| リチャード・フィリップス氏は同氏の作品「クイーン・オブ・ザ・ナイト」を再現 |
ときどき登場するアートカー。
欧米ではプロモーションの手法として活用されることが多いものの、日本ではいまひとつ人気がないカスタムのひとつです。
その理由は定かではないものの、日本ではこういった「全身に図柄のある」クルマは痛車のように受け取られてしまう可能性があるからなのかもしれません。
そして今回、ポルシェがタイカンをアートカーに仕立て上げていますが、これは「ポルシェとしては非常に珍しい」試みだと思います。
ただ、ポルシェはタイカンにおいて「バーチャルモデルとのコラボ」「スター・ウォーズとのコラボ」等、今までにないプロモーション手法を採用していて、これはつまり「これまでとは違う客層へとアピールすること」を考えた結果であり、今回のアートカーもまた、同様の考え方に基づいた作品なのでしょうね。
ポルシェ・タイカンが「ネイチャー」柄に
今回ポルシェがアートカーのベースとして選んだのはタイカン4S。
起用したアーティストはアメリカ人のリチャード・フィリップス氏ですが、同氏はタイカンの上に、自らの2010年の作品「クイーン・オブ・ザ・ナイト(下の画像)」を再現しています。
ただしポルシェ・タイカン用にアレンジも加わる
ただしタイカンの上にこれを再現するにあたり、部分的にアレンジが行われ、たとえばポルシェ・クレスト(エンブレム)が花の中心に置かれたり。
空の面積も多く、より「青い」ようにも見えます。
リアだと(オリジナルの作品に比較して)花が大きく描かれているようですね。
サイドの葉っぱも大きく描かれており、もしかすると「絵画と異なり、自動車は見る人との距離が遠いので」ひとつひとつのモチーフを大きくしたのかもしれません。
オリジナルの絵画より見た目がぐっと華やかに。
なお、このアートカーはポルシェのスイス法人によって製作され、ペイントが行われたのはチューリッヒにあるレストラン内にて。
6月にはRMサザビーズ主催のオークションにかけられるそうですが、その収益金はすべてコロナウイルスによって影響を受けたスイスの生産活等の援助に充てられる、とのこと。
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