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アイアンマンをイメージしたポルシェ911のレストモッド「エンドゲーム」登場。あのアークリアクターにインフィニティ・ストーンも

「アイアンマン」モチーフのポルシェ911レストモッド(ギュンターワークス / GWX エンドゲーム)~フロント

Image:Gunther Werks

| ギュンターワークスが放つ究極の空冷911レストモッド「Project Endgame」がスゴかった |

ポルシェ911「エンドゲーム」に潜む超絶スペックと遊び心とは

シンガー・ヴィークル・デザインと並ぶポルシェのレストモッドの雄、ギュンター・ワークス(ガンサー・ワークス)。

今回は今までにない「サブカルチャーをイメージした」レストモッドを発表しており、その名もアイアンマンをイメージした「エンドゲーム」。

これはもちろん2018年の映画「アベンジャーズ/エンドゲーム 」をイメージしたものですが、ある意味では純粋主義者が眉をひそめるような仕様かもしれません。

「アイアンマン」モチーフのポルシェ911レストモッド(ギュンターワークス / エンドゲーム)~エクステリア(リヤ)

Image:Gunther Werks

クルマの「カスタム」は新しい次元へと突入しつつある

ただ、ここで考慮すべきは「クルマのカスタムはすでに次世代にバトンタッチされつつある」ということで、いまお金を持ってクルマを自由にカスタムできる人々というのは「若く、暗号資産や起業によって財をなした人々」であり、そういった人々が「子供の頃に観た映画や、そこに登場した憧れのキャラクター」をクルマに投影しているというわけですね。

つまるところ、かつての「クルマの性能を引き上げるため」から、現代では「自身のインスピレーションやルーツを表現するためのキャンバス」へとクルマのカスタムが移り変わりつつあるということを受け入れるべきであり、そして今後ますますそういった傾向が強くなるのでは、とも考えています(ちなみにぼくはこういった流れに対して一切の抵抗はない)。

そして「そもそも」カスタムとは、ノーマルに飽きたらないと考える人が「自分仕様に」クルマを改造することであり、よって他人が「その人の好みをとやかく言うのは的はずれである」のかもしれません。

「アイアンマン」モチーフのポルシェ911レストモッド(ギュンターワークス / GWX エンドゲーム)~インテリア(シート)

Image:Gunther Werks


【要約】ギュンターワークス「Project Endgame」の注目ポイント

  • 空冷最強レベル: 4.0L水平対向6気筒ツインターボエンジンを搭載し、驚異の840馬力を発揮
  • 超軽量カーボンボディ: 993型のシャシーをベースに、ボディパネルすべてをカーボン化。乾燥重量はわずか1,179kg
  • アイアンマン仕様: 「アベンジャーズ」をテーマに、24金パーツや「インフィニティ・ストーン」を模したシフトレバーを採用
  • GWXプログラム始動: 究極のパーソナライズを可能にする新コーチビルディング部門の第一弾
「アイアンマン」モチーフのポルシェ911レストモッド(ギュンターワークス / GWX エンドゲーム)~サイド

Image:Gunther Werks


空冷911の終着駅か、それとも「ヒーロー」の愛車か?

ギュンター・ワークスは空冷ポルシェ(993型)を現代の技術でレストア&モディファイするレストモッダーとして知られていますが(シンガー・ヴィークル・デザインとの差別化のため993しか扱わない)、少し前には「究極のパーソナライズ」を可能とする新しいプログラムとして「GWX」を始動すると予告したばかり。

そしてこのGWXによって誕生したのがProject Endgame(プロジェクト・エンドゲーム)」というわけですね。

一見すると、溜息が出るほど美しいキャンディレッドのスピードスターではありますが、そのディテールに目を向けると、マーベル映画の「アイアンマン」への並々ならぬオマージュが捧げられていることがわかります。

「アイアンマン」モチーフのポルシェ911レストモッド(ギュンターワークス / GWX エンドゲーム)~ドアミラー

Image:Gunther Werks


【詳細】もはや「ハイパーカー」の域に達したパフォーマンス

「Project Endgame」は、そんじょそこらにあるドレスアップカーではなく、その中身は現代のスーパーカーを凌駕するモンスターマシンです。

「Project Endgame」主要スペック

項目内容
ベース車両ポルシェ 911 (993型)
エンジン4.0L 水平対向6気筒 ツインターボ(Rothsport Racing製)
最高出力840 hp
最大トルク894 Nm (660 lb-ft)
トランスミッション6速マニュアル
乾燥重量2,600 lbs (約1,179kg)
ブレーキBrembo製 GTR 6ピストン & カーボンセラミックディスク
「アイアンマン」モチーフのポルシェ911レストモッド(ギュンターワークス / GWX エンドゲーム)~エンジンルーム

Image:Gunther Werks

特筆すべきは、ギュンターワークスのスピードスターとして初めてターボエンジンを採用した点で、840馬力を後輪のみで駆動し、マニュアルで操るという、まさに「命がけの歓び」を体現しており、リスクを省みずアイアンスーツを開発したトニー・スタークの精神を反映した仕様を持っているのだとも考えられます。

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【デザイン】24金とインフィニティ・ストーンが輝く内装

このクルマの最も個性的(かつ賛否両論を呼んでいる)なポイントは、その徹底したマーベル・テーマ。

  • 24金のアクセント: ドアミラーやシフトレバーなど、随所に本物の24金があしらわれている
  • インフィニティ・ストーンのシフトノブ: シフトパターンを示す部分は、宇宙の力を秘めた6つの石(インフィニティ・ストーン)を模した宝石で飾られる
  • フルカーボンボディ: 塗装に3週間を要したという「トゥルー・キャンディ・レッド」の下には、ドアに至るまで全てカーボンファイバー製の軽量ボディが隠されている
「アイアンマン」モチーフのポルシェ911レストモッド(ギュンターワークス / GWX エンドゲーム)~リア

Image:Gunther Werks

さらにはアイアンマンの象徴である「アーク・リアクター」も再現されており、こういった「美観」に関する部分に多大なるコストがかけられていることもわかります。

参考までにですが、アイアンマン(アイアンスーツ)はもともと「金属むき出し」のシルバーであったものの、(原作だと)「それだと人々に恐怖心を与えてしまう」という理由から、この「レッドとゴールド」のカラーリングが採用されたという経緯があるもよう。

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「アイアンマン」モチーフのポルシェ911レストモッド(ギュンターワークス / GWX エンドゲーム)~インテリア(アーク・リアクター)

Image:Gunther Werks


【背景】超富裕層向け新プログラム「GWX」の幕開け

ギュンターワークスはこの車両の発表とともに、新たなコーチビルディング・サービス「GWX」の正式ローンチを発表していますが、これによって「ただでさえ希少な」ギュンターワークスの車両を、さらにオーナーの好みに合わせて「世界に一台」のレベルまでカスタマイズできるようになったわけですね。

そして今回のアイアンマン仕様は、いわば「ここまで自由に、贅沢に作れる」というGWXプログラムの技術力を示すデモンストレーションを兼ねたものだとも考えることが可能です。

「アイアンマン」モチーフのポルシェ911レストモッド(ギュンターワークス)~インフィニティ・ストーンの入ったシフトノブ

Image:Gunther Werks


レストモッド市場の過熱:ポルシェが愛される理由

近年、ポルシェのレストモッド市場は、今回紹介したギュンターワークスや、日本でも人気の高いシンガー・ヴィークル・デザイン(Singer Vehicle Design)を中心に爆発的な盛り上がりを見せています。

なぜこれほどまでに高額な(数億円単位)改造ポルシェが支持されるのか?

それは、現代のクルマでは味わえない「空冷エンジン特有の鼓動や音」を維持しつつ、最新のカーボン技術やサスペンションで「現代のスーパーカー並みの速さ」を手に入れられるからだと考えられ、「クラシックの魂を持った最新兵器」という矛盾した魅力が、世界中のコレクターを虜にしているのかもしれません(もちろん、レストモッドによって自身の好みを最大限に反映させることが可能な点も強い支持を集めていることは間違いない)。

「アイアンマン」モチーフのポルシェ911レストモッド(ギュンターワークス / エンドゲーム)~インテリア

Image:Gunther Werks


結論:これを「クール」と呼ぶか「やりすぎ」と呼ぶか

「プロジェクト・エンドゲーム」は、2026年4月25日にカリフォルニアで開催されるカーイベント「Air / Water」で一般公開される予定なのだそう。

アイアンマンというテーマについては「少し子供っぽい(Cringey)」という声もあるようですが、その工作精度とスペックが超一流であることは疑いようがなく、空冷ポルシェの歴史にまた一つ、強烈な個性を持った傑作(あるいは怪作)が刻まれた、と考えています。

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参照:Gunther Werks

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