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【競売】ピニンファリーナが死の直前まで保有していた、自身のデザインによるフェラーリ275GTB

2018/01/25

| 生産わずか2台のプロトタイプ |

僅か2台のみが生産されたフェラーリ275GTBのプロトタイプがオークションに登場。
通常はスカリエッティによって架装されていたボディを「ピニンファリーナ」が手がけたスペシャルモデルで、1965年のフランクフルト、パリ、トリノモーターショーに出展された個体だとされています。

ピニンファリーナが死の直前まで所有

なおピニンファリーナによるボディとはいってもオリジナルのスカリエッティ版275GTBと大きくは変わらず、目立つ変更点というと「リアディフューザー(この時代のクルマには珍しい)」。
そのほかヘッドライト、ドアハンドル、ウインドウフレーム、フロントフードが「若干」変わるのみとなっています。

なお、この個体はピニンファリーナの創業者であるバッティスタ・ファリーナ氏が個人のコレクション用として買い取り、1966年に売却(本人も1966年に死去)。
なお「ピニン」はピエモンテ語で「子供」を意味し、バッティスタ・ファリーナ氏が”ピニン”ファリーナと呼ばれていたことから社名は当初「ピニン・ファリーナ」。
その後社名は「ピニンファリーナ」へと名称変更され、彼の姓そのものも「ファリーナ」から正式に「ピニンファリーナ」へと改名されています。

その後何度かオーナーが変わり、現在のオーナーの元へやってきたのは1993年。
今回はグッディング&カンパニーからのオークション出品となりますが、予想落札価格は11億円ほどと見られています。

なお、275GTBはフェラーリの解説によると、250GTルッソの後継として1964年にデビュー。
フェラーリとして初めてトランスアクスルを採用し、リアサスペンションが独立懸架となったモデルでもあり、エポックメイキングなモデルであったようですね。
エンジンは3.3リッターV12、出力は280馬力、最高速度は時速258キロ。

インテリアはこんな感じ

レストア時期や内容については明かされていないものの、「新車」と言っても差し支えないほど。
このホイヤー製の時計そしてストップウォッチはナイス!

エンジンルームはまさに「新車」。

こちらがスカリエッティ版の275GTB

こうやって見ると、スカリエッティ版もピニンファリーナ版も非常によく似ており、「何となく違う・・・」という程度。
詳細はフェラーリのホームページにて解説されています。

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