ポルシェがタイに超高級タワマンを建設。入口にはミッションRのルーフ、トップには911のテールランプ、バルコニーには911タルガのルーフ開閉機構がフィーチャーされ21-57億円

Image：Porsche

｜　このポルシェによるタワーマンションの部屋数は21、それだけバンコクにはお金持ちがいるということなのか　｜

たしかに今東南アジアは「アツい」地域ではある

さて、ポルシェがタイ・バンコクにタワーマンションを建設すると発表。

これは現地の不動産開発会社であるアナンダ デベロップメントとのコラボレーションによるもので、タイの首都で最も格式の高い地域に位置するのだそう。

このタワマンは「ポルシェデザイン タワー バンコク」と命名されており、米国マイアミとドイツ シュトゥットガルトにあるタワーマンションに次ぐ「3本目」、そしてアジアでは「初」。※タイではポルシェの人気が非常に高いと聞いており、これまでにも様々なコラボレーションが展開されている

ポルシェデザイン タワー バンコクはこんな仕様を持っている

そこでこのポルシェデザイン タワー バンコクについて掘り下げてみると、 22棟の高級なデュプレックスおよびクアッドプレックス「スカイ ヴィラ」を特徴としており（ポルシェのクワッドヘッドライトを意識しているのかもしれない）、各部屋は525～1,135平方メートル、販売価格は1,500万ドル（現在の為替レートでは21億6500万円）から最高4,000万ドル（57億4500万円）、着工は2025年、完成は2028年末だとアナウンスされています。

「ポルシェ デザイン タワー バンコクのオープンが待ちきれません。これは世界で3番目、アジアでは初のポルシェ デザインの不動産プロジェクトとなります。このユニークで特別な建築の傑作は、生活のあらゆる分野で特別な体験を提供することで、最も目の肥えたお客様に魅力を広げるという当社のアプローチに完全に適合しています。ポルシェ デザイン タワー バンコクは、ポルシェにとっての東南アジアにおける次の大きな出来事です。この地域は私たちにとってますます重要になってきており、最近ここで行われている大きなイベントがそのことを物語っています。ほんの一例を挙げると、1月にシンガポールで新型全電気自動車マカンの世界初公開を祝いました。」

ポルシェ AG 取締役会副会長　ルッツ・メシュケ

「私たちは、卓越性を常に追求する私たちの節目となる、アナンダ デベロップメントとの提携を発表できることを大変嬉しく思っています。 F. A. ポルシェ（ポルシェ創業者）のデザイン哲学である”機能を最適化しながら、妥協することなくフォルムを本質にまで削ぎ落とす”に従い、ポルシェ デザイン タワー バンコクは、精巧なデザインと最適な機能性の画期的な融合を表しています。私たちのビジョンは、情熱が育まれる生活空間を創り出すことです。私たちはあらゆる取り組みにおいて情熱を追求し、私たちのプロジェクトが生活空間を超えて個性の表現となるよう努めています。」

ポルシェ ライフスタイル グループ取締役会長　ステファン・ブッシャー

「ポルシェ デザインとのコラボレーションを発表できることを嬉しく思います。これは、情熱が創造性を刺激し、卓越性を達成する原動力となるという私たちの信念の一致を象徴するものであり、今日のポルシェ デザイン タワー バンコクのコンセプトにその例証が示されています。両パートナーの共通の情熱と、ポルシェの高級デザインにおける卓越性と、不動産におけるアナンダ デベロップメントの細部へのこだわりが組み合わさって、真に卓越した住宅施設が誕生したと私たちは信じています。」

アナンダ デベロップメント社長兼CEO　チャノンド・ルアンクリティア

ポルシェ デザイン タワー バンコクの際立った特徴は、「パッション スペース」の統合だと説明されており、これは、居住者が厳選した自動車コレクションを保管するための究極の高級ガレージ。

個人の好みに合わせて完全にカスタマイズできるこのスペースは、居住者にプライベートな”聖域”を提供するといい、社交スペースや特別なイベントのための洗練された会場として機能するだけでなく、さまざまな趣味を楽しむための多目的な場所としても機能するのだそう。

そして建物の中央にある車両用の螺旋状のアクセス ランプ「ザ・ループ」は、「パッションスペース」に直接つながっており、つまりはタワーマンション内部の螺旋状スロープを自走して自分の部屋およびパッションスペースへと車両ごと向かうという構造を採用しています。

ちなみにテラスのドアは自動開閉式で、これは911タルガの「開閉式ルーフ」に着想を得たものだとされ（横へのスライドではなく、上のほうに折りたたんで格納される）、これによって居住者は屋外と屋内の生活をシームレスに組み合わせることが可能となります。

そのほか、建築上のハイライトとしては「Xフレーム」と命名された台座構造でで、この形状は、ポルシェのミッションR コンセプトとその外骨格構造のデザインからヒントを得たもの。

そして建物のトップにある「ザ・クラウン」はポルシェのテールランプ（LEDライトバー）にヒントを得たライト シグネチャーであり、バンコクでは一つの象徴として輝くことになるのかもしれません。

こちらはそのミッションRですが、たしかにルーフには「X」状の構造物が見えますね。

そのほか室内には高級素材と高級家具がふんだんに使用されることで絶妙な生活体験を高め、特別に設計された豪華なキッチンには、ハンズフリー ソリューションを提供する電動引き出しとキャビネットドア、カスタマイズされた家電製品、最高級の耐久性のある木製キッチンファサードが備わり、共有施設としては25メートルのプール、パフォーマンスフィットネスセンター、スパ、ソーシャルラウンジ、ビジネスラウンジなどがあるのだそう。

立地となる「スクンビット38」は、活気あるトンロー地区のスクンビット通りの偶数番地に位置し、居住者に静けさとプライバシーを提供すると同時に、高級レストラン、カフェ、ショッピングモール、エンターテイメントセンター、さまざまなレジャーアクティビティなど、さまざまなアメニティや活気あるアトラクションへの便利なアクセスも提供する、と説明されています。

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参照：Porsche