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アルファロメオの特注部門「MTへの換装は考えられますが、ひとつだけ”実現を拒否する”カラーがあります。それはピンク。絶対無理」

アルファロメオ トナーレのリア
Life in the FAST LANE

| 新ビスポーク部門が描くハイパーカーの未来とは |

やはり「イタリアンブランド」は非常に強いこだわりを持っている

往年の名車を現代の技術で復刻させた超限定ハイパーカー「33 Stradale(33 ストラダーレ)」の成功を皮切りとし、ステランティス傘下のアルファロメオとマセラティが特別なカスタムカー / ワンオフモデル製造事業「ボッテガ フオーリセリエ」を本格化させているというのがいま現在。

こういったプロジェクトにおいて、白紙の小切手を差し出すことでどんな無茶なリクエストであっても通ると思われがちはありますが、しかし伝統と気品を重んじるイタリアの名門ブランドには、決して譲れない絶対的な一線が存在するというのが今回のニュースです。

ここでは、アルファロメオとマセラティのCEOであるサント・フィチーリ氏が語ったカスタムプログラムの哲学、そして世界中の熱狂的ファン(ペトロヘッド)が歓喜するであろう「マニュアルトランスミッション(MT)復活」の兆しについて見てみましょう。

アルファロメオのエンブレム
Life in the FAST LANE.
アルファロメオとマセラティがパリにて「究極のスーパーカーガレージ」を公開。新ブランド「ボッテガ フオーリセリエ」が放つ究極の4台が一同に介する
アルファロメオとマセラティがパリにて「究極のスーパーカーガレージ」を公開。新ブランド「ボッテガ フオーリセリエ」が放つ究極の4台が一同に介する

| マセラティ、アルファロメオはともに力を合わせてこの苦境を乗り切る | この記事の要約 歴史的合体:アルファロメオとマセラティが「ボッテガフオーリセリエ(BOTTEGAFUORISERIE)」として ...

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この記事の要約

  • アルファロメオとマセラティのCEOであるサント・フィチーリ氏が、限定コーチビルドモデルに関する今後の展開を明らかにする
  • オーナー特注プログラム「ボッテガ・フォーリセリエ」では、ブランドの歴史と美学に反する「ピンク」のボディカラー指定は拒否される
  • 「33 ストラダーレ」で要望の多かったマニュアルトランスミッション(MT)について、次期限定モデルでの採用可能性を示唆
  • レストモッド市場の過熱を受け、歴史的名車を現代に蘇らせる新たな超限定スペシャルモデルが2027年にも登場する見込み

オーダーメイド部門「ボッテガ・フォーリセリエ」の概要

アルファロメオおよびマセラティが推進する「BottegaFuoriserie(ボッテガ・フォーリセリエ)」は、超限定生産車やワンオフモデルの企画・開発・製造を専門に行う特別部門であり・・・。

  • Bottega(ボッテガ):イタリア語で職人の「工房・作業場」を意味
  • Fuoriserie(フォーリセリエ):「カタログモデル(標準生産車)の外側」を意味し、伝統的なコーチビルド(受注生産ボディ)を指している
アルファロメオが新型「33ストラダーレ」を発表。過去と未来を結びつけ、細部にまでこだわり、アルファロメオの歴史の一部となるべくして誕生したスーパーカー
Alfaromeo

第一弾となった「33 ストラダーレ」では、1960年代の伝説的なレーシングカーのデザインを現代のカーボンモノコックシャシーとV6ツインターボエンジンで完全復刻させ、限定33台(各車がワンオフ仕様)が即完売。

この結果を受け、フィチーリCEOはイタリアの自動車誌『Quattroruote』の取材に対して「過去のクルマを現代の解釈で再現し、素晴らしい成果を得られた。この経験を基に今後もプロジェクトを継続していく」と強い手応えを示しています。

アルファロメオ 33ストラダーレ「ペルラネラ」のエクステリア〜フロント
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絶対不可の「ピンク」と開発が見送られた「MT」の真相

顧客の夢を形にするプログラムでありながらも、ブランドの価値観と技術的実現可能性という2つの大きな制限が設けられているといい・・・。

顧客からの要望ブランド側の回答と対応理由・背景
ピンク色のボディカラー完全不可(拒否)アルファロメオの歴史上、ピンクの純正カラーが存在したことはなく、ブランドアイデンティティに反するため。
33 ストラダーレへのMT搭載見送り(次作へ持ち越し)単一の顧客のためにゼロからMTを新規開発すると、車両本体価格の2倍以上の費用がかかり現実的ではないため。
アルファロメオのフォーンダイヤルホイール
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ポルシェ
ポルシェの「ワンオフモデル」生産には2-3年、限定モデルの発売には最長4年。ポルシェはどういったカスタムプログラムを展開し、どうやって限定モデルを作っているのか?

| ポルシェは「押し付け」ではなく、常に顧客の要望に沿ったクルマを作ろうとしてきた | その意味では、ポルシェの歴史は「顧客とともに歩んできた」歴史でもある さて、多くの人々がポルシェを世界で最-も素 ...

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オーナーがどれほど高額な資金を提示したとしても、アルファロメオの「歴史」に存在しないカラーリングは作ることはできず、その一方、33 ストラダーレで断念されたマニュアルトランスミッションについては、開発コストを複数の顧客で分散できる計画を立てることにより、実現可能なソリューションへと昇華させようとしていることが明かされています。

なお、この「ピンク」につき、フェラーリもこれを拒否しているとされ、モータースポーツをバックボーンとするスポーツカーメーカーは「ピンク」を受け入れない傾向にあるのかもしれません(一方でランボルギーニやロールス・ロイスはピンクを許容する姿勢を見せている)。※ポルシェの”ピンク”ピッグは例外中の例外かも

ポルシェ「ピンクピッグ」コレクション〜プーマとのコラボスニーカー
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超限定車市場における競合比較と位置付け

近年、超富裕層向けの限定ハイパーカーや、クラシックカーのフレームに最新コンポーネントを組み込む「レストモッド」市場は世界的な盛り上がりを見せていて・・・。

  • 他社ハイエンドブランドとの比較:ロールス・ロイスの「コーチビルド」やフェラーリの「ICONA(イコーナ)」シリーズ、ポルシェの特注部門など、大手メーカーが自社の歴史的遺産(ヘリテージ)を活用した超高額モデルを展開する動きが加速している
  • アルファロメオ独自の位置付け:単なるレトロデザインの模倣にとどまらず、モータースポーツの歴史と職人技術を融合させた「走行可能な動く芸術品」として展開。ブランドのフラッグシップ(象徴)として機能させると同時に、メディアの注目を集めるマーケティング手法としても極めて高い収益性を誇っている
グリーンのアルファロメオ トナーレ
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2027年に登場が期待される次期モデルへの気付き

フィチーリCEOは「これまでに受け取った顧客からの熱心なリクエストに応える努力をする」と述べており、次回プロジェクトでクラッチペダルを備えたマニュアルトランスミッションが用意される可能性が極めて高まっています。

現在の自動車業界では、こうした超限定モデルの開発から製造までに数年の歳月を要しますが、一部業界関係者は「早ければ2027年にも新たな”ボッテガ・フォーリセリエ”の限定モデルがお披露目されるのではないか」と推測しているようですね。

結論

電動化や自動運転化が急速に進む現代において、自動車メーカーにとっての「ヘリテージ(遺産)」は他社が真似できない最強の差別化要素ともいえるもの。

「ブランドの品格を守るために流行のカラーを拒否する」という姿勢こそが、結果として世界中のコレクターからの信頼を勝ち取り、数億円規模のビスポークビジネスを成功させる鍵となるのかもしれません。

アルファロメオのステアリングホイール
Life in the FAST LANE.

アルファロメオが示す「折れないこだわり」、そして「純粋な走りへの情熱」は、デジタル化・電動化が進む自動車業界において異彩を放つものと言ってよく、工場出荷時にピンクにペイントされたアルファロメオを街で見かけることはありませんが、3つのペダルを駆使してV6エンジンを響かせる現代の伝説的マシンが登場する日はそう遠くないのだとも考えられ、歴史と最新技術が織りなす「ボッテガ・フォーリセリエ」の次なる章から目が離せない日々が続きそうですね。

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参照:CARBUZZ, Quattroruote

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