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ポルシェ911”謎”ターボの試作車。「スポーツクラシック」もしくは「ターボRS」なるスペシャルエディションというウワサが浮上

2019/11/26

| 「ターボ」+「RS」という911のフラッグシップがここに融合? |

先日から何度か目撃されている「謎911」の姿が再度目撃。
パっと見たところは911ターボのダックテール版という感じです。
フロントバンパーはGT系とは異なる横基調のダクトを持つデザインで、911ターボ同様と思われるサイドステップ、そしてリアフェンダーにはエアインテーク。
ブレーキにもPCCB、ホイールもセンターロックが採用され、リアもやはりターボスペックのバンパーが装着されていますが、唯一異なるのが「リアウイング」。

何らかの記念限定モデル?

911ターボ特有の、面積が広いリトラクタブル式のウイングのかわりに(ターボウイングよりも小さな)ダックテールリヤスポイラーが装着されており、そのために「ターボフェンダーが相対的に広く見える」ように思います。

2021-Porsche-911-Ducktail-11

この「謎911(ターボ)」については諸説あり、しかしもっとも有力なのが「911ターボRS」なるスペシャルエディションではないか、というもの。

ダックテール形状を持つリアスポイラーの元祖は、1973年の「ナナサンカレラ」つまりカレラRSですが、これをフィーチャーしたモデルでは?と考えられている模様。
おそらくは記念限定モデルとなると思われるものの、となると「何の記念?」という疑問も。

おそらくは世界に一台。RUFがチューンした「ナナサンカレラ」が販売中。もっともレアなポルシェ911がさらに価値を上げる

ナナサンカレラカレラから数えると2020年は47年なのでキリが良くなく、911誕生の1963年から数えてもそれは同じ。
ちなみに911の誕生は1963年(当時は901)で、2003年にはポルシェ911登場40周年を記念する911アニバーサリー・エディションが登場、50周年めの2013年には911 50th アニバーサリーエディションが登場しています(しかし2020年はキリが悪い)。

となると「911ターボ」登場の1975年から数えての「45周年」の可能性もありますが、「911ターボといえばターボウイング」であり、911ターボの記念限定モデルにターボウイングが装着されず「ダックテール」というのはちょっと奇妙。

グランツーリスモに楽曲「Turbo Lover」が収録されたジューダス・プリーストのポルシェ911ターボが競売に登場

ちなみに「ダックテール」を採用した限定モデルだと「911スポーツクラシック」があり、これは2009年に250台のみ限定で発売された997世代の911をベースにしたもの。
ただしこれは「何周年」にこだわったわけではな、突如登場したモデルでもあり、そう考えると今回のプロトタイプも「とくに何かの記念ではないけれど」とにかく出してみる、というタイプのスペシャルエディションなのかも。

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そもそも「ターボ+ダックテール」というのも不思議な組み合わせで、というのも「911ターボ」は”ターボ”や”4WD"など、なにかをプラスして速く走ろうとしたクルマであり、ダックテールの始祖であるナナサンカレラ=RS系はなにかを引くことで速く走ろうとしたクルマだと認識しているわけですね。

よって、「ターボ」「RS」とも911の頂点であると同時に、「けして交わらない」モデルだともぼくは考えています。

2021-Porsche-911-Ducktail-1

そういった意味でも今回の謎911ターボについては「ポルシェならではの深い意図があるのだろう」と考えているのですが、その意味でもちょっと期待してしまいますよね。

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なお、新型911ターボは3.8リッター水平対向6気筒+ターボにて600馬力超、911ターボSでは650馬力に至ると言われ、0-100km/hにおいては2.5秒というブッチギリの加速を示す、とも言われています。

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VIA:CARSCOOPS

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