>フェラーリ

美しいクルマを作るフェラーリでも失敗はある?「過去、もっとも醜い」フェラーリ12選!実はプロサングエよりも先に4ドア(コンセプトカー)も作っていた

2023/02/20

フェラーリ

| 意外とフェラーリは昔から「ユーティリティの高いクルマ」に興味を持っていた |

そしてコーチビルダーはさらにユーティリティの高いフェラーリを作っていた

さて、カーメディア、Jalopnikがオンラインにて「もっとも醜いフェラーリはどれだろう」という記事を公開。

これは同メディアの独断ではなく、読者からの意見も交えた結果だそうですが、中には意外なもの、そして「こんなものもあったのか」というフェラーリも入っています。

フェラーリはなによりもサーキットにおいて速く走ることができるクルマを作ろうとしていますが、それと同じか、それ以上に美しいクルマを作ることに情熱を割いており、しかしその情熱が評価されなかったクルマたち(あくまでカーメディアと読者の見解)も存在するようで、ここでそれらを見てみましょう。

フェラーリが作ったクルマの中で「美しくない」クルマは?

そしてカーメディア、読者の考える美しくないクルマにつき、まず筆頭に挙げられているのは512M。

じゅうぶんに美しいクルマだと思うのですが、「固定式ヘッドライト」と車体とのデザイン的マッチングがよくなかったのかもしれません(当時、デイライト法が導入され、固定式ヘッドライトを採用する必要が生じたが、もともとそれを前提にした車体デザインがなされていない)。

1

次はフェラーリ400i。

80年代なかばのトヨタ車のように見えるともコメントされていて、「2+2の不格好なルックスに、ちょっと角ばったレーシーなスタイルを持ち込もうとした」ことに無理があり、ピニンファリーナが”自動車らしいフェラーリ”を作ろうとして失敗したと評されていますが、たしかに「普通っぽいクルマに寄せた」という印象がありますね。

5

612スカリエッティ。

ボンネットの長さを強調しすぎたこと、「ギョロ目」ヘッドライト、間延びしたデザインなどが「ミツオカ車のようだ」と断じられ、けっこうな酷評がなされていますね。

4

【競売】エリック・クラプトンが「二番目に」気に入っていたフェラーリ612スカリエッティ。今までに2オーナー

| エリック・クラプトンが”2番めに”気に入っていたフェラーリが競売に | エリック・クラプトンが所有していたフェラーリ612スカリエッティがオークションに登場予定。 エリック・クラプトンは言わずと知 ...

続きを見る

575マラネロについては、「歯列矯正とメガネをかけた中学生の自分みたいだ」、そして間延びしているというコメント(そこまで言われるゆえんはないと思う・・・)。

3

288 GTO エボルツィオーネも今回のリストに顔を出していて、これは「美しさよりも機能を最優先させた」からなのかもしれません。

フェラーリだけではありませんが、「機能を最優先させたがために」美しさを残った例としては、ル・マン24時間レース用のLMP1マシンなどが挙げられるかと思います。

2

1971年のジュネーブ・モーターショーにて発表された365GTC/4。

フィアットがフェラーリの生産車部門を引き継いだ後に発表された「はじめての」フェラーリであり、それまでの「優雅な曲線を持つ」時代から「ウェッジシェイプに」移行しつつあった過渡期にあった一台です(まだピニンファリーナがそれに慣れていなかったのだと思う)。

2

内外装は当時のまま、ノンレストアのフェラーリ365GTC/4が競売に!51年の歴史の中でわずか3オーナー、2番めのオーナーは40年間も所有し続ける
内外装は当時のまま、ノンレストアのフェラーリ365GTC/4が競売に!51年の歴史の中でわずか3オーナー、2番めのオーナーは40年間も所有し続ける

| フェラーリ365GTC/4は、フェラーリの経営体制、デザイン、メカニズムなど様々な過渡期に登場したクルマ | メカニズム的には365GTB/4と多くを共有 非常によくメンテナンスされ、書類なども完 ...

続きを見る

フェラーリ・モンディアル。

スタイリング的には「悪くない」と思うのですが、パフォーマンスが高くない(0−100km/h加速が9.2秒)こと、そしてその価格が(高価であった)ポルシェ930ターボの2倍であったと言われます。

1

【動画】もっとも安く買える中古フェラーリ5選+番外編!日本だと最安フェラーリは「モンディアル」の448万円!

| 別の角度から見ると、どんなに不人気であっても、そして古くても448万円もする | Ideal Mediaが「もっとも安く購入できるフェラーリ」なる動画を公開。フェラーリというと「クラシックカー史上 ...

続きを見る

コーチビルダーによってカスタムされたフェラーリ、コンセプトカーもリストに登場

エンツォ・フェラーリが承認した最後のGTレースカー「288GTOエボルツィオーネ」が競売に登場!製造されたのは5台のみ、のちにF40へとつながるフェラーリの歴史の一部
エンツォ・フェラーリが承認した最後のGTレースカー「288GTOエボルツィオーネ」が競売に登場!製造されたのは5台のみ、のちにF40へとつながるフェラーリの歴史の一部

| まさかフェラーリ288GTOエボルツィオーネがオークションに登場する日が来ようとは | 今あらためて見ると、F40に繋がる要素を多々存在することがよくわかる さて、わずか5台しか製作されなかったフ ...

続きを見る

こちらはサウジアラビアの王子のために作られた特注品、メーラS(Ferrari Meera S by Michelotti)。

1972年モデルのフェラーリ365GT4 2+2をベースに伝説的デザイナーのジョバンニ・ミケロッティがデザインとカスタムを行ったものです。

1

世界で最も奇妙なフェラーリが競売に!サウジの王族が無限の資金を用いてミケロッティにカスタムさせた「サバンナRX-7風の」フェラーリ・メーラS
世界で最も奇妙なフェラーリが競売に!サウジの王族が無限の資金を用いてミケロッティにカスタムさせた「サバンナRX-7風の」フェラーリ・メーラS

| これまでにも様々なカスタムフェラーリが登場したが、このメーラS(ミーラS)ほど奇妙なクルマはほかに無いだろう | もしかすると、相当な高値がつく可能性があるかもしれない さて、オークションハウス「 ...

続きを見る

1965年式330GT 2+2 ビニャーレ・シューティングブレーク(Vignale Shooting Break)VIN 7963。

元々はチネッティ・モーターズが "スタンダード "の330GT 2+2として米国に輸入したもので、しかし売れ残ってしまい、1967年にカロッツェリア・ヴィニャーレに送られたのち、1968年のトリノモーターショーに向け、「スポーツワゴン」(シューティングブレーク)に仕立て直されたという経歴を持っています。

なんとも奇異な過去をもつものの、現在ではその希少性が高く評価されているようですね。

2

【競売】かつてジャミロクワイも所有したフェラーリの「カスタム・ワゴン」。予想では1億円オーバー

| フェラーリを「ワゴン」にカスタムしたワンオフモデルが競売に | RMサザビーズが世にも珍しい「フェラーリのワゴン」をオークションに出品する、と発表。 これは1965年製のフェラーリ330GT 2+ ...

続きを見る

フェラーリFZ93 Zagato(Ferrari Formula Zagato 93)。

これはザガートによるコンセプトカーですが、「美しくない」ことについて説明は不要かもしれません。

フェラーリ512TRをベースとし、自然吸気V12/4.9リッター(390馬力)エンジンを積み、1993年のジュネーブ・モーターショーでデビューしています。

オリジナルはレッドとブラックのツートンカラーにて発表され、しかしのちにザガートはこれをレッド一色にペイントし「ES1」と再命名することに。

3

こちらはフェラーリ「ピニン」。

ピニンファリーナ50周年を記念して1980年に発表された「フェラーリ初の」4ドアボディを持つコンセプトカー(ベースはフェラーリ400)。

ピニンファリーナの父親の名である「ピニン」という名を冠し、プロジェクトPF1000として市販化を前提に開発が進められ、当時エンツォ・フェラーリ、ルカ・ディ・モンテゼーモロCEOともに高い評価を下したと言われるものの、(おそらくは当時のフェラーリの親会社であった)フィアットの賛同を得られず、市販化に至らなかったクルマ。

フェラーリは4ドアこそ(それまで)作っていなかったものの、2+2レイアウトを持つクルマを数多くリリースしており、その後のFFなどを見ても「実用性」に強い興味を持っていたということがわかり、そう考えるとプロサングエの登場は必然であったのかもしれません。

3

1956年にカロッツェリア・ギアが制作した「フェラーリ・スーペルアメリカ410」。

さすがにこれは「ちょっとヤバいな・・・」という例ですね。

1

合わせて読みたい、フェラーリ関連投稿

フェラーリ(ケーニッヒ)
エンツォを激怒させたいわくつきのケーニッヒ・テスタロッサがオークションに登場

| バブル期の日本ではテスタロッサが大人気 | 1988年製のフェラーリ・テスタロッサをケーニッヒがカスタムしたコンプリートカーがオークションに登場予定。ケーニッヒとF40/F50をかけあわせたような ...

続きを見る

フェラーリ456GTワゴン「ヴェニス」が目撃される!ブルネイ王室がオーダーした特別仕様
超希少、フェラーリ456GTワゴン「ヴェニス」が目撃される!ブルネイ王室がオーダーした特別仕様で価格は1台1.75億、なんと7台同時に発注した模様

| ただし目撃されたフェラーリ456GTヴェニスはこのシルバーの個体1台のみ | さて、フェラーリ456GT「ワゴン」がロンドンの路上にて目撃。このフェラーリ456GTワゴンはブルネイの王族(スルタン ...

続きを見る

参照:Jalopnik

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Cirqua_Recommend / 1845256

->フェラーリ
-, , , ,