| 意外とシグナルイエローはマカンにも似合うようだ |
早いものでライプツィヒ工場は今年で20年
さて、ポルシェがチャリティーのためにワンオフ仕様のポルシェ・マカンを制作し、実際に競売へかけ、その収益金を「Leipzig helps children(ライプツィヒ・ヘルプ・チルドレン)」財団へと寄付すると発表。
なお、このライプツィヒはポルシェの工場そしてポルシェ・エクスペリエンス・センターの所在地でもありますが、この「シグナル・イエローの」マカンは、そのポルシェ・エクスペリエンス・センター内のカフェにて展示してある911カレラRS 2.7(ナナサンカレラ)にインスパイアされている、とのこと。
シグナル・イエローは1970年代に採用されたポルシェの代表的なボディカラーの一つ
シグナル・イエローは1970年代のポルシェに採用されていた代表的なボディカラーではあるものの、マカンとは「非常に珍しい」組み合わせでもあり、その分インパクトがあるように思います。
ちなみにポルシェはこれまでにも様々なイエローをリリースしており、シグナル・イエローのほかだとスピードイエロー、バハマイエロー、パステルイエロー、ブルームイエロー、レーシングイエロー、サフランイエローメタリックなど。
シグナルイエローは現代のポルシェに採用されるレーシングイエローよりもちょっと濃く、そしてスピードイエローよりもちょっと薄いような色味に見えますが、ルーフレール、ドアハンドル、ドアミラーのアンダー部分、そのほかバンパー内インサートに使用されるグロスブラックと非常に相性が良いようですね。
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このポルシェ・マカンはオペラ開催とともにアンヴェール
そしてこのポルシェ・マカンは9月24日に開催されるライプツィヒ・オペラ舞踏会のメインプライズとなるべく誕生し、今回は一足先にメディアへと公開されることに。
ポルシェ ライプツィヒのCEOを務めるゲルト・ルップ氏によると「この特別な車両は、オペラ舞踏のチケットを購入するための魅力的なインセンティブとなるでしょう。オペラの場でこのマカンはチャリティオークションにかけられ、その収益金はチケットの売上とともに、すべてが社会的なプロジェクトの実施に役立てられます」。
実際のところポルシェはこのライプツィヒ・オペラ舞踏会のホストを9回努めているそうですが、このほかにもポルシェは様々な社会貢献を行っており、慈善事業に熱心な自動車メーカーの一つということになりそうですね。
なお、このマカンは随所に特別な仕上げが見られ、左のドアを開けると「Leipziger Opernball 2022」※ライプツィヒのオペラ舞踏会2022年、という意味なのだと思う
右側にはライプツィヒ工場20周年を示す「20 Years of Porsche Leipzig」。
ちなみにこのライプツィヒ工場を建設する際、中国など人件費の安い国に工場を作り利益を最大化するという計画も検討されたものの、ポルシェとしては「製造原価よりも品質にこだわる」という意思を貫き通し、結果的にライプツィヒへと工場を建設することとなっています(当時、ポルシェは自社工場のみでの生産では需要をカバーできず、ヴァルメットなど多くの工場へと製造を委託しており、しかし生産を自社工場へと集約したいために新規に工場を建設しようとしていた)。
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