ワンオフモデル「ポルシェ911カレラ・パナメリカーナ・スペシャル」公開！1952年に356Sがカレラ・パン・アメリカーナへと参戦した際の仕様を限りなく再現

｜　ただしスポンサーロゴなどは権利の関係もあって一部再現できない　｜

ポルシェは過去にもモータースポーツでの輝かしい歴史を体現した特別モデルをいくつも製作している

さて、ポルシェ・ラテンアメリカとポルシェ・メキシコは以前にも「モータースポーツの歴史へのオマージュ」として”911ターボS ペドロ・ロドリゲス”をワンオフモデルとして製作していますが、今回は”911カレラ・パナメリカーナ・スペシャル”を製作しその姿を披露しています。

このワンオフモデルはポルシェが（公道レースの）カレラ・パン・アメリカーナ参戦を記念したもので、1952年製の356 Sカブリオレへのオマージュだと紹介されています。

911カレラ・パナメリカーナ・スペシャルは、2022年モデルのポルシェ911カレラSカブリオレをベースに、その祖先つまり356Sカブリオレと同じゲンチアナブルーメタリックに仕上げられ、さらには1952年の356Sカブリオレに装着されていたホイールにちなみ、この911カレラSにカブリオレに採用される20インチと21インチのホイールもまた、（ボディカラー同色の）ゲンチアナブルーメタリックとグレーのセンターという仕様へと変更されているようですね。

ポルシェ911カレラ・パナメリカーナ・スペシャルはこんな仕様を持っている

ポルシェ・メキシコのディレクター、カミロ・サン・マーティン氏によれば、「モータースポーツにおけるポルシェの成功の歴史の大部分は、1950年代に多くのドライバーが挑んだ、世界で最も過酷なアスファルトラリーであったカレラ・パン・アメリカーナに端を発しています。私たちは、この特別なモデルである911カレラ・パナメリカーナ・スペシャルによって、同レースにおけるポルシェの偉業を容易に思い起こすことが可能となるでしょう」。

ちなみにこちらがオマージュもととなった356Sカブリオレ（レストアされた車両だと思われる）。

こちらが当時の写真（にペイントしたもの）で、このポルシェ356 Sカブリオレは、1952年にメッテルニヒ皇太子とテフェ男爵がドライブし、カレラ・パン・アメリカーナにてクラス優勝を果たしたのだそう。

この911カレラ・パナメリカーナ・スペシャルは細部に至るまで特別な仕様を持っており、ブレーキキャリパーもカレラS標準のレッドからブラックに塗装され、車体側面には「11」の数字を記したラウンデルが追加されています。

ちょっと面白いのはリヤグリルのスラットで、それぞれがホワイトにペイントされ、ハイマウントブレーキランプをダーク仕上げとすることで、この2本のブレーキランプが「11」という文字に見えるようにデザインされており、これは当時の356Sカブリオレともシンクロする部分でもありますね。

さらにこのポルシェ911カレラ・パナメリカーナ・スペシャルのソフトトップにつき、通常では選択できない「グラフィティグレー」が装着されていｔ、これはポルシェのパーソナリゼーション部門であるエクスクルーシブ・マヌファクトゥーア、さらにその中の上級カスタムプログラム「ソンダーヴァーシュ」によって手配されたものだとされ、もちろんこのカラーのルーフを持つ911は「世界で一台」。

ポルシェ911カレラ・パナメリカーナ・スペシャルのインテリアも特別だった

もちろん911カレラ・パナメリカーナ・スペシャルのインテリアも特別仕様満載となり、シートがクレヨンレザーに。

ヘッドレストにはグラファイトブルーにてカレラ・パナメリカーナの（当時の）ヘルメットが刺繍され・・・。

ダッシュボードの右側には「911 Carrera S - La Carrera Panamericana 1952」の文字が刻まれています。

さらにドアシルにも同じ文字が刻まれ、パドルランプにはカレラ・パン・アメリカーナのナンバープレートのデザインがプロジェクターにて投影。

画像にはないものの、ポルシェの限定モデルにはおなじみの「キーケース」が付属し、こちらの外皮はブルー、さらには「La Carrera Panamericana」文字がレーザー刻印されている、とのこと。

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