| ただし、それはボクのやり方ではないけれど |
さて、海外でもけっこう人気の高いWALDがマセラティ・クワトロポルテ向け(2013-2017年モデルに対応)のエアロキットを発表。
内容としてはフロントスポイラー(168,000円/LEDランプ付き)、サイドステップ(100,000円)、リアスカート(110,000円/LEDランプ内蔵)という構成で、そのほかマフラーカッター(80,000円)もラインアップしています。
安くなった中古輸入セダンを買ってカスタムするのも悪くない
なお、「クワトロポルテ」はイタリア語の「4(クワトロ)」と「ドア(ポルテ)」とをアワセ、つまり4ドアを意味しますが、イタリア語にするとなんでもオシャレに聞こえるという典型かもしれません。
イタリア車はこれに限らず、車名やグレード名にボディ形状やパッケージング等をそのまま(イタリア語で)与えることが多く、「クーペフィアット」や「アバルト695ビポスト(ビポスト=2シーター)」「アルファロメオGT(グランツーリスモ)」といった例もありますね。
それはさておき、マセラティ・クワトロポルテは全長5,263ミリ、全幅1,958ミリ、全高1,481という堂々たるサイズを持ち、エンジンは3.8リッターV8ツインターボ。
このエンジンはフェラーリが製造するもので、このほかにもフェラーリはマセラティ向けに4.7リッターV8エンジンをマセラティに納入しており、”マセラティのクルマがとんでもなくいい音を発する”のはフェラーリのエンジンを積んでいるため。
ただ、マセラティは今後自社のクルマに搭載されるエンジンにつき、自社製造もしくはグループ内からの調達に切り替えると発表しているので、つまりは「今後のマセラティはフェラーリ製エンジンを積まない」ということに。
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話をクワトロポルテに戻すと、現行クワトロポルテは2013年に登場しており、カーセンサーにて検索をかけてみると、最安モデルはなんと388万円(何台か登録がある)から探すことができ、「フェラーリのエンジンを積んだ、マセラティのフラッグシップサルーンが388万円で買える」というのはとんでもない衝撃です。
2013年モデルのクワトロポルテを見て、そのクルマを「400万円以下で買った」と思う人がいるとは思えず、つまりこれは「(安いのに)相当に見栄を張れるクルマ」ということになるのかもしれません。
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この現状を鑑みるに、「400万円で中古のマセラティ・クワトロポルテを購入し、35万円でエアロパーツを装着して自分仕様にカスタムして楽しむ」というのは非常に豊かなカーライフを送れる可能性がありそう。
そしてもうちょっと余裕があれば、(ちょっとだけの)ローダウンとホイール交換も行いたいところで、ここまでやれば相当に高額な車に見えるはず。
さらにマフラーも交換し、ひとたびアクセルを踏み込んでフェラーリ製エンジンの快音を愉しめば、それはもう至福のひとときかもしれません。
クワトロポルテの中古価格は言って入レベルから下がらない
そしてもうひとつ驚きなのは、「先代」クワトロポルテの中古価格が一定レベルから下がらないこと。
ぼくは何年か前からクワトロポルテの中古相場をウォッチしていますが、先代クワトロポルテのボトム価格は「(数年前から)180万円前後」にとどまっており、そこから下がっていないというのもまた事実。
これはおそらく「けっこうな数のファンがいて、それ以上安くしなくても売れるから」だと考えられます。
そのあたりを考慮すると、現在「400万円で現行クワトロポルテを購入し、何年か乗ってもさほど売るときに損をしない」可能性も非常に高く、「中古のクワトロポルテを購入してカスタム」するのはなかなかにいい案かもしれません。
今回紹介したWALDがそういった需要を見込んだのかどうかは不明ですが、クワトロポルテに限らず、中古を安く買ってカスタムする人々はけこう多く、ぼくの感覚では「セダンユーザーにそれは多い」ようにも。
そしてセダンについては、ホンダ・レジェンドしかり、BMW7シリーズしかり、国産/輸入車とわず、そのブランドのフラッグシップほど「大きく価格が下がり」、しかし一定のところからは下がらないようにも思えるので、「高級セダンの中古ばかりを乗り継ぐ」人もけっこう多いんじゃないかと考えたりします。
参照:WALD