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発表からわずか5日、アルファロメオの新型SUVの名称が「ミラノ」から「ジュニア」へと変更。「無償の宣伝をしてくれたイタリア政府には感謝します」と皮肉も

発表からわずか5日、アルファロメオの新型SUVの名称が「ミラノ」から「ジュニア」へと変更。「無償の宣伝をしてくれたイタリア政府には感謝します」と皮肉も

| まさかここまで大きな問題に発展するとは思わなかったが、ひとまず一件落着 |

新型アルファロメオ ミラノ(ジュニア)は大人気、一時サーバーがダウンする騒ぎに

さて、先日は「ウソのような本当の話」として、”アルファロメオがイタリア以外で新型SUV「ミラノ」を製造するのは違法である”とイタリア政府当局が異論を唱えたことが報じられていますが、それを受けてなんとアルファロメオが発表からわずか5日で「ミラノ」の名を「ジュニア」へと変更すると発表することに。

なお、「違法」とされたのは、イタリアにでは2003年に「外国で作られた製品をイタリア産であるかのように宣伝することは違法であるとする法律」が導入されているためで、ミラノというイタリアを象徴する都市の名を持つクルマを(アルファロメオが予定している)ポーランドで作るのはまかりならん、というワケですね。

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アルファロメオに悪夢が襲いかかる。新型SUVを国外で作ることにイタリア当局が待った。「イタリア以外にて、イタリアを連想させる製品を作ることは違法である」
アルファロメオに悪夢が襲いかかる。新型SUVを国外で作ることにイタリア当局が待った。「イタリア以外にて、イタリアを連想させる製品を作ることは違法である」

| 実際のところ2003年にこの法律が導入されており、現実的に「違法」である可能性が指摘されている | アルファロメオは名称の変更や生産地の変更、あるいは別の対策を考えねばならない さて、アルファロメ ...

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アルファロメオはこう語る

そして4月11日の発表からわずか5日後の4月16日、アルファロメオは以下のとおりの声明を発表することになり、しかしこの「ミラノ(MILANO)」という名称は公募を募った後に決定された名称であるだけに、アルファロメオのファンとしても心中複雑なのかもしれません。

アルファロメオの将来にとって最も重要な一週間に、イタリア政府当局者は、最近発表された新しいコンパクト スポーツカーのためにブランドが選んだ「ミラノ」という名前の使用が法律で禁止されていると宣言しました。

アルファロメオは、この名前がすべての法的要件を満たしていると信じているにもかかわらず、相互理解を促進する精神から、名前をミラノからジュニアに変更することを決定しました。

国民のお気に入りであるミラノという名前は、1910年に当社の歴史が始まったこの都市に敬意を表して選ばれました。アルファロメオが車の名前を選ぶ際に国民の意見を求めたのはこれが初めてではありません。 以前は1966年のスパイダー1600において、一般公募から選ばれた名前がデュエットでした。

アルファロメオは、肯定的なフィードバックを寄せてくださった一般の皆様、サポートをしていただいたイタリアのディーラー ネットワーク、この新車に寄せられたメディアの大きな注目を寄せてくださったジャーナリスト、そしてこの議論によってもたらされた無償の宣伝をしてくださったイタリア政府に感謝したいと思います。

ユニークなストーリーと無限の名前のリストから選択できるため、名前の変更は問題になりませんでした。 一般の人々の提案からお気に入りに選ばれた名前のリストを確認できてうれしかったです。そのうちのひとつがジュニアでした。

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文中にある「無償の宣伝をしてくださったイタリア政府に感謝」というのがアルファロメオ流の皮肉なのだと思われますが、これに加えてアルファロメオCEOであるジャン・フィリップ・インパラート氏は以下のとおりにコメント。

私たちは、この瞬間がブランドの歴史に刻まれることを十分に承知しています。 それは大きな責任ですが、同時にエキサイティングな瞬間でもあります。
ジュニアという名前の選択は完全に自然で、それはブランドの歴史と強く結びついており、当初から私たちのお気に入りの一つであり、一般の人々のお気に入りの一つでもありました。 私たちはチームとして、ブランドに対する情熱を共有し、製品とお客様を最優先にすることを改めて選択しました。
当社の製品が常に生み出してきたポジティブな感情を維持し、いかなる種類の論争も避けたいため、そうする必要がないことはわかっていますが、名前を変更することにしました。 オンライン コンフィギュレーターへの前例のない数のアクセスがあり、Webサイトが数時間クラッシュする原因となったため、ここ数日間私たちが受け取った新しいスポーツコンパクトに対する注目は非常に刺激的です。

イタリアにてアルファロメオディーラー協会会長を務めるステファノ・オドリチ氏の談話は以下のとおり。

アルファロメオは、情熱とポジティブな感情を歓迎し、生み出す包括的なブランドです。 それは、アルフ ロメオの車をディーラーに見に来たり、試乗したり、購入したり、引き取りに来たりするお客様の目を見れば、はっきりとわかります。
このため、当社は、最新のニュースを考慮して、車の名前をミラノからジュニアに変更するという同社の決定を歓迎します。この決定は、この新しい車が最近お客様から受けている熱意と多大な注目に影響を与える可能性があります。 ジュニアもミラノと同様、どちらもブランドの歴史にルーツを持つ美しい名前です。 彼らがすぐに大衆の人気者になったのは偶然ではありません。

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アルファロメオ「ジュニア」とは?

上述の通り、アルファロメオには多数の人気モデルが過去に存在し、リバイバルすべきネームも多く存在します。

そして元祖「ジュニア」であるGT1300 ジュニアは1966年9月26日、(ジュリア・スプリントGTの廉価版として)バロッコで発表にて発表されたクルマ。

このGT1300 ジュニアは「過剰な購入費やランニングコストをかけずに、素晴らしい高級車を求める新しい若い購買層を獲得すること」であったといいますが、搭載されるエンジンは(当初)1.3リッター/89馬力のツインカム、そしてボディワークもよりスタイリッシュで若々しいデザインが採用され、これが高く評価されることですぐさまアルファロメオのベストセラーとなっています。

総販売台数は92,000台以上を記録し、当時の”真のステータスシンボル”としての存在を誇ったとされ、むしろこの「ジュニア」の名のほうが新しいコンパクトSUVにマッチしているのかもしれませんね。

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参照:Alfaromeo

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