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【動画】ポルシェはこうやって作られる。マカン、パナメーラが作られるライプツィヒ工場の製造工程を見てみよう

2019/02/10

ポルシェの工場はほとんどが自動化されていた

ビジネスインサーダーが、ポルシェのライプツィヒ工場にてマカン、そしてパナメーラを製造する様子を公開。

このライプツィヒ工場は2002年から稼働していますが、初代カイエンの生産にはじまり、現在ではマカン、パナメーラを生産しています。

一方でポルシェ本社横のツェッフェンハウゼン工場では911や718ケイマン/ボクスターといったスポーツモデルを生産しており、これからは「タイカン」を生産することに。

なお、ポルシェはこれまでボクスターの生産をヴァルメットに委託したり、フォルクスワーゲングループのプラントにて生産していたことがあるものの、ツェッフェンハウゼン工場の稼働開始に伴い「全て自社生産」に切り替えたと言われていて、さらには「ドイツでの生産」にこだわり、海外に生産拠点は設けない意向だとされていますね。

現在ライプツィヒ工場では年間16万台のポルシェを製造

ライプツィヒ工場ではボディパネルの溶接から塗装、内外装のアッセンブリーなど、つまりは「そのすべて」を担当。

こちらはマカンのボンネットを製造する工程ですが、ロボットがうねうねと動いており、一種異様な光景。
ちなみにボンネットのパネルそのものはスロバキアにあるフォルクスワーゲンの工場でプレスされ、その後ここポルシェのライプツィヒ工場に運ばれ、溶接されることになるようです。

そして防錆処理の前段階として溶剤にドボン。
これも完全に流れ作業ですね。

この後の電泳塗装工程では、溶液槽とボディとに380Vの電圧が印加されてコーティングを行うことになりますが、この作業はなんと「9回」も行われる、とのこと。

さらに塗装。
塗装ももちろんロボットによるもので、下塗り、上塗り、クリアの3層にてペイントされます。

塗料の85%がボディに付着し、残りの塗料もリサイクルされることで「無駄になる塗料はない」とされ、この後ボディは2000度の高温にて焼き付けられることに。

車両が完成した後に修理したり板金したりする際の「再塗装」だとこれまでの温度は出せず、ここが「再塗装は弱い」と言われる所以なのかもしれません。

そしてダッシュボードの組み付け。
ここは人の手が介在することになりますが、重量のあるパーツは必ずロボットによって支えられ、人に負担がかからないように配慮されています。

ドアの内張も人力。

エンジンとトランスミッションのアッセンブリーも人の手で。
やはりこういったデリケートな部分は人間でないと「難しい」部分なのかもですね。

ヘッドライトの取り付けも人によるもの。

「PORSCHE」エンブレムはこんな感じでズレないように治具を使うようです。

最後は綺麗に磨いて最終検査ラインへ。
このトンネルの照明は全てLEDで、「エルゴ・ルクス・トンネル」と呼ばれるそう。

ライプツィヒ工場はこんな構成になっている

ポルシェのサイトによると、ライプツィヒ工場はこんな構成になっていて、サッカーコートにすると約34.5面分の広さがある、とのこと。

マップには番号が振ってありますが、その番号が意味するのは下記の通り。

1 搬出ステーション
2 供給センター
3 セパレートモジュール
4 アセンブリーライン
5 最終組み立て
6 試験・解析センター
7 カフェテリア
8 統合センター
9 カスタマーセンター

10 ボディ製造ライン
11 塗装ライン
12 拡張された供給センター
13 エンジンのプリアセンブル
14 フィニッシュライン
15 統合センター(西)
16 渡り通路
17 ボディ搬送ライン

それでは動画を見てみよう

こちらが”ポルシェができるまで”を記録した動画、「How Porsches Are Made」。

VIA:PORSCHE

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