![「自動車史上、もっとも高額(182億円)で取引されたクルマ」、メルセデス・ベンツ 300 SLR ウーレンハウト クーペが公道を走る姿が目撃される。もはや億ションどころではなく「走る金塊」](https://intensive911.com/wp-content/uploads/2025/02/Mercedes-Benz-300SLR.png)
Image:Mercedes-Benz
| その希少性、価値、そして運転の難易度を考慮しても、このクルマを走らせることは「常識外」である |
ただしその価格も常軌を逸しており、オーナーも凡人の常識を遥かに超える人物なのであろう
さて、オークションや個人売買を含め、「自動車史上、もっとも高額で取引されたクルマ」が「メルセデス・ベンツ 300 SLR ウーレンハウト クーペ」。※二番目に高額なのは今月初めのオークションにて落札された1954年製のメルセデス・ベンツ W196 R ストリームライナーである
そしてこのメルセデス・ベンツ 300 SLR ウーレンハウト クーペは世界に二台しか存在せず、よってそのオーナーは(通常)車両を空調完備のガレージに収め、保管場所すら他人に知らせないんじゃないかとも思えるのですが、なんとそのメルセデス・ベンツ 300 SLR ウーレンハウト クーペがモナコにて走行する姿が目撃に。
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その価格「222億円」。自動車史上最高金額にて取引された「メルセデス・ベンツ 300 SLR クーペ」とはどういったクルマなのか
Image:Mercedes-Benz | メルセデス・ベンツ 300 SLR クーペはモータースポーツへの参戦履歴がないにもかかわらず「非常に高い評価」を得る | 生産台数はわずか2台、ニックネーム ...
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もはや走る「金塊」のようなものである
数千万円もするスーパーカーを「マンションが買える値段」、数億円のハイパーカーについては「億ション」を表現されることがあるものの、このメルセデス・ベンツ 300 SLR ウーレンハウト クーペの場合は億ションの標準的な相場すらも超えていて、もはや「金塊」レベルだと言っていいのかもしれません。
万が一クラッシュしたり、あるいは強奪されようものならばとんでもない損害が生じることになりますが、インスタグラムに投稿された動画を見るに、モナコのフェアモント・ヘアピンを抜けてサント・デヴォートへ向かう様子が映し出されています。
ちなみにこのメルセデス・ベンツ 300 SLR ウーレンハウト クーペは、フアン・マヌエル・ファンジオにF1世界選手権のタイトルを2度もたらしたW196 GPをベースに改装が施されたロードカーで(つまり中身はGPマシンである)、3.0リッターの直列8気筒エンジンを搭載し、最高速度は290km/hにも達します。
この数字は「当時最も速い公道走行可能なクルマ」であったことを意味しますが(もちろん今でも相当に速い)、元々がレーシングカーであっただけに運転が難しいであろうことも推測でき、いろいろな意味に置いて、このオーナーさんには「脱帽」といったところですね。
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参照:billionaires_flix(Instagram)