
| 新車販売時に価格は明かされておらず、ボディカラーなどの選択肢も不明である |
一説によるとボディカラーは50台全てが「アルピンホワイトにMカラー」
さて、BMWは2022年11月に「BMW史上もっともパワフルな6気筒エンジン搭載車」として3.0CSLを発売していますが、これはわずか50台のみという、これまたBMW史上例を見ないほどの少量生産車でもあるわけですね。
そして今回、欧州のエキゾチックカーディーラーにてこのBMW 3.0CSLが売りに出されており(おそらくは初)、その価格は驚愕の1,249,500ユーロ(現在の為替レートにて約2億円)に設定されています。
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BMW 3.0CSLの新車価格は不明ではあるが
なお、このBMW 3.0CSLについて新車価格は公表されておらず、というのも一般の人が手を挙げて購入できるたぐいのクルマではなく、「BMWが招待を送った顧客のみが購入できるクルマである」ためで、しかしウワサだとその価格は1億2000万円ほど。

この「1億2000万円」というのが正しいかどうかはわからないものの、もしBMW 3.0CSLの新車価格が1億2000万円だとすると「8000万円ほどの」プレミアが乗せられているということに。
なお、このBMW 3.0CSLの走行距離はわずか25キロなので、もともとのオーナーは「転売」を目的として新車を購入したのだと考えて良さそうです。

ただ、BMWはこういった価格帯のクルマをこれまでにリリースしたことはなく、BMW 3.0CSLそのものもベースとなるM4 CSLにかなり(構造的に)近いということもあって、BMW 3.0CSL発売時から「1億円を超えるだろう」という価格については疑問を呈する声が多く、加えてM3 CSやM4 CSLの取引相場も「期待したほどではない」とも報じられて、それを考慮すると今回のBMW 3.0CSLの価格は多くの人にとって興味をそそられるものではないかもしれません(もしかすると、BMW 3.0CSL新車販売時にも、BMWからオファーを貰ったとしても断った人がいたかもしれない)。

BMW 3.0CSLには謎が多い
そしてこのBMW 3.0CSLにはナゾが多く、そもそもどういった仕様が選択できたのかもわかっておらず、一説によれば「50台すべてが同じ仕様にて出荷された」。

つまりすべてのBMW 3.0CSLがこの「アルピンホワイトにMカラー」だとも言われているのですが、いかにこれがBMWにとってのヘリテージカラーであったとしても、コレクターにとっては納得できない部分であった可能性もありそうです(同じ仕様のクルマが50台も存在するということになる)。

このBMW 3.0CSLには560馬力へとパワーアップされた3リッター6気筒ツインターボエンジンが搭載され、そして大きなセールスポイントは「6速マニュアル・トランスミッション」を搭載していること。
この「MT搭載」というところを見てもBMWがこのBMW 3.0CSLを「未来のための遺産」として位置づけようとしたことがわかりますね。

外観に関してだと、M4 CSLに比較して大幅にホイールアーチが拡大されるなどボディパネルのほとんどが専用設計となり、組み立てはBMW 3.0CSL専用に設けられたワークショップにて行われた、と伝えられています。

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参照:Luxury Cars Hamburg