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「ポルシェ911」→「RUF CTR」にコンバートされた車両が競売に。2015年までは日本に存在

2018/02/03

| 世界に一台、ミントグリーンのRUF CTR |

まずは「ポルシェ911」として生を受け、その後にRUFへとコンバートされた車両(CTRクラブスポーツ)がオークションに登場予定。
ルーフ(RUFオートモービル)はチューナーでもありますがれっきとしたメーカーでもあり、ポルシェから未組立のボディやパーツの供給を受け、自社の基準に従ってハイパフォーマンスカーを作ることでも有名(BMWをに対するアルピナのような感じ)。
一方ではポルシェのチューンも手がけており、今回出品される車は「RUFとして製造されたもの」ではなく「後にRUF化されたもの」。

もとは「ポルシェ」だったが

なおRUFの車はRUFとして個別に扱われ、見た目はポルシェですが「ポルシェではなくルーフ」。
モデル名は「CTR3」「RGT」「Rt12」「Rクーペ」「RKスパイダー」といった感じで、ポルシェの車体をベースとしていると言えど「911」「ボクスター」「ケイマン」といったポルシェの名前を引き継がないことも特徴です(一つの独立したメーカーで、独自の車種構成を持つという主張だと思われる)。

今回オークションに登場するのはもともと「ガーズレッドのポルシェ911(カレラ3.2)」だったもので、これがルーフの手によって改造され、その後は「RUF CTRクラブスポーツ」として人生の再スタートを切ることに。

改造の内容は大きなもので、ドアやフード、その他をスチールからアルミに置き換えることで200キロ軽量化。
空力改善のために前後バンパーも置き換えられ、大きなホイールを収めるためにリヤフェンダーも大型化(ルーフは空気抵抗削減のために”雨樋”も削り取り、ボディ表面の段差をなくすという徹底ぶりでも知られる)。

エンジンは3.2リッターツインターボ(469馬力)を採用して燃料や点火系はレースカーであるポルシェ962Cのものを使用しており、トランスミッションは専用にギアレシオを調整した5速マニュアル。
内装にも「クラブスポーツ」の名にふさわしくフルロールケージが組まれます。

なおボディカラーは「ミントグリーン」ですが、このカラーに塗られた個体は「この一台のみ」とのこと。

ちなみにこのルーフCTRクラブスポーツは長い期間日本にて登録されていたそうで、その後2015年にヨーロッパへ。
さらにその後ルーフでギアボックスのオーバーホール、ポルシェ専門家によってターボもオーバーホール済み。
走行距離は197,000キロを数えますが、これは相当なパフォーマンスを持ちながらも「実用に足る車であった」ということを意味するのだと思われます。

現在空冷ポルシェの価格は上昇の一途ですが、RUFはさらに希少。
オークションではその希少性が評価されるのか、それとも「ポルシェブランド」が勝るのか(いかに希少なRUFといえどもポルシェ純正という価値に負けるのか)は不明で、落札金額が気になるところです。

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