| ボディカラーはこれでも純正色 |
「シグナル・イエロー」にペイントされたポルシェ・カレラGTの中古が販売中。
なお、このカラーは「ポルシェ純正」とのことで、つまり発注時にこのカラーで指定をした、ということに。
さらにこのボディカラーは1270台が製造された中でも「唯一」となり、その上この個体のシリアルナンバーは「911」。
かなり特殊な要素を備えたポルシェ・カレラGTですが、その販売価格は1億4000万円ほどに設定されています。
カレラGTを販売するのはマクラーレンの正規ディーラー
なお、販売しているのは「マクラーレン・ニューポートビーチ」。
おそらく顧客の下取りとして入庫したのだと思われますが、北米のマクラーレンやアストンマーティン、ランボルギーニディーラーは比較的自由で、改造車やこういった他メーカーの車を大々的に販売することがあるようです。
カレラGTはもともとレーシングカーとして車体/エンジン共に開発したもので、しかし参加するカテゴリがなくなってしまったために「市販車」へと転じたモデル。
発売は2003年、価格は5000万円程度(為替差損回避のためにユーロによる支払いのみだった)、生産台数は1500台が予定されていたものの1270台のみが生産されており、つまり当時は「完売しなかった」珍しい限定車。
ただし販売終了後にはジリジリ値を上げ、1億円を突破して1億5000円程度まで上昇しているものの、最近はちょっと下落傾向にあるようです。
エンジンは専用の5.8リッターV10、612馬力。
トランスミッションは6MTのみで、「壁を踏んでいるようだ」と言われるほど重いクラッチが有名。
ほぼ同時期の2002年に発売されたエンツォフェラーリはクラッチレスMT(セミAT)を搭載していたので、その点カレラGTは販売が不利だったのかもしれません(さすがに運転の難易度が高かった)。
ルーフは分割収納式で、外した後はフロントトランクへと収納。
シリアルナンバーは「0911」。
今となってはちょっと古く見えるスイッチ類。
メーターは911シリーズとほぼ同一。
ポルシェはモデルに関係なく、共有できるパーツは共有する傾向にあります。
ドアはかなり軽そう。
「Y」字型の構造材がちょっとオシャレ。
フロントトランク内はキルティングの布地でカバー。
サイドシルは「極太」。
このあたり「レーシングカーとして開発された」という素性を物語る部分ですね。
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VIA: McLaren Philarelphia