美しいクーペのひとつ」と称されるE24世代の6シリーズへと進化することになります。
BMW 3.0CSLのインテリアはこうなっている
そしてこちらは3.0CSLのインテリア。
シートはバケット形状、そしてレザーとモケットが貼られ、トリムにはウッドが採用されています。
意外や(ホモロゲーション取得モデルで、様々な軽量化が施されている割に)リアシートが残されているようですね。
このBMW 3.0CSLのオーナーは6度変わる
なお、ジェイ・ケイがこの3.0CSLを手に入れたのは2008年だそうですが、通算では6人オーナーが代わっている、とのこと。
もともと工場出荷時にはイエローにペイントされていたものの、どこかの段階でこの「ダイヤモンドシュワルツ」へと再塗装されています。
オークション開催元の予想では、最高にて落札価格2000万円を超えるとされ、BMW 3.0CSLは恐ろしい勢いにて価格が上がっているということになりますね。
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