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W16エンジンを廃止するブガッティが「W16モデルのティーザー動画を公開」。「プログラム・ソリテール」による最新ワンオフモデルが登場間近

ブガッティ「プログラム ソリテール」によるワンオフモデルのティーザー画像

Image:Bugatti

| 最新ワンオフモデルは「トゥールビヨン」スタイルのグリルを採用 |

プロジェクト「開始」時期を考慮すると、「W16エンジン」採用は必然である

「W16エンジンはこれで最後になる」――新しい特別仕様車が登場するたびにそう語られてきたブガッティですが、どうやら伝統のパワートレインを完全に封印するのはまだ先となるもよう。

アメリカ・カリフォルニア州で開催される最高峰の自動車イベント「モントレー・カー・ウィーク」の開幕を控え、ブガッティは超限定ワンオフ部門「プログラム・ソリテール(Programme Solitaire)」から送り出す最新モデルのティザー映像を公式SNS上にて相次ぎ公開することに。

ここでは、突如その存在が明かされた注目の最新ワンオフモデルの正体と背景、そして電動化へと舵を切るブガッティにおけるW16エンジンの特別な立ち位置について考えてみたいと思います。

この記事の要点(3行まとめ)

  • 伝説的W16エンジンの復活:退役が宣言されていたはずの8.0リッター4ターボW16エンジンを搭載する新たなワンオフハイパーカーのティザー動画が公開
  • 「プログラム・ソリテール」第3弾:「Brouillard」「F.K.P. Hommage」に続くブガッティ極秘カスタマイズ部門の最新作がモントレー・カー・ウィークにて初披露予定
  • 次世代機と過激な空力の融合:シロンの骨格をベースとし、新世代「トゥールビヨン」の広大な馬蹄型グリルやサーキット走行専用車「ボリード」の空力デザインを融合

ブガッティ「プログラム・ソリテール」とW16エンジンの系譜

ブガッティが展開する「プログラム・ソリテール(Programme Solitaire)」とは、世界中の超富裕層コレクターの要望に応え、年間最大2台程度のみ完全オーダーメイドで制作される超限定ワンオフプログラム。

これまで同部門からは以下の2台の特別なハイパーカーが生み出されており・・・。

  1. Brouillard(ブルイヤール)2025年のモントレー・カー・ウィークで初公開されたソリテール第1作目。シロンとミストラルを融合させた美しく力強いデザインにマットグリーンの塗装が施された1台
  2. F.K.P. Hommage(F.K.P. オマージュ)2026年年初にお披露目された第2作目。ヴェイロンの誕生20周年と、W16エンジンの生みの親である故フェルディナント・カール・ピエヒ(Ferdinand Karl Piëch)へ捧げられたオマージュモデル
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今回ティザー画像・映像で予告されたモデルは「ソリテール」シリーズの第3弾として位置づけられ、予告を見る限りだと8.0L W16クアッドターボエンジンを採用することは間違いなく、そしてこのW18エンジンは「W16ミストラル」の生産終了とともに表舞台から姿を消すユニットです。

ではなぜ「新世代の」V16+ハイブリッドではなく、このW16を使用するのかという疑問も生じるのですが、それはこの「ソリテール第三弾」の企画が始まった段階ではまだV16+ハイブリッドが完成していなかったからだと考えられ、よって「すでに実績のある」W16エンジンが採用されたのだと思われます。

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新型ワンオフモデルの概要と予想スペック

今回公開されたティザー映像では、W16エンジン専用のカバー、そしてフロント中央に鎮座する「馬蹄型(ホースシュー)グリル」の造形が映し出されています。

フロントグリルの幅は従来のシロンよりも明らかにワイドで立体的に作られており、最新のハイブリッドモデル「トゥールビヨン」のデザイン言語を色濃く反映していることを確認でき、さらには海外メディアや関係者のリーク情報によると、サーキット専用ハイパーカー「ボリード」の過激なエアロダイナミクス構造(Xシェイプのランプ意匠など)も組み込まれるとのウワサ。

新型ワンオフモデルの予想スペック・主要諸元

項目特徴・スペック詳細
モデル名プログラム・ソリテール 第3弾ワンオフモデル(名称未定)
ベースシャシーブガッティ・シロン(Chiron)プラットフォーム
パワーユニット8.0リッター W16気筒 クアッドターボガソリンエンジン
最高出力1,600 PS(約1,578 hp) / 最大トルク 1,600 Nm
デザインモチーフトゥールビヨンのワイドグリル + ボリードの空力パーツ&X意匠
お披露目イベントモントレー・カー・ウィーク 2026(The Quailにて世界初公開予定)
生産台数世界限定 1 台(ワンオフ)

次世代V16ハイブリッド「トゥールビヨン」時代の市場位置付け

ブガッティは現在、電動化ハイパーEVメーカーであるリマック(Rimac)との統合を経て、「Bugatti Rimac」として新たな時代へと歩みを進めており、新時代の旗手として登場した「トゥールビヨン(Tourbillon)」はコスワース(Cosworth)と共同開発した8.3リッター自然吸気V16エンジンに3基の電気モーターを組み合わせ、システム総合出力1,775 PS(1,800 PS)を発揮するハイブリッドモデル。

現在、2026年後半からのデリバリー開始に向けての最終調整が進められているという状況ではありますが、そのような中、あえて旧世代となったW16エンジンのワンオフモデルを作り続けることには、以下のような大きな意味がある、とも考えられます。

  1. 内燃機関(ICE)の至宝としての価値向上ターボチャージャー4基を備えた8.0L W16という複雑極まりないエンジン構造は、環境規制が強まる現代において二度と新開発されることのない「機械工学の最高傑作」。絶版が決まったからこそ、コレクターズアイテムとしての価値は高まる一方
  2. 顧客中心のコーチビルディング(車体製造)「ソリテール」は大量生産の枠組みから完全に解き放たれており、シロンの既存プラットフォームを活用しながら、顧客の夢を形にする現代版コーチビルドの極みとも言える

結論

「W16エンジンに何度でも別れを告げ、そのたびに新たな伝説が生まれる」――一見すると矛盾のように思えるこの現象こそ、世界中のコレクターがブガッティに魅了され続ける理由とも言えるもの。

最新の「トゥールビヨン」で新時代のハイブリッド性能を提示しつつ、歴史を創り上げたW16エンジンに最高の舞台を与えるブガッティ。モントレー・カー・ウィークで幕を開ける最新ワンオフモデルがどのような驚きを与えてくれるのか、期待が高まろうというものですね。

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参照:Bugatti

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