ポルシェ・タイカン・ターボGT、ヤマハR1M、フェラーリSF90ストラダーレがドラッグレースを走る。パワートレーンの違いが現れた見ごたえのあるレースに【動画】

｜　それぞれのセグメントでは最高峰」の３台がドラッグレースを競う　｜

それぞれのパワートレーンにはそれぞれのメリットが存在する

さて、Carwowが「ポルシェ・タイカン・ターボGT」「ヤマハR1M」「フェラーリSF90ストラダーレ」という最高レベルの加速性能を誇る3台を競わせるドラッグレース動画を公開。

そこでこれら3台のスペックを見て着ると、まず、ポルシェ・タイカン・ターボGTは2つのエレクトリックモーターを搭載しており、合計で789馬力と1,240Nmのトルクを発生させますが、ローンチコントロールを有効にすると、パワーは1,034馬力に増加し、カーメディアのテストでは「0−100km/h加速において自動車史上最速のタイムを記録した」ことが知られています。

ただしピュアEVだけあって車体重量は軽くなく、ガソリン車では考えられないほどの「2,365kg」。

ヤマハR1M、フェラーリSF90ストラダーレはこんなスペックを持っている

これに対するヤマハR1Mです。これは1リッター・4ストロークガソリンエンジンを搭載しており、200馬力と113Nmを発揮しますが、車体重量はタイカン・rターボGTの1/10以下となる202kg。

ライダーを含めるとパワーウエイトレシオは大きく変化するものの、それでも驚くべきスペックを持つ一台ですね。

そしてフェラーリSF90は4リッターV8ツインターボエンジンを搭載し、これに（トランスミッションに）1つ、前輪に2つのエレクトリックモーターを組み合わせて1,000馬力を発生させ、駆動方式は4WD、トランスミッションは8速デュアルクラッチギアボックス、車体重量は1,670kg。

パワーのみを見るとポルシェ・タイカン・ターボGT、駆動方式だとフェラーリSF90、重量面だとヤマハR1Mに強さがあり、さらにタイカン・ターボGTは「ピュアエレクトリック」に起因する強烈なトルクを誇ります。

実際にポルシェ・タイカン・ターボGT、ヤマハR1M、フェラーリSF90ストラダーレがドラッグレースを走ったらこうなった

そこでこれら3車が（いくつかの）ドラッグレースを走った様子を見てみると、ポルシェ・タイカン・ターボGTはそのパワーと加速力を活かしてフェラーリSF90ストラダーレやヤマハR1Mをしばしばリードし、しかし、フェラーリSF90ストラダーレは特にローリングドラッグレースでそのハイブリッドパワートレインのメリットを発揮してポルシェを抜き去ることも。

ヤマハ・R1Mは軽量で俊敏性がありますが、やはりポルシェやフェラーリに対しては（パワーに起因する加速の伸びという点で）十分に競り合うことができず、最終的にはやや遅れを取る結果となっています。

つまるところ、ポルシェ・タイカン・ターボGTは純粋な加速力では優れているものの「伸び」に欠け、フェラーリSF90は（ハイパワーなガソリンエンジンの利点を活かし）高速度域での性能において優れた走行を見せ、ヤマハR1Mは二輪車としては素晴らしい競争力を持ちながらも、やはり2台のスーパーカーには敵わないという内容ではありますが、スタートからゴールまでの順位の入れ替わりが見られ、そしてそれぞれの特性の差がよく現れた「見ごたえのある」レースとなっています。

ポルシェ・タイカン・ターボGT、ヤマハR1M、フェラーリSF90ストラダーレがドラッグレースを走った動画はこちら

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参照：carwow（YouTube）