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ポルシェが自社にてカスタムしたパナメーラ公開。明らかに変わってきたポルシェのデザインに対する意識を考える

2017/10/29

ポルシェが自社でカスタムしたパナメーラ・ターボS E・ハイブリッドを公開

ボディカラーは珍しいパープル系

ポルシェがそのカスタマイゼーション部門、「エクスクルーシブ・マヌファクトゥア」でカスタムしたパナメーラ・ターボS Eハイブリッド・スポーツツーリスモの画像を公開。
ボディカラーは「アメジスティック・メタリック」で、文字通りアメジスト色。
ポルシェがこういったボディカラーを(カスタムモデルといえども)採用するのは非常に珍しく、ほかに公開された最近のカスタム例を見ても、少しづつポルシェが変化してきていることがわかります。

なお、「ハイブリッドモデル」の特徴でもあるアシッドグリーンのブレーキキャリパー、同じくアシッドグリーンのレイヤーを持つモデルネームはそのまま残され、そのために「グリーンとパープル」というなんともエキゾチックな雰囲気に。

インテリアもこれまでにはない意匠に

インテリアにおいては薄いグレーのレザーにブラックのアクセントが付与され、エアベントはボディカラー同色のアメジスティック・メタリックに。

なお、シートにおいてポルシェはここ最近まで「パーツ単位で」色を変えることはあっても、「一つのパーツの中で」色や素材を変える、といったことは非常に稀。
これは「デザイン性」以外にその必然性がなく、ポルシェは「形態は機能に従う」という理念の基に活動してきたと思われるので、そういった「デザインのためにコストを割く」という考え方が希薄であったのかもしれません。

ただしここ最近は他メーカーの追い上げ等もあって「それでは生き残れない」ことも事実であり、こういった変化が生じているのでしょうね。

2018-Porsche-911-T-5

なお、こちらは911カレラTのシート。
これまでだと「シートバック」「座面」「サイドサポート」というパーツ単位でのカラーや素材変更だったものが、「サイドサポート」の中で素材の変更がなされていること、そしてそれがシートバックと連続したデザイン性を持つことがわかります。
これはここ最近のニューモデルにも見られる傾向ではあるものの、「これまでのポルシェらしくない」部分ですね。

なお、ぼくは「変化しないと生き残れない」と常々考えているので、ポルシェのこういった変化についても「歓迎派」です。

もちろんこういった「変化」は他社にも見られるものですが、ポルシェにおいては、これまでそのブランドバリュー、性能において他社をリードしていたものの、そのアドバンテージも今では小さくなり、「他社と同じ流れに乗らねば」商品の価値を維持できない時代に突入した、とも言えますね。

↓なおこれまでのポルシェだとこんな感じ。
シートのセンターとサイドでしかカラーや仕上げの変化が設けられていない、ということもわかります。

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