| あの無人走行ボンドカーはこんな仕掛けになっていた |
そのほかにもカール・ラガーフェルドのデザインした7シリーズが存在したとは
さて、BMWはここ最近相次いで「過去のコンセプトカー」を公開していますが、今回はE38世代の7シリーズを紹介しています。
最初に登場するのはこの750iLで、キャニオン・レッド・メタリックとネパール・シルバー・メタリックとのグラデーションで仕上げられた珍しいフィニッシュを持っています。
今でこそスーパーカーを中心に「グラデーション」の個体が見られるものの、当時としては、そしてサルーンでは非常に珍しいのではと思います。
デザインはカール・ラガーフェルド
なお、このBMW 7シリーズに限ってはコンセプトカーではなく顧客のオーダーによって作られたクルマで、デザインしたのはフェンディやシャネルでデザイナーを務めたカール・ラガーフェルド。
そして依頼主はハンブルクのフォーシーズンズホテルだと紹介されています。
このBMW 7シリーズは主にフォーシーズンズホテルのVIP送迎用として使用されていたのだと思われ、よってエキゾチックな外装に加えて超豪華な内装を持つことに。
自動車電話はもちろんファックスが内蔵されるほか、センターコンソール後部にはVHSビデオレコーダーとプレーヤー、スクリーン、さらにはリアシートの間に冷蔵庫が設置されるなど、当時考えうる限りの贅が尽くされています。
今見ると「レトロ」ではありますが、当時はこれが「最先端」の装備であり、20年でどれだけ自動車のインフォテイメントシステムや設備が進化したかがわかりますね。
映画「007 トゥモロー・ネバー・ダイ」に登場したボンドカーも
そしてもう一台の7シリーズは実際に映画「007 トゥモロー・ネバー・ダイ」の撮影に使用された750iL。
見たところ普通に見えますが・・・。
後部座席にはモニターとステアリングホイール。
これはどういうことかというと、劇中でこのクルマはジェームズ・ボンドの操作するリモコンによって「無人で」動くさまが描かれていたのですが、実際の撮影では無人で走らせていたわけではなく、リアシート部に潜んでいたドライバーがこれらデバイスを使用してクルマを操縦していたわけですね。
そして後部座席の運転デバイスはこんな感じでもともとのアクセルやブレーキペダルと物理的に連結されています。
シフトレバーもシャフトにて連結。
後部座席からはこんな感じで操作することになります。
そのほかの「特別装備」としてはフロントエンブレムの下に内蔵されたカッターも。
各種スイッチのなかの一つを操作すると・・・。
リアバンパー下部がせり出してきます。
ちなみにこの中にはまきびしが入っていて・・・。
こんな感じでばら撒かれるわけですね。
映画の中では様々な装備を披露したBMW 7シリーズですが、実際にはこんな感じで操作していたんですね。
BMW自らが「ワンオフ」7シリーズを紹介する動画はこちら
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