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【動画】メルセデスAMG A45Sがニュルにて7:48を記録!ついに2リッターハッチでもフェラーリ599やランボルギーニ・ムルシエラゴ等ちょっと前のスーパーカーと同等のタイムを記録するまでに

2020/03/21

| 技術の進歩とは恐ろしい |

さて、メルセデス・ベンツは4気筒エンジンを搭載する量産車史上最高出力を持つ「メルセデスAMG A45 S 4MATIC+」を発表していますが、今回はおなじみSport Autoが早速そのA45をニュルブルクリンクへと持ち込んでタイムアタックを行っています。

ドライバーはおなじみニュルブルクリンクのスペシャリストであるクリスチャン・ゲッバート氏が担当し、そのタイムはなんと7:48.8という驚くべきもの。
というのもこのタイムは981世代のポルシェ・ボクスター・スパイダー(7:49.00)よりも速いから。

この好タイムの理由としては、高出力であることはもちろんですが、やはりトルクベクタリング4WDと8速DCTによる効率性の高さによるものが大きいと考えて良さそう。
つまり、発生した出力を「余すところなく」駆動力に変換でき、かつトルクベクタリングによって「物理の法則を超えて」無理やりクルマを曲げることができるようになったためだと考えています。

メルセデスAMG「A45」「CLA45」発表!”ドリフトモード”を備え、量産4気筒エンジン史上最高の421PSを発生するスーパーカーキラー

このタイムはニュルブルクリンクでは何位くらい?

今回メルセデスAMG A45 S 4MATIC+が記録した7:48.8というタイムはニュルブルクリンクだとだいたい122位くらい。
順位だけを聞くと「なんだ大したことないじゃない」という感じですが、この周囲にはボクスター・スパイダーの他にもそうそうたるメンバーが並び、たとえばフェラーリ599GTB(7:47.00)、ポルシェ911GT3RS(996/7:47.00)、ポルシェ718ケイマンSport Auto(7:47.00)、BMW M3 GTS(7:48.00)、アウディTTRS(7:48.00)、ランボルギーニ・ムルシエラゴ(7:50.00)、ポルシェ911カレラS(997/7:50.00)といったところ。

最新スーパースポーツに対抗するのは難しくとも、2リッター4気筒エンジンを積む「FF、ファミリーカーベースの」クルマが一世代もしくはふた世代前の生粋のスポーツカー、そしてスーパースポーツに対抗できるというのはまさに驚愕です。

メルセデスAMG A45 S 4MATIC+はこんなクルマ

新型メルセデスA 45 S 4MATIC+に搭載されるのは、上述の通り「4気筒エンジン史上最高出力」を誇る2リッターターボ。
発生する出力は421馬力にも達し、先代の360馬力を大きく更新しています。
形式はM139で、もちろんAMG伝統の「ワン・マン、ワン・エンジン」という思想に則り、一人の熟練した職人が責任を持ってそのエンジンを組み立てたもの。

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駆動方式は4WD(4MATIC)を採用し、前後駆動力配分は100:0〜50:50。
ただしオプションの「AMGダイナミック・プラス・パッケージ」を装着することで駆動力を後輪のみに切り替える「ドリフトモード」が利用できるようになります(ドライブモードを”Race”に入れる必要がある)。

トランスミッションは8速デュアルクラッチ(8速AMGスピードシフト)、0−100km/h加速は3.9秒を誇りますが、これもまたランボルギーニ・ディアブロやフェラーリF40、メルセデスSLRマクラーレン、ポルシェ911ターボ(997)といった、少し前のスーパーカーと同等のタイムです。

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日本だと価格は790万円に設定され、ちょうどポルシェ718ケイマンS(350馬力)あたりと競合することになりますが、正直(その立場になれば)どちらを購入するかは非常に迷うところ。
方やポルシェブランド、そして生粋のスポーツカーではあるものの2ドアクーペで2人乗り、方やメルセデス・ベンツのハイパフォーマンスブランドが送り出す421馬力のスーパーホットハッチ。
しかもこちらは5ドアで後席もあり、かつ荷物も載るという日常性を持っています。

VIA:sport auto

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