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| ヒュンダイ5位、KIAが13位と韓国勢もけっこう強い |
さて、今年もインターブランドによる「ブランド価値」ランキングが発表に。
なお、こういったランキングは様々な調査会社が発表しており、それぞれ独自の価値算出方法を採用しているために会社によってずいぶん内容が異なる場合も。
たとえば、ある調査では「売上」の比率が高かったり、また別の調査では「収益性」「将来性」が大きく考慮されていたり、といった具合ですね。
そのため、収益性が重視されれば(自動車メーカーでは)フェラーリがダントツのトップになりますし、売上が重視されるとトヨタがトップ(そして規模の小さいフェラーリは下位)ということにもなったりします。
今年の「ブランド価値」はこうなっている
そこでさっそく最新のブランド価値ランキングを見てみたいと思いますが、今回のトピックはテスラが100位から40位へと大きく順位を上げたこと。
そのほかは大きな変動がないようにも見えます(ただ、相対的に自動車メーカーのポジションが下がっている)。
1位~25位はこうなっている
まずは1位から25位。
このあたりはここ数年安定していて、しかし全体で見ると「インスタグラム」が入っています。
自動車メーカーだと相変わらずトヨタがトップ、しかしメルセデス・ベンツが僅差で迫っており、次いでBMW、そしてホンダ。
26位~50位はこうなっている
こちらもほぼ昨年とメンツは変わらず、しかし30位にYoutube、40位にテスラが登場。
その他自動車メーカーだとヒュンダイが36位、フォードが42位、アウディが44位、フォルクスワーゲンが47位。
昨年に比較すると、フォードはヒュンダイに抜かれ、そしてテスラにも抜かれています。
自動車メーカー以外だとネットフリックスが急上昇。
51位~75位はこうなっている
そしてこちらは51位~75位。
ポルシェが日産を抜いて55位に、そして日産は59位に。
75位~100位はこうなっている
75位~100位を見てみると、昨年には圏外だったフェラーリが79位に入り、86位のキア、93位のランドローバー、95位のミニ。
見たところ、昨年に比べて圏外に落ちたメーカーは無いように見えます。
100位には在宅ワークが増加したことにより、Zoomが入っていますね。
ブランド価値の評価はこうやって行う
インターブランドの評価方法ですが、インターブランドによると「1.財務」「2.ブランドの役割」「3.ブランド強度」を総合的に判断するのだそう。
「財務」については当然の指標ではありますが、ここで注意を要するのは、財務諸表が公開されている企業でないと評価の対象にならず、よって非上場の場合(マクラーレンやランボルギーニ、ブガッティなど)は評価ができない、ということになります。
「ブランドの役割」においては、その利益のうち、ブランド価値がどれくらい購買意思の決定に影響しているかを計るもので、その意味では「テスラ」「フェラーリ」は「テスラだから」「フェラーリだから」という理由で(多くの場合)購入されており、つまり代替性がないということで高い評価を得ることになるのだと思われます。
「ブランド強度」については様々な指標が細分化されていて、存在感、独自性、信用度、愛着度、整合性、共創製、志向力、結束力、共感力、俊敏力といったところにおいて評価を行いますが、この項目においては他2つが「現在」を評価するのに対し、逆に「未来」を数値化するもの。
つまり、将来にわたって存続・成長できるかどうかということについての算出を行っている、と紹介されています。
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参照:Interbrand