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未来のフェラーリは「Aピラー」がなくなる?センターピラーにて車体上部を左右二分割する特許が出願に

2019/12/27

| 一瞬「え?」と思ったが、内容を確認すると”発明級”の革新的な内容だ |

フェラーリが「センターピラー」に関する特許を出願。
これは米国特許庁に届け出られたもので、F1のハロ(Halo)同様にフロントウインドウのセンターに柱を設け、そこからそのままリアへと繋がる構造物に関するもの。

TheDriveによると、このセンターピラーはフロントウインドウを(ドライバー側と助手席側とに)二分割し、ワイパーをピラーの中に格納することでエアロダイナミクスを改善させる効果もあると報じています。

なぜセンターピラー?

そこで気になるのが「なぜフェラーリがセンターピラーを採用するのか」。
これについては、おそらく「Aピラーを無くしたい」のだと考えられていて、つまり未来のフェラーリはAピラーやBピラーを持たず、「バブル状の」キャノピーを持つ可能性があり、しかし強度を確保するためにセンターピラーを用いるということになりそうです。

つまりはセンターピラー採用によって、将来的にフェラーリのボディ形状は大きく変わるということになりそうで、かつこの特許は「クローズドボディ」「コンバーチブル」にも対応可能だと記されています。

Ferrari-Patent-2

加えて、このセンターピラーは「エアを取り入れる」構造を持っており、ここから入ったエアを車体後部のコントロールユニットなどに送ることができるようです(ひとつのパーツもしくは構造で複数の機能を兼ねている)。

Ferrari-Patent-1

そこで気になるのが「そんなぶっとい柱をフロントに立てたら視界が悪くないじゃないの・・・」ということですが、これついては「カメラで捉えた風景を前方に投影する」ことで解決するようで、これはちょうど先日話題になった、14歳の少女がクルマの死角問題を解決したというのと近い手法だと言えそう。

このセンターピラーを実現するには様々な技術的問題をクリアしたり、実証実験の実施、法規のクリアなどハードルは多そうですが、いおったん実用化できれば「かなり有用な」発明になるとも考えられます。

ただし、いくら「特許を出願した」としてもそれが実際に採用されるとは限らず、フェラーリがこれまでに登録した特許であっても「未採用のまま」となっている案件も多数。
ちなみに以前「ドライバーの心拍数をモニタリングし、心拍数が上がったら(興奮していると判断し)エンジン出力を下げる」というものも届け出られていますね。

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