ポルシェが公式にて「初代カイエンのレストモッド」公開！オフロード特化型のカスタムを持ち、イベント用なるもすでに購入希望者も登場

｜　おそらく初代カイエンのレストモッドは大きなビジネスになるものと思われる　｜

登場から20年、改めてポルシェ・カイエンのポテンシャルが証明されることに

さて、ポルシェ・カイエンは今年で20周年を迎え、それを祝うためにポルシェは様々なコンテンツを公開しています。

その中には「カイエンの開発をさとられないよう、ダミーの会社を用意してまでカイエンを隠し通した」「最初はメルセデス・ベンツMクラスがベースとなる予定だった」といった事実も公式に語られています。

そして今回公開されたのが、ポルシェ・ミドルイースト＆アフリカによって進められた特別プロジェクトによるカイエン「レストモッド」。

もともとポルシェはカイエンをタフなオフローダーとして設計している

ポルシェというと「スポーツカー」のイメージが強いものの、正確に表現するならば、それは「スポーツカー」というよりは「モータースポーツ」という側面においてだと考えていて、そしてモータースポーツには「サーキット」、さらに「オフロード」も含まれると考えています。

実際のところポルシェはこれまでにもサファリラリー、モンテカルロラリーでも好成績を収め、さらにはダカールラリーでは優勝を記録したことも。

よってカイエンを開発する際、ポルシェは「オンロードメインで、ちょっとした悪路も走ることができる」でのはなく「パーフェクトなオフローダー」として設計を行ったといいますが、今回はポルシェ・ミドルイースト＆アフリカが初代カイエンの性格をさらに強調すべく「ハードなオフローダー」へとレストモッドしたわけですね。

レストモッドされた初代ポルシェ・カイエンはこんな感じ

そして今回レストモッドされた初代ポルシェ・カイエンたちですが、カスタムしたのが「中東」「アフリカ」の現地法人だけあって、これらはさすがに「本気のオフローダー」。

すでにドバイ近郊の山岳砂漠地帯にてテストを受けており、現在は「アイコンズ・オブ・ポルシェ」フェスティバルに展示するための準備が進められているといい、このイベント期間中、8台のカイエンは実際にゲストが（ドライビングエキスパートと一緒に）オフロードルートを走行することも可能なのだそう。

ポルシェ中東のディーラーによると「私たちは、初代カイエンを再生し、必要な部分のアクセサリーやモディファイ、そして最近ポルシェ クラシックから発売されたアクセサリーを活用して、そのオフロード性能を強調することを命じられました。ポルシェセンター・ドバイと共同で、2007年から2010年までのカイエンを4台ずつ購入し、両チームとも、このカイエンに新しい息吹を与えることを楽みながら改造を行ったのです」。

このレストア作業においてもっとも困難だったのはポルシェの要求を満たすベース車両を見つけることだったといい、というのも初代カイエンは必然的に17〜20年前の車両だから。

しかしながらなんとか条件を満たす無改造のカイエンを様々な場所から調達し、ポルシェの承認検証を経て改造が進められ、完全なレストアとオフロードに特化したモディファイを完了させたそうですが、すでに購入希望者も現れているといい、もしかすると「初代カイエンのオフロードレストモッド」はけっこう大きなビジネスになるのかもしれませんね。

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参照：Porsche