第一世代のポルシェ・カイエンがガシガシとオフロードを走る動画。
カイエンは開発当初から本格的な悪路走行性能と牽引能力を考慮して開発されており、そのために現在でもATトランスミッションは「トルコン式」。
他ポルシェのATは全て(マカン含む)PDKですが、トルコン式の方が悪路走行路などに繊細なトルクコントロールができることが理由と思われます(逆にマカンではPDKを採用しており、これはオンロード重視と言える)。
なお初代カイエンはとにかく頑丈に作られており、そのために重量は2.3トンととにかくヘビー。
最初にそのスペックを見たときにはにわかにその重量を信じることができなかったほどですが、これもオフロード性能を追求した結果なのでしょうね。
オフローダーを作るのは結構難しいようで、BMWはX5を開発するにあたりランドローバーを買収しているほど。
多くのメーカーはSUVを作るのに既存のセダンやコンパクトカーのプラットフォームを流用し「リフトアップしただけ」に止まりますが、ポルシェの場合は専用にプラットフォームを開発しており、またレンジローバーにおいても「オフロード専用」に作られたプラットフォームを使用しているというところが排他性でありその価値と言えるかもしれません。
実際にオフロードを走らなくてもその安定性はわかりますし、逆に「リフトアップしただけ」のSUVは腰高になってロールセンターが(設計当初の意図と)変化してしまうためちょっと頼りなく感じることもありますね。
関連投稿:なぜ?砂場で段差にハマり動けなくなるポルシェ・カイエン
ときどき、SUVが簡単な悪路にスタックして動けなくなる動画がUPされますが、今回はポルシェ・カイエン。
砂場で段差から落ち、登れなくなっているようですね。
いったん少し前に出てからバックし、勢いで段差を登るか、最後のほうで女性が行っているように段差とタイヤとに隙間を設けて段差を超えるか、という方法しかないようですが、そもそもカイエンの性能はそこまでヤワではないように思うので、なにか理由があるのでしょうね。