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ポルシェがケイマンベースのEV「eボリューション」公開。0-100キロ加速は911GT3より速い3.3秒

2017/10/11

ポルシェがワンオフでケイマンベースのEVをリリース

ポルシェは現在、初の市販EVとなる「ミッションE」を鋭意開発中ですが、今回はケイマンをベースとした「e-ボリューション(e-volution)」を公開。
これはドイツにて開催の「エレクトリック・ビークル(電気自動車)シンポジウム」にて展示されたものですが、981世代のケイマンをベースとし、シルバーのボディにグリーンのアクセントが付与されています(後述の第二世代”ボクスターE”と同じ)。

0-100キロ加速は911GT3よりも速い、わずか3.3秒

充電システムについてポルシェの開発した「ターボチャージングシステム」を採用しており、これはバッテリーの80%までを15分で充電できるもの。
おそらくはポルシェの属するフォルクスワーゲン・アウディグループのEV/PHEVに採用されてゆくと思われ、しかしポルシェはこの規格を広く普及扠せたく、他メーカーにも採用を呼びかけています。

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現在のところこの「e-ボリューション」は研究用として使用されていますが、そのパフォーマンスは一級品。
0-100キロ加速を3.3秒でこなし、これは「718ケイマンS」より1.3秒も速いタイム(911GT3のPDK版でも3.4秒)。
フル充電による走行可能距離は200キロとなっています。



ポルシェによるEVはこれが初ではない。以前に「ボクスターE」も

なお、ポルシェはリサーチ用EVとてこれまでにも987世代のボクスターをベースとして「ボクスターE」を発表したことも。
これは後輪駆動、そして4WDバージョンあわせて3台が試作されていますが、ガソリンエンジン採用のボクスターでは「エンジン」をバッテリーに置き換え、「トランスミッションとエキゾーストシステム」のあるところにモーターとコンスタントメッシュ式トランスミッション、制御ユニットを配置。
4WDモデルになるとフロントの「燃料タンクがあった部分」に前輪駆動用のモーターが装着される、というパッケージングとなっています。

後輪駆動モデルはモーター一つ、4WDモデルはモーターが2つ存在することになりますが、4WD版だと出力は2個のモーターあわせて250馬力。
当時はさほどモーターやバッテリー性能が高くなかったのか、0-100キロ加速は後輪駆動モデルで9.8秒(BMW i3の7.1秒よりもかなり遅い)、4WDモデルで5.5秒、という数値。
なお最高速度はそれぞれ時速200キロ、150キロ、一回の充電あたりの走行可能距離は170キロ、とのこと。

当時は「ポルシェとしての性能を満たしていない」として大きくこれが公開されることはなく、このあとにも981ボクスターをベースに二世代目の「ボクスターE」が製造されたはずですが、そちらの存在もベールに包まれたまま(この第二世代ボクスターEについてはポルシェから「1/43サイズのミニカー」が発売されていて、ぼくはそれを見て初めてその存在を知ったほど)。

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