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これは反則じゃろ・・・。思うようにタイムの出ないテスラが過激エアロのモデルSをニュルに投入。なおカーメディアのテストではタイカンの驚異的な性能が明らかに

2019/10/18

| テスト結果を見る限り、テスラ・モデルSがタイカンに勝てるとは思えない |

ニュルブルクリンクに挑戦し、ポルシェ・タイカンはもちろん、現在の「ニュル王者」であるランボルギーニ・アヴェンタドールSVJの記録を破って「市販車最速」の座を獲得してやる、と宣言したテスラ。
9月中旬あたりから何度かニュルブルクリンクを走る姿が目撃されるも一向に記録更新の報はなく、むしろ故障して走行不能になった姿が捉えられることも。

そして今回またテスラが新たな「ニュルブルクリンク・チャレンジャー」としてスペシャルバージョンのモデルSを持ち込んでいます。

「ニュルブルクリンク最速」はそう簡単に成し遂げられるものではない

これまでテスラがニュルブルクリンクに持ち込んでいたモデルSについては、オーバーフェンダーや専用エアロパッケージ、そして通常の2モーターに対して「3モーター」を使用した、”プレイド”なるパワートレインを搭載したスペシャルモデル。
テスラCEO、イーロン・マスク氏いわく「これらは後に市販車に反映される」とし、あくまでも市販車の範疇にとどまる変更だともアピールしていますが(でないと市販車最速は名乗れない)、今回持ち込んだ新しい車両はさすがに「市販車」の範疇を超えたサイズのリアディフューザーを装着している模様。

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現在、テスラは(以前のバージョンの)モデルS「改」にて7:05を記録していると言われていますが、今回のハイダウンフォース版にてどこまで記録を短縮できるのかはちょっとした見もの。
アヴェンタドールSVJの持つ「ニュルブルクリンク最速」は6:44.97なので、これを破るにはあと20秒は記録を短縮せねばならない、ということになりますね。※画像では、テスラ・モデルSの後ろにアウディe-tron、トヨタ・ヤリスが見える

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ただ、事前に風呂敷を広げず、サクっとニュルブルクリンクのタイムを更新するランボルギーニやポルシェに比較すると(もちろん知られないところで相当な苦労がある)、テスラの場合は「往生際が悪い」ようにも思われるのもまた事実。

テスラがモデルSにて「ニュル最速記録を狙う」のはイーロン・マスクCEOがツイッターにて公言してしまっているので幅広く世間の知るところとなり、「やっぱり無理でした」ではテスラの名に傷がつくとは思われるものの、いつまで経っても記録を更新できず、市販モデルとはかけ離れたスペシャルバージョンを持ち込むのもまた、評価を下げることに繋がるのかもしれません。

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ポルシェ・タイカンは「テスラ・モデルSキラー」

なお、ポルシェはタイカン開発時からテスラ・モデルSを仮想ライバルとして捉えていたのは間違いなく、というのもタイカンののプロトタイプにてテストを行っている段階からモデルSを帯同させる様子が多々見られたため。
加えて、バッテリー制御についても「テスラのように、2-3回のゼロヨン走行でダウンしたりしない」とコメントするなど、明らかにテスラを意識していると思われる発言も。

そしてこちらはカー・ベンチマークの公開した動画。
ポルシェ・タイカンとテスラ・モデルSとの加速競争、エルクテスト(高いスピードでパイロンを回避する)の様子が収められていますが、加速競争についてはタイカンの圧勝、そしてエルクテストについてもタイカンが圧倒的な安定性を見せてモデルSに差をつけます。

とくにエルクテストにおけるタイカンの動きは驚異的で、おそらく911でも勝てないだろう、と思えるほど。

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VIA:CARSCOOPS, Car Benchmarks

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