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VW新CEOが「電動化を加速」と演説にて強調。ただし新CEOはポルシェCEOと兼任しており、ポルシェでは「内燃機関存続」としている矛盾を指摘される

投稿日:2022/09/05 更新日:

VW新CEOが「電動化を加速」と演説にて強調。ただし新CEOはポルシェCEOと兼任しており、ポルシェでは「内燃機関存続」としている矛盾を指摘される

| ポルシェとVWとでは様々な点で相違が多く、両社のCEOを兼任するのには無理がありそう |

おそらくは頃合いを見てどちらかのCEOが交代することになるだろう

さて、フォルクスワーゲンのCEOが電撃交代して1ヶ月ちょっとといったところですが、真CEOがであるオリバー・ブルーメCEOがあらためて「電気自動車への移行を加速させる」とコメント。

同氏は就任初日にフォルクスワーゲンのトップマネジメントを集めて講演を行い、フォルクスワーゲンの将来について10項目の計画を策定したことを明らかにしたことも報じられています。

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ちなみに同CEOはこれまでにもポルシェのCEOを務めており、これからはポルシェとフォルクスワーゲンの両CEOを兼任することになりますが、以前から「フォルクスワーゲンやポルシェ創業者一族の意向に完璧に従う」ことで信頼を獲得しており、これは前フォルクスワーゲンCEO、ヘルベルト・ディエス氏とは真逆の傾向ですね。

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これからのフォルクスワーゲンはこう動く

そういったオリバー・ブルーメCEOについては「操り人形」との見方も多く、これがポルシェの独立性を下げている(VWに支配されている)と言われ、そのためにポルシェの新規株式公開(IPO)にも影響を与えるんじゃないかという見方があり、つまりは「ポルシェはフォルクスワーゲンの一部門のようなもので、フォルクスワーゲンのいいなり」だと捉えられている、ということに。

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そして今回、オリバー・ブルーメCEOがフォルクスワーゲンの今後について語った内容の冒頭は「私はe-モビリティのファンであり、この道に沿って歩みます。私たちは現在のペースを維持しますが、可能な限りそれを高めたいとも考えています」。

そのほかだと以前にも示された「2025年までにテスラを抜いて世界最大の電気自動車メーカーになる」「2030年までに世界の自動車販売の半分をEVにする」という計画を強調していて、とにかくEV推進という姿勢を改めて示すことに。

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なお、前ヘルベルト・ディースCEOもかなりなEV推進派であったものの、電動化のためには「犠牲」もいとわないという強硬姿勢が特徴で、価格競争力を高めるためには人件費含む多くのコストを削減せねばならないと声高に主張し、これによって労組との対立を招き、結果的にフォルクスワーゲングループの役員会、そしてフォルクスワーゲンの議決権の多くを占めるポルシェ家とピエヒ家の信頼と機嫌を損ねることとなり、これが原因で「解任」されてしまうことに。

よってオリバー・ブルーメCEOは「電動化を推進」するものの、その内容は比較的穏やかになるんじゃないかとも考えられており、今後の動向には要注目といったところですね。

フォルクスワーゲンCEOとポルシェCEOとの「二足のわらじ」は無理がある?

なお、フォルクスワーゲンといえば同グループ内でもっとも安価なクルマを作っているブランドの一つで、一方のポルシェはプレミアムブランド。

言い方を変えれば、フォルクスワーゲンは「日常の足」という性格が強く、ポルシェは「趣味性」が強いブランドです。

そしてフォルクスワーゲンは電動化によって失われるものはありませんが、ポルシェはそのモータースポーツイメージ、その根幹にあるガソリンエンジンなど失うものが多く、よってポルシェは合成燃料の推進など「ガソリンエンジン(内燃機関)の存続」に対して相当な投資を行っています。

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それを考えれば、フォルクスワーゲンとポルシェというのは「相反する要素も多い」ブランドであり、この2つのブランドのCEOを1人の人物が務めるのはちょっと無理があるかもしれません。

実際のところ、同じ人間がフォルクスワーゲンでは「電動化推進」、そしてポルシェでは「内燃機関を存続させる」と口にしたのでは、(その両方の立場の違いを理解する人は少ないと思うので)二枚舌と捉えられて信用を失うことにもなりかねず、これはいくつかの調査機関や報道機関も指摘しているところでもありますね。

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参照:Reuters

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