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ポルシェがついに新型「マカン4」「マカン・ターボ」を発表。EVならではの構造的メリットを活かし、よりポルシェらしく、そして新しい時代へ

ポルシェがついに新型「マカン4」「マカン・ターボ」を発表。EVならではの構造的メリットを活かし、よりポルシェらしく、そして新しい時代へ

| 運動性能、環境性能、エアロダイナミクス、そして快適性や実用性などあらゆる面でガソリン版マカンを凌駕している |

現時点では価格のアナウンスはまだなされず、しかし納車は今年下半期から開始の予定

さて、ポルシェが待望の新型マカンをついに発表。

今回発表されたのは「マカン4」「マカン・ターボ」の2モデルで、ポルシェいわく「先進的で時代を超越したデザイン、ポルシェ特有のパフォーマンス、長距離航続距離、日常での高い実用性を持ち、ポルシェの顧客が求める要件を完全に満たすニューモデル」。

シンガポールにて行われたワールドプレミアの場において、ポルシェCEO、オリバー・ブルーメ氏は「卓越したEパフォーマンス、新しいドライバーエクスペリエンス、そして非常に印象的なデザインにより、私たちはマカンを全く新しいレベルに引き上げています」ともコメントしています。

新型ポルシェ・マカンはこんなクルマ

新型マカン4、およびマカン・ターボは完全な電気自動車で、その開発目標は「そのセグメントで最もスポーティなモデルを提供すること」。

フロントおよびリアアクスルに最新世代の永久励磁型PSMエレクトリックモーターを使用しており、マカン4だとシステム合計出力408馬力 / 650Nm、航続距離は複合で516〜613km(WLTP)、街なかのみだと665〜784km(WLTP)、そしてマカン・ターボだと639馬力 / 1,130Nmを発生し満充電あたりの航続可能距離は複合で518〜591km、街なかでは670〜765km。

パフォーマンス面だとマカン4の0−100km/h加速は5.2秒、マカン・ターボだとわずか3.3秒、そして最高速はそれぞれ220km/hと260km/hに設定されています(いずれもリミッターにて制限されているものと思われる)。

搭載されるバッテリーは100kWh、そのうち使用可能な領域は95kWhだとされ、プラットフォームはポルシェが初めて採用する「プレミアム プラットフォーム エレクトリック (PPE) 」。

もちろん800ボルトアーキテクチャを備え、270kWでのDC充電に対応することで10〜80%を21分以内で充電でき、400ボルト充電の場合はバッテリー内の高電圧スイッチにより、800ボルトのバッテリーをそれぞれ定格電圧400ボルトの2つのバッテリーに効果的に分割することでバンク充電が可能となるなど充電時の効率性も追求されることに。

さらには走行中にエレクトリックモーターを介して最大240 kWのエネルギーを回生できるほか、オンボード AC 充電器、高電圧ヒーター、DC/DC コンバーターの3つのコンポーネントを組み合わせた革新的でコンパクトな統合パワーボックス (IPB) を持ち、これによって重量とスペースを節約できたことについても言及されています。

新型ポルシェ・マカンはこんなデザインを持っている

そして新型マカンにおいて真に言及すべきはそのデザインであり、よりシャープなプロポーションとポルシェのデザインが持つDNA のおかげで”ダイナミックで支配的”な印象を演出しており、ポルシェのデザイン部門、スタイルポルシェ副社長のミヒャエル・マウアー氏によれば 「新型マカンは、ポルシェ製品ファミリーの一部としてのブランド アイデンティティによって明確に認識されます。 古典的なポルシェのプロポーションはさらに突き詰められ、電気自動車の要求される課題へと最適に対応しています。これにより、マカンのスポーティでモダンかつダイナミックな外観がさらに高まることになり、それはデザインを見れば明らかです。マカンは電動であっても、そのセグメントのスポーツカーであり続けるのです」。

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新型マカンのボディサイズは全長4,784mm、全幅1,938mm、全高1,622mmなのでガソリンエンジン搭載版のマカンと大きくは変わらず、しかしホイールアーチにはクラッディングが設けられ、22インチサイズのホイールと相まっていっそうダイナミックな印象に。

なお、エレクトリックモデルの特性を活かしてホイールベースが86ミリも延長され、よりタイヤが4隅に押し出されることで力強さも感じられるようですね。

ヘッドライトはポルシェならではの「4点LED」デイタイムランニングランプを備え、しかし実際のヘッドランプモジュールはその下に格納されるというポルシェ初のスプリットライトを採用します。

リアはガソリン版マカンに比較すると「クーペ風」、そしてテールランプは進化した3Dライトストリップ、ちなみにドアは「フレームレス」。

ボディに隠されたテクノロジーだと「アクティブ及びパッシブエアロ」が挙げられ、いくつか例を挙げるとアダプティブ リア スポイラー、フロント エア インテーク内のアクティブクーリングフラップ、完全に密閉されたアンダーボディに用いられるフレキシブル カバー、さらにはヘッドライト モジュール下に設けられたエア カーテン、車体後部では横方向のティアオフエッジとルーバー付きディフューザーなど。

これらによって新型マカンはCd値0.25を達成し「市場でもっとも空力的に優れるSUV」のひとつとなっています。

新型ポルシェ・マカンには「初」づくし

パフォーマンス面に関してだとマカン4、マカン・ターボいずれも前輪駆動を採用し、 電子制御のポルシェ トラクション マネージメント (ePTM) は、従来の全輪駆動システムよりも約5倍速く動作するうえ、スリップに対しても10ミリ秒以内に応答できるとされ、リアアクスルに内蔵される電子制御ディファレンシャルロック”ポルシェ トルク ベクタリング プラス (PTV Plus) ”もトラクション、走行安定性、横方向のダイナミクスに貢献している、とのこと。

そのほか、マカンに初採用となる2バルブ式エアサスペンションには、ポルシェ アクティブ サスペンション マネージメント (PASM) 電子ダンピング コントロールが装備され( オプションでスチールスプリングサスペンションとの組み合わせも可能)、より広範なダンパー マップによって快適性とパフォーマンスの間の範囲がさらに広がったほか、ドライブモード間の違いがさらに明確になったそうですが、おそらくこれは新型パナメーラと多くを共有する部分だと思われます。

さらにはマカンとしてはじめてリアアクスルステアリングが内蔵され、ロングホイールベースにも関わらず最小回転半径を5.5メートルを実現し、これはもちろん高速走行時の卓越した走行安定性にも貢献することに。

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新型ポルシェ・マカンは高い実用性を持っている

新型マカンのアピールポイントはさらに続き、SUVとして重要な「ラゲッジスペース」が拡大されているそうですが、クーペ風リアセクションを持つにも関わらず後部座席後ろの荷室容量は最大540リットル 、さらにフロントボンネットの下には容量84リットルの「フランク」も(ガソリンモデルに比べて合計で136リットル増加)。※後部座席の背もたれを完全に倒すと後部荷室の容量は最大1,348リットルに拡大

なお、新型マカンの最大牽引能力は2,000kgにも達しており、これは「牽引する機会が多い」北米のユーザーにとっては嬉しいポイントかもしれません。

インテリアについてだと、ドライバーと助手席の座席は以前よりも最大28mm 低く、そして後部座席の座席は最大15mm 低くなって足元スペースが増加しているそうですが、これは一般にフロアが高くなりがちなEVにしては「驚き」の仕様です(アウディの場合、電動化モデルの着座位置は明らかにガソリンモデルよりも高い)。

センターコンソールやメーター、ダッシュボードのデザインはポルシェのほか最新モデルと共通する部分が多く、最新のデジタル ユーザー インターフェイスに加えて、(エアコン操作などには)アナログ制御要素が残されておりスピーディかつ直感的な操作が可能となっているほか、 LEDライト ストリップがコックピットとドアのトリムへと組み込まれていて、これはアンビエントランプとコミュニケーションライトの両方として機能しますが、状況に応じて充電プロセス、または運転支援システムと連動した情報や警告を提供する、とのこと。

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メーターまわりでは自立型12.6インチカーブディスプレイ、そして10.9インチのセンター ディスプレイを含む最大3つのスクリーンを備えた最新世代のディスプレイコンセプトが装備され、同乗者はオプションの10.9インチ スクリーンを介して様々な情報を表示したりインフォテインメント システムの設定を調整したり、はたまたビデオ コンテンツをストリーミングしたりということも可能に。

さらには初めて拡張現実技術を備えたヘッドアップ ディスプレイも装備され、ナビゲーションなどの表示要素が現実世界に視覚的にシームレスに統合されるのだそう。

新型マカンに搭載される新世代のインフォテインメント システム(ポルシェ コミュニケーション マネージメント=PCM)はAndroid Automotive OSをベースとしており、これは「Hey Porsche」という音声に反応して起動し、充電スポットなどを提案してくれるほか、新しいポルシェ アプリ センターからはサードパーティ プロバイダーが供給するアプリに直接アクセスして直接インストールすることもできるとされ、新型マカンはあらゆる意味において「新世代のポルシェ」だと言えそうですね。

現時点では新型マカンの価格についてはアナウンスされていませんが、ライプツィヒ工場にて生産されること、そして今年の下半期から納車が開始されると案内されているので、追って価格等詳細情報が公開されるものと思われます。

新型ポルシェ・マカンのプロモーション動画はこちら

参照:Porsche

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