>その他イタリア車

デ・トマソ復活第一弾、「P72」ハイパーカーがついに生産開始。パートナーはAMG創業者のレーシングファクトリー、搭載するのはアメリカンV8

デ・トマソ復活第一弾、「P72」がついに生産開始。パートナーはAMG創業者のレーシングファクトリー、搭載するのはアメリカンV8

| デ・トマソ創業期に近い、美しくノスタルジーが感じられるデザインを採用 |

価格含めデ・トマソP72の「最終」スペック発表が待たれる

さて、デ・トマソ(De Tomaso)がついに復活第一弾「P72」の生産を2024年下半期から開始する、と発表。

なお、この新しいデ・トマソは香港のITV=Ideal Team Venturesがデ・トマソの商標権を獲得して復活に挑戦するというもので、このITVはインサテンサ・エモツィオーネをリリースしたアポロの親会社です。

これは鼓膜が破れそうだ・・・。ラ・フェラーリのエンジンを積むハイパーカー「アポロ・インテンサ・エモツィオーネ」がイベントに登場【動画】
これは鼓膜が破れそうだ・・・。ラ・フェラーリのエンジンを積むハイパーカー「アポロ・インテンサ・エモツィオーネ」がイベントに登場しサウンドを披露【動画】

| アポロ・インテンサ・エモツィオーネは10台限定、1台3億円くらいだと言われている | ただし実際に10台が納車されたかどうかはわからない さて、おそらくは地球上でもっとも凶暴なクルマ、アポロ・イン ...

続きを見る

つまりアポロとデ・トマソは現在同じグループに属することになり、よってこのデトマソP72の(シャシー含め)多くの部分がインテンサ・エモツィオーネとの共有となっているわけですね。

DeTomaso (2)

予想してたのと違う!デ・トマソの新型車「P72」発表。価格1億円、72台限定、そして究極のゴージャスさ

| デザインは1964年のレーシングカー「P70」へのオマージュ | 予告どおり「デ・トマソ」がグッドウッドにて新型車を公開。デ・トマソは現在経営権(商標使用権)が香港の会社”ITV=Ideal Te ...

続きを見る

ただし搭載されるエンジンは「アメリカンV8」

ただ、このデトマソP72に積まれるエンジンはアポロ・インテンサ・エモツィオーネに搭載されるV12エンジンではなく「コヨーテV8」。

これはコストの問題もあるかとは思われますが、デ・トマソのクルマにはパンテーラなど「アメリカ製(主にフォード)のエンジンを積んだ」モデルが存在したという事実を回顧しているのかもしれません。

ちなみに2019年に発表された際の価格は82万ドル(現在の為替レートだと約1億2200万円)ですが、現在だともう少し(かなり?)価格が上がっているものと思われ、しかし直近の価格についてはナゾのまま。

398379900_18109873099341850_5691068460566632470_n

参考までに、このデトマソP72の生産までには紆余曲折あり、当初ITVはアメリカに工場を建設してP72を製造するという計画を持っていたものの、これは直後に発生したコロナウイルスのパンデミックによって頓挫することに。

デ・トマソがアメリカに生産拠点を構えると発表!「アメリカの自動車産業にルネッサンスをもたらすのだ」

| 半年以内に生産拠点を確定、2022年より一号車”P72”の生産を開始 | さて、デ・トマソは2019年に「P72」を発表し復活ののろしを上げていますが、今回「生産拠点をアメリカに設ける」とアナウン ...

続きを見る

その後はニュルブルクリンク近郊に工場を建設すると発表していて、となるとこのP72はその工場にて生産されることになるのかもしれません。

新生デ・トマソがニュル近郊に工場を建設し、ポルシェ919等の開発に参加したカプリコーンの協力を得て新型車「P72」の開発・生産を行うと発表
新生デ・トマソがニュル近郊に工場を建設し、ポルシェ919等の開発に参加したカプリコーンの協力を得て新型車「P72」の開発・生産を行うと発表

| 新生デ・トマソの親会社はアポロ・インテンサ・エモツィオーネをリリースした香港のITV | これまでの例から見て、デ・トマソP72の実現性は高そうだ さて、2019年にグッドウッド・フェスティバル・ ...

続きを見る

新生デ・トマソの開発パートナーはHWA

なお、デ・トマソはこのP72につき、HWAとの共同にて開発を進めたと述べていますが、このHWAは「AMG」の創業者の一人であるHans Werner Aufrecht氏(略してHWA)が立ち上げたレーシングファクトリーで、メルセデスCLK GTRのロードカー(クーペ、ロードスター両方)を手がけたことでも知られます。

DeTomaso (1)

なお、ITVとHWAとの関係性はアポロ・インテンサ・エモツィオーネの開発時にまで遡ることができるので、両者の結びつきがかなり強いということもわかり、今後のプロジェクトについても共同にて進められる例が出てくるものと思われます。

アポロがそのハイパーカー「IE」セットアップのため、AMGのスピンオフ会社「HWA」と提携。信頼性が向上し2019年に納車開始

| アポロIEは「現代のGT1レースカー」 | アポロIEがその市販車「インテンサ・エモツィオーネ」最終仕上げのためにドイツの「HWA AG」とパートナーシップ契約を締結したと発表。 といってもHWA ...

続きを見る

現代においては様々なスーパーカー/ハイパーカープロジェクトが誕生し、それらの中には全く新しいブランド、もしくは過去の名門を蘇らせたものなど様々な事例がありますが、実際に車両を生産し納車までこぎつけることができるケースはわずかしかなく、最近だと(生産には至ったものの)ブラバム・オートモーティブが「プロジェクトを閉鎖する」とコメントを出していますね。

ボクのイチオシだった「ブラバム」が事業を終了、会社を解散すると公式発表。ブラバムの名もってしてもスーパーカービジネスは困難だったもよう
ボクのイチオシだった「ブラバム」が事業を終了、会社を解散すると公式発表。ブラバムの名もってしてもスーパーカービジネスは困難だったようだ

| ブラバムはBT62発表以後、様々な手段をもってこの販売に注力していたが | 残念ながら「必要な」幸運には恵まれなかったのかもしれない さて、ぼくが「新興スーパーカーメーカーの中ではもっともイケてる ...

続きを見る

そう考えると、アポロ・インテンサ・エモツィオーネを販売し、そして今回デ・トマソP72の生産を実行するITVの手腕はなかなかのものだと考えてよく、今後のさらなる計画にも期待がかかります。

398544295_18109873138341850_493361689261270946_n

合わせて読みたい、デ・トマソ関連投稿

デ・トマソが「900馬力、900kg」の限定ハイパーカーP900発表!サーキット走行専用モデルで限定18台、価格は4.2億円。まだ受注枠が数台あるそうだ
デ・トマソが「900馬力、900kg」の限定ハイパーカー、P900を発表!サーキット走行専用モデルで限定18台、価格は4.2億円。まだ受注枠が数台あるそうだ

| デ・トマソP72の持つ優雅さに加え、現代のハイパーカーが持つアグレッシブさをプラス | 現時点でパフォーマンスは未公開、F1に搭載されたV10エンジンも選択可能 さて、すでに「P72」を発表し見事 ...

続きを見る

新生デ・トマソ「P72」が搭載するのは、その歴史を反映して”フォードのエンジン”。700馬力以上、トランスミッションは6MTのみの「超高速ツアラー」に

| マスタングGT用の5リッターV8を700馬力以上にチューン | 今年6月にその姿が公表された新型「デ・トマソP72」。デ・トマソはかつてイタリアにてスーパーカー(マングスタやパンテーラなど)を製造 ...

続きを見る

【動画】スーパーカーなのにエレガント!新生デ・トマソ「P72」最新プロトタイプがイベントに登場。クラシカルな外装にレトロインスパイアな内装がカッコいい
【動画】スーパーカーなのにエレガント!新生デ・トマソ「P72」最新プロトタイプがイベントに登場。クラシカルな外装にレトロインスパイアな内装がカッコいい

| 現時点での販売状況はわからないが、大きな話題となるのは間違いない | 新規に製造工場を建設することを考慮すると、今後も「第ニ、第三の」デ・トマソが登場しそうだ さて、イタリアはコモ湖にて開催された ...

続きを見る

参照 / Photo:DeTomaso

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Cirqua_Recommend / 1845256

->その他イタリア車
-, , , ,