| もしかするとこのままずっと同じ場所に眠り続ける可能性も |
なんとか救出する方法があればいいとは思うが
さて、英国の地下駐車場にておよそ20年近く放置されているBMW M3 CSLが話題に。
BMWはもっともスパルタンなモデルに「CSL」の名称を与えることで知られていますが、このCSLの名を持つモデルは最新のM4 CSL含めてBMW史上わずか4台しか発売されておらず、つまりは非常に価値の高いクルマです。
生産台数はわずか1,383台のみで、CSLとは「クーペ・スポーツ・ライトウエイト(Coupe Sport Leichtbau)」を指し、このE46世代のM3 CSLについては(1999年のM3発表の3年後)2002年に発売されることに。
通常版のM3より110kgも軽量化され、出力は(通常版M3の)343馬力から360馬力へと引き上げられるなど、”クーペ・スポーツ・ライトウエイト”の名に恥じないアップデートが施されています。
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なぜこのBMW M3 CSLは駐車場に放置されることに?
このBMW M3 CSLについては謎が多く、ネット上での通説は「2004年8月4日、このM3 CSLのオリジナル・オーナーがイギリスのレディングでこのクルマを回収し、ロンドンの地下駐車場まで59km走らせた後、そのまま放置している」というもの(これが正しいのかどうかはわからない)。
このM3 CSLのオンラインレポートにアクセスした人物によると、走行距離は約16,000kmで、長年にわたって複数のオーナーがいたということわかっているそうですが、またあるインスタグラマーは「直近で判明している走行距離は23,000km以上で、ナンバープレートを検索すると、2006年3月から税金が未払いになっている」と主張しています。
ただし現時点では実際の情報は誰にもわからず、しかしこうやって地下駐車場にずっと放置されているというのは紛れもない事実。
なお、このタイヤとホイールに取り付けた板とチェーンは(おそらく)警察によるものではなく駐車場側が取り付けたものだと思われ、長期間の駐車料金を踏み倒してクルマを持ち出すことを防ぐためだと思われます。
車両自体の程度は悪くはなく、特にパーツを盗まれることもなかったようですが、リアバンパーは他のクルマがヒットして一部が外れたのだと推測されており、ドアミラーにもちょっとした傷があるもよう。
このM3 CSLのオーナーがなぜずっとこの貴重なクルマを放置しているか、それとも放置せざるを得ない理由があるのかどうかはまったくわかりませんが、いつかこのクルマがこの駐車場から出され、本来の栄光を享受すべく走り出すことを願わんばかりです。
なお、いつも気になるのは「こういった、放置されたクルマがあり、かつオーナーと連絡が取れない場合、どうすれば合法に動かしたり所有権を移転できるのか」。
このような例は多くはないと思われるものの、「ゼロ」でもないはずで、よってなんらかの方法があるものと思われます。
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参照:CARSCOOPS