マカン以上、マカンS未満。ポルシェが突如「マカンT」を発表。マカンシリーズの中ではもっともバランスが良さそうだ

｜　新型マカンTでは「グレーのアクセント」がカッコいい　｜

イエローやオレンジといったボディカラーが選べるようになればありがたいが

さて、ポルシェが突如「マカンT」を発表。

現在マカンは通称「マカン3」と呼ばれる、2度のフェイスリフトを経た世代へと進化していますが、その構成は「マカン」「マカンStart」「マカンGTS」の3種類（これまでの「ターボ」「ターボS」が存在しない）。

そして今回追加された「マカンT」は、ベースモデルの「マカン」、その上の「マカンS」との間を埋めるモデル、という位置づけです。

ポルシェにおける「T」とは？

そこで気になるのが「Tって何なの」ということ。

ポルシェの場合、「T」は「ツーリング」を意味することが多く、現代では「過剰な性能を追求せず、比較的シンプルな」装備に留めた仕様を指しています。

直近だと、991世代の911に「911カレラTが（2019年に）追加されており、718ケイマン/ボクスターには現在でもそれぞれ「T」が存在します。

参考までに、ポルシェが初めてグレードに「T」を設定したのは1968年の「911T」で、これは911の廉価版という設定です。

その後「911カレラ」がこれにとって代わることになり、しかし2019年に登場した「911カレラT」は911カレラの上、そして911カレラSの下というポジショニング。

そして今回の「マカンT」も同様ということになりますが、SUVであるマカンに「T」というのはちょっと意外で、ただしポルシェとしては「最も売れている」ラインアップであるマカンをさらに拡充することで、競争が激化してきたSUV市場での生き残りを狙っているのかもしれません。

新型ポルシェ・マカンTはこんなクルマ

そこでこのマカンTを見てみたいと思いますが、まず搭載されるエンジンは「マカン」と同じく2リッター4気筒。

出力も同じく261馬力、そしてトランスミッションが7速PDK、駆動方式が4WDというところも同じです。

ただしマカンTにはスポーツクロノパッケージとポルシェアクティブサスペンションマネジメント（PASM）が標準装備されており、さらにオプションのアダプティブエアサスペンションを選択すると、マカンT専用のスタビライザーバーが与えられることに。※マカンT専用にチューンされたポルシェ・トルク・ベクタリング・プラスもオプション

ただ、これらオプションを装着しなくとも、スポーツクロノパッケージ、そしてPASMのおかげによってマカンTの0-100km/h加速はマカンよりも0.2秒速い5.2秒となっており、そのパフォーマンスが引き上げられているようですね。

もちろんハンドリングについても「引き締められた足回りによって」ぐっとスポーティーに変化しているものと思われます。

ボディには「グレー」アクセント、インテリアもマカンT専用に

そしてこのマカンTには「911カレラT」「718ケイマン/ボクスターT」同様の特徴が与えられ、具体的にはメタリックグレーのドアミラー。

ただしこれにとどまらず、グリルサラウンド、サイドロッカー、リアの「PORSCHE」ロゴにもグレーが用いられ、ウインドウトリム、エキゾーストパイプは「ブラック」に。

なお、ホイールにはマカンS」同様に20インチサイズが与えられていますが、このカラーもマカンT専用のグレーが採用されており、全体的な統一感が非常に高くなっている（全マカン中でもっともバランスがいいかも）ようですね。

インテリアに目を移すと、マカンT専用の生地がセンターに与えられた8ウエイ電動シート、スポーツステアリングホイール、ダッシュボード上のスポーツクロノストップウォッチ、ドアシルプレートの「Macan T」ロゴ等が「マカン」との識別点となっています。

ポルシェ・マカンTのプロモーション動画はこちら

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参照：Porsche