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フェラーリ・ローマ「スパイダー」は3月にモロッコで発表されるようだ!現時点では多くがナゾのままだが、1973年の365GTS/4以来となる「GT系ソフトトップ」の可能性も

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| 聞くところによるとけっこう大規模なイベントが開催され、となるとフェラーリはこのモデルに大きく期待しており、なんらかのサプライズがあるのかも |

現時点ではほとんどその情報が公開されておらず、正式名称やスペックもわからない

さて、フェラーリ専門掲示板、Ferrari Chatでの投稿によれば、新型「ローマ・スパイダー」が2023年3月、モロッコにて発表されるもよう。

ただしこれは「実車を重要顧客にお披露目するイベント」だと思われるので、オンラインでの発表はその前後に行われることになるのかもしれません。

なお、このローマ・スパイダーが登場するのは「確実」であり、しかし現時点ではその正式名称やスペック、車体デザインについてはナゾのまま。

しかしながら発表されれば(ハイブリッドではない最後のV8となる可能性が高いので)注文が殺到するのは間違いなく、プロサングエのように「数日で」ライフタイム中の予定生産台数を賄うだけの受注が集まり、その後のオーダーを受け付けなくなる可能性もあるため、購入を検討している場合はすぐさまフェラーリ正規ディーラーに連絡し、注文できる状態になれば即オーダーするしかないだろうと考えています。

それは深夜2時の出来事だった。フェラーリ本社から「ローマ・スパイダー」が出てくる姿が目撃。フェラーリはよほど人目につきたくなかったようだ
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おそらくは「ローマのソフトトップ」になるんじゃないかとも言われているが

そしてフェラーリ・チャットでは「ローマ・スパイダーはソフトトップを採用する」という投稿があり、もしこれが実現するとなると、(ミドシップではなく)GT系フェラーリでは1973年の365GTS/4以来のソフトトップということに。

なお、近年のフェラーリのオープントップモデルだと、458スパイダー、488スパイダー、F8スパイダーといったスーパースポーツ系のみならず、カリフォルニア、ポルトフィーノ/ポルトフィーノMといったGT系、V12フロントエンジンモデルである812GTSにも「リトラクタブルハードトップ」が備わります。

この理由としては、超高速域での膨張が(ソフトトップに比較して)抑えられる、クーペバージョンと同等の空力性能を期待できる、防犯性が高い等が挙げられると思いますが、逆に「構造が複雑」「(ソフトトップに比べて畳みにくいので)デザイン上の制限が生じる」「場合によっては重量が(ソフトトップに比較して)重くなる」「収納の際の容量が大きくなるので、収納部のマスが大きくなったり、トランクに格納する場合はトランクスペースを圧迫する」といった課題も。

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ただ、こういった機能上の理由の他にもソフトトップにまつわるトピックが存在し、それは「ソフトトップのほうがエレガント」ということ。

これは意外と無視できない要件で、オープンカーという「特別な乗り物」には、クーペにはない特別な装備が必要だと考えるメーカーやユーザーも多く、それがソフトトップというわけですね。

たしかにリトラクタブルハードトップのほうが安全で(スポーツカーとしての)機能上優れ、耐久性も高いかもしれませんが、わざわざオープンカーを選ぶという人々にとっては「屋根を閉じるとほとんどクーペと同じ外観になってしまう」のは歓迎されざる事実なのかも。

これは、「LED電球のほうが明るくで効率的ではあるが、食事をするときにはろうそくの明かりのほうがロマンチックである」ということにも通じるロジックであり、やはりエレガントであるということはオープンカーに欠かせない要素だとも考えています(とくにGTカーの場合は)。

なお、スポーツカーやスーパーカーメーカーで「ソフトトップ」を採用するのはランボルギーニやポルシェ、そしてメルセデスAMGは新型SLをリトラクタブルハードトップからソフトトップへと戻したところ。

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これらがソフトトップを採用するのはもちろん「優雅だから」というものがメインの理由だと思われますが、ポルシェの場合は(一部)ハードシェルに布を貼ってまでソフトトップに見せるという手法を採用しているほどなので、ソフトトップにはそれなりの意味があるということになりそうです。

ローマ「スパイダー」はやはりソフトトップを採用するべきだろう

なお、現在のフェラーリはモデル間の差別化が大きくなっていて、スーパースポーツとGT系とのデザイン的・キャクター的差別化が大きくなっており、デザインそして対象顧客を大きく差別化しています。

これによってスーパースポーツはより「アグレッシブに」、GT系はより「グランドツアラー的に」その方向性を伸長させているわけですが、スーパースポーツ系はパフォーマンス重視なので当然リトラクタブルハードトップを使用すべきであり、しかしGT系が優先すべきは”ライフスタイル”であるはずなので、やはりその雰囲気を重視してソフトトップを採用すべきであろう、とも考えているわけですね。※とくに近年のフェラーリは過去にデザインソースを求め、そしてローマは1960年代をイメージしたクラシックなデザインを持っている

現時点では、ローマ・スパイダーには、ローマと同じV8ツインターボが搭載されると言われ、一部では「V12エンジン搭載」という話も出ていて、これはさすがに無いだろうとは考えるものの、もはやV12エンジンが風前の灯火となったいま、フェラーリが「最後のV12エンジン搭載スポーツカー」として、重要顧客のみを対象に販売する可能性も否定できません(だとしても、その外観はローマとは完全に差別化されることになると思う)。

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なお、ローマ・スパイダーのデザイン自体も「まったくどうなるのかわからず」、そもそもローマが発表されるときも「ポルトフィーノのクーペ版」と言われていて、しかしいざ発表されるとまったく(内外装ともに)異なるモデルだったので、ローマ・スパイダーも「完全に独立した、ローマとは異なるモデル」になるのかも。

ただ、ポルトフィーノ→ローマとのときはデザイン言語がスイッチするタイミングだったために大きな変化があったものの、今回のローマ・スパイダーについては、(世代的に)現在のデザイン言語を採用するものと思われ、となると「文字通りローマのオープン版」だということも考えられます(ただ、モロッコでVIPを世界中から集めて大規模イベントを行うということは、フェラーリはこのニューモデルに相当な力を注いでおり、なんらかのサプライズがありそうだ)。

いずれにせよ、全ては想像の域を出ないので、3月の発表を待つよりほかはなさそうですね。

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参照:Ferrari Chat

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