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「ポルシェ ヴィジョン グランツーリスモ」正式発表!グランツーリスモ専用デザインは同社初、「ファンタジーではなく現実的なクルマにしたかった」

「ポルシェ ヴィジョン グランツーリスモ」正式発表!グランツーリスモ専用デザインは同社初、「ファンタジーではなく現実的なクルマにしたかった」

| ポルシェはいつも「実現可能な」コンセプトカーを考えている |

現時点ではパッケージング、性能や機能についてのアナウンスはナシ

さて、ポルシェが先般より予告していた「ポルシェ ヴィジョン グランツーリスモ」を発表。

これはもちろん、2022年3月4日に発売されるPS4/PS5用ゲームソフト「グランツーリスモ7」のためにデザインされたバーチャルレーシングカーですが、ポルシェは実際に実物大プロトタイプも作成しています。

なお、ポルシェは2017年以降、グランツーリスモシリーズにいくつかのモデルを提供しているものの、「ヴィジョン グランツーリスモ」を制作するのは今回が初めて。

ポルシェ ヴィジョン グランツーリスモは将来のモデルのプレビュー

ポルシェはこれまでにも多数のハイパーカーコンセプトを考案しており、その中には「919ストリート」といったクルマも。

よってポルシェはこの919ストリートをベースにヴィジョン グランツーリスモを作成することもできたそうですが、もろもろ検討の上、「全く新しいクルマを創造すること」を決定しています。

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ただし架空のクルマといえども、ポルシェはこのヴィジョン グランツーリスモを「将来のポルシェにおけるエレクトリックラインアップのプレビュー」と捉えており、よって実現不可能な技術やデザインを盛り込まず、あくまでも現実の延長線上にある仕様にとどめている、とのこと。

実際のところ、ポルシェAGのエクステリアデザイン・ディレクターであるピーター・ヴァルガ氏がによると「ポルシェ ビジョン グランツーリスモは、単なるゲーム上のファンタジーではありません。ポルシェ ビジョン グランツーリスモは、現実的な未来像であり、今後の開発に必ず役立つものです」。

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このヴィジョン グランツーリスモシリーズについては各社とも考え方が様々で、ブガッティやポルシェのように「実現可能な」仕様にて制作する場合もあれば、ランボルギーニのように「完全に架空のクルマ」として捉えた作品を公開するケースもあるようです。

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ポルシェ ヴィジョン グランツーリスモはこんなクルマ

そしてこのポルシェ ヴィジョン グランツーリスモは、実際にグランツーリスモをプレイしながら育ったデザイナーたちによってつくられたといい、その目標は(ポルシェ社設立時同様に)「小さく、軽く、効率的であること」。

もちろんパワートレーンは電動で(しかしそのスペックやパッケージングは公開されていない)、突き詰められたのは「最新のテクノロジーと電動パワートレインで何が可能かを示すこと」。

非常に低いスタイルを持っていますが、フロントフェンダーの盛り上がり、クワッドLEDヘッドライト、LEDバーを採用したテールランプ、リアタイヤ後部の切り欠きなど、「ミッションRコンセプト」との強い関連性も感じさせ、やはり今後の(ポルシェの)エレクトリックモデルはこういったデザインとなるのは間違いなさそう。

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なお、乗降は「キャノピー開閉」にて。

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フロントタイヤの後ろにはカメラとウインカーを内臓したバーが装着。

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リアスポイラーはエアブレーキとしても機能する、とのこと。

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なお、「72」とはポルシェの創立72周年を表しているのだと思われます。

「ホワイト」はポルシェがエレクトリックモデルに好んで用いるカラーであり、レッド、グレー、ブラックは同社がモータースポーツ参戦時に使用するカラーでもありますね。

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ポルシェ ヴィジョン グランツーリスモのインテリアはこうなっている

そしてこちらはポルシェ ヴィジョン グランツーリスモのインテリア。

乗車定員は2名、そして車高から推測できる通りに着座位置は低く、車体の構造物も兼ねていそうなダッシュボードとセンターコンソールを持っています。

なお、内装の張り材は「ヴィーガン素材」とのこと。

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プロトタイプに採用されるのはヘッドアップディスプレイを用いたデジタルメーターですが、作品中ではホログラムに置き換えられる、とのこと。

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ステアリングホイールはヨーク型で、意外なことに車体の設定等を行うデジタルディスプレイはなく、「アナログスイッチ」にて操作を行うことになるもよう。

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今回、車体と同じカラーリングを持つヘルメットも発表されており、(オープンコクピットでないのにヘルメットを発表するということは)このヘルメットにも何らかの機能が与えられているのかもしれませんね。

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ポルシェ ヴィジョン グランツーリスモ発表の際の動画はこちら

参照:Porsche

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