今年のフィアット、アバルトは一味違う
アバルトがジュネーブ・モーターショーに向け、2つのニューモデルを用意。
いずれも発表済み車種の追加グレードとなりますが、まずひとつめは「アバルト595エッセエッセ(Abarth 595 esseesse)。
「エッセエッセ」はイタリア語で「SS」の発音を文字にしたもので、1960年代に用意されたチューニングキットに由来。
現在のアバルトにおいても純正オプションとして「アバルト500エッセエッセKONI KIT」としての用意がありますね。
アバルト595エッセエッセ(Abarth 595 esseesse)はこんなクルマ
そこでアバルト595エッセエッセですが、これは位置的に「アバルト595のトップグレード」としての登場。
エンジンは1.4リッターターボ、出力は180と変わらないまでも、その装備はぐっと「パフォーマンス寄り」に。
ちょっと驚きなのはエキゾーストシステムがレコードモンツァ( Record Monza)からアクラポヴィッチへと変更されたこと。
アクラポヴィッチはエキゾーストシステム専門のアフターパーツメーカーですが、純正採用が拡大されるなど、これまでのマフラーメーカーとは一線を画する存在となりつつあります。
そのほかはドリルドローター(フロントのみ)を装備するブレンボ製ブレーキシステム(レッドキャリパー)、BMC製ハイパフォーマンスエアクリーナー、KONI製FSDショックアブソーバーが装着に。※このあたりはアバルト595コンペティツォーネと同様
このアバルト595エッセエッセの外観上の識別点はホワイトの17インチ「スーパースポーツ」ホイール、アバルト・サイドストライプ、そしてドアミラー、トドメは70周年を示すスペシャルバッジ。
アバルト595エッセエッセのインテリアはこうなっている
外装に比較するとアバルト595エッセエッセの変更範囲は大きくはなく、「70」ロゴ入りのサベルト製スポーツシート、そしてカーボンファイバー製のダッシュボードなど。
それにあわせてペダルもカーボンファイバーに。
ステアリングホイールのスポーク部はカーボンファイバー、そしてグリップにはパーフォレイトレザーとアルカンターラが採用され、センター部はカーボン製という構成です。
アバルト124ラリー・トリビュート(Abarth 124 Rally Tribute)はこんなクルマ
そしてもう一台のスペシャルモデル、アバルト124ラリー・トリビュートは2018年のFIA R-GTカップでの勝利を記念したもので、コレクションに値する特別装備が満載。
ボディカラーは「コスタ・ブラヴァ・レッド(Costa Brava Red)とチュリーニ・ホワイト(Turini White)の二色のみが用意され(通常モデルで用意されるものと同じ)、ボンネットは両方ともブラック。
この「ブラックボンネット」はアバルトの一つもアイコンとも言えるものであり、かつて「光の反射を抑えて運転しやすくする」ために採用されたものだそう。
そしてホワイトのボディカラーにはレッドのドアミラーとバンパーアクセント、レッドのボディカラーにはガンメタルのドアミラーとバンパーアクセント。
フロントフェンダーに専用のバッジが装着されるのもトピックです。
エンジンそのものに変更はなく、1.4リッターエンジンの出力は170馬力。
ただしエキゾーストシステムは「レコードモンツァ」に改められて強烈なサウンドを轟かせることになりそう。
そのほかはブレンボ製ブレーキシステム(日本仕様だともともと標準装備)、超軽量17インチホイール(レーシングホワイト)が装着され、このホイールは4本で「4kg」の軽量化に貢献しているようですね。
インテリアに大きな変更はなく、しかし外装同様にR-GTクラスでの優勝を記念するプレートが装着されていて、BOSEサウンドシステムなどいくつかの装備が追加されることとなっています。
こちらがそのプレート。
124台限定のうちの一台であることを示す文字が刻まれます。
フィアットは「120周年」記念モデルを投入
そしてフィアットは「120th」と題されたスペシャルエディションを発表。
これは500、500X、500Lに設定されるもので、ブラックアクセントが与えられた外装、「120th」バッジが特徴。
「500 120th」だと16インチサイズのアルミホイール(ブロンズカラー)が装着されることになり、インテリアにはピンストライプの入った専用シートが装着されている、とのこと。