
| フェラーリ・カヴァルケード・クラシケは「招待制」であってフェラーリに認められなければ参加できない |
カヴァルケードの中でも「もっとも」排他性が高いのがカヴァルケード・クラシケだとされている
さて、フェラーリが9月に開催した「カヴァルケード・クラシケ」を振り返る動画を公開。
「カヴァルケード」はフェラーリが公式に開催するツーリングイベントですが、その参加資格が厳しく制限されるため、ぼくのような”にわかフェラーリオーナー”には縁のないイベントです。
しかしながら、今回の素晴らしい動画によってそのイベントを追体験することが可能となっており、公開された内容を見てみましょう。

フェラーリ・カヴァルケード・クラシケはもっともエクスクルーシブなイベントのひとつ
このカヴァルケード・クラシケは、フェラーリの最もエリートな顧客のみが参加できる招待制のイベントであり、 その名の通り参加が許される車両はフェラーリのクラシックモデルのみ。

フェラーリによれば、このイベントの背後にあるアイデアは、「フェラーリを媒体とする友情を生み出し、忘れられない体験を生み出し、跳ね馬への情熱を通じて世界中のオーナーを団結させること」。

実際に世界中から招待されたVIPカスタマーがこのイベントに参加することになりますが、フェラーリは可能な限り多くの有名な道路を走行するようにカヴァルケードを企画し、クラシックフェラーリのオーナーが豪華なイタリアの景色を満喫しながらフェラーリのクラシックなスーパーカーやグランドツアラーを楽しめるようにセッティングを行っています。

さらにこのルートは、参加者が「フェラーリが培ってきたモータースポーツの歴史」を思い出させることも目的としてており、そこに華を添えたのはフェラーリのごく初期の(5番目の)車両である166MM、そしてエンツォ フェラーリが個人的に承認した最後のクルマとなったF40、そのほか大勢のクルマたち。※F40には別途特別なパレードが用意されたことも別途報じられている

なお、エンツォ・フェラーリの実子であるピエロ・フェラーリはF50にて、そしてその息子はF40にて参加したのだそう。

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フェラーリ・カヴァルケード・クラシケではこんなクルマが走っている
そのほかフェラーリ・カヴァルケード・クラシケに参加した車両は212インテル、250GT、250GTカリフォルニア、365GTB、275GTB/4、275GTSなど。

もちろんディーノも参加しており・・・。

このディーノは(フェンダーに日本国旗が貼られているので)日本から参加しているようですね。

まずはカステルファルフィの5つ星ホテルに宿泊した後、約410kmのドライブに出発し・・・。

シエナ近くの中世の村を走り抜け・・・。

カーゾレ デルサでコーヒーブレイク。

その後一同はブドウ畑に覆われたトスカーナの丘を走り抜け、ヴォルテッラを一望するワイナリーでのディナーで一日を終えることとなったもよう。

さらにはアペニン山脈まで北上しますが、これは、ミッレミリアで使用されたコースの一部であり、クラシックフェラーリのオーナーにとって完璧なルートかもしれません。
さらにはフェラーリのテストドライバーが好むルートとして知られるパッソ・デル・アベトーネへと足を運びます。

こうやって見るとまさに「色とりどり」ですが、グリーンが見られず、「グリーンのボディカラーを持つフェラーリは全体の1%」ということが真実味をもって伝わってきます。

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その後、カヴァルケード一行はマラネロへ
そしてこの旅行を締めくくるのにふさわしい場所はマラネロ(フェラーリ本社)。
まずは隣接するフィオラノ・サーキットを走り・・・。

フェラーリが生み出されてきた工場へと帰還。

なお、フェラーリの工場は創業当初から移転しておらず、よってすべてのフェラーリはここで製造されたということになり、オーナーとしては感慨深いものがあるのかもしれません。

最後は本社でのガラディナーでお別れのおもてなしを受けて「終了」となるそうですが、全体の行程としては約708kmだといい、この3日間を通じてフェラーリオーナーたちの団結は一強くなり、またフェラーリに対する愛も一層深くなったものと思われます。
フェラーリ・カヴァルケード・クラシケの様子を収めた動画はこちら
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参照:Ferrari