
| デ・トマソ創業期に近い、美しくノスタルジーが感じられるデザインを採用 |
価格含めデ・トマソP72の「最終」スペック発表が待たれる
さて、デ・トマソ(De Tomaso)がついに復活第一弾「P72」の生産を2024年下半期から開始する、と発表。
なお、この新しいデ・トマソは香港のITV=Ideal Team Venturesがデ・トマソの商標権を獲得して復活に挑戦するというもので、このITVはインサテンサ・エモツィオーネをリリースしたアポロの親会社です。
つまりアポロとデ・トマソは現在同じグループに属することになり、よってこのデトマソP72の(シャシー含め)多くの部分がインテンサ・エモツィオーネとの共有となっているわけですね。

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ただし搭載されるエンジンは「アメリカンV8」
ただ、このデトマソP72に積まれるエンジンはアポロ・インテンサ・エモツィオーネに搭載されるV12エンジンではなく「コヨーテV8」。
これはコストの問題もあるかとは思われますが、デ・トマソのクルマにはパンテーラなど「アメリカ製(主にフォード)のエンジンを積んだ」モデルが存在したという事実を回顧しているのかもしれません。
ちなみに2019年に発表された際の価格は82万ドル(現在の為替レートだと約1億2200万円)ですが、現在だともう少し(かなり?)価格が上がっているものと思われ、しかし直近の価格についてはナゾのまま。

参考までに、このデトマソP72の生産までには紆余曲折あり、当初ITVはアメリカに工場を建設してP72を製造するという計画を持っていたものの、これは直後に発生したコロナウイルスのパンデミックによって頓挫することに。
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その後はニュルブルクリンク近郊に工場を建設すると発表していて、となるとこのP72はその工場にて生産されることになるのかもしれません。
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新生デ・トマソの開発パートナーはHWA
なお、デ・トマソはこのP72につき、HWAとの共同にて開発を進めたと述べていますが、このHWAは「AMG」の創業者の一人であるHans Werner Aufrecht氏(略してHWA)が立ち上げたレーシングファクトリーで、メルセデスCLK GTRのロードカー(クーペ、ロードスター両方)を手がけたことでも知られます。

なお、ITVとHWAとの関係性はアポロ・インテンサ・エモツィオーネの開発時にまで遡ることができるので、両者の結びつきがかなり強いということもわかり、今後のプロジェクトについても共同にて進められる例が出てくるものと思われます。
現代においては様々なスーパーカー/ハイパーカープロジェクトが誕生し、それらの中には全く新しいブランド、もしくは過去の名門を蘇らせたものなど様々な事例がありますが、実際に車両を生産し納車までこぎつけることができるケースはわずかしかなく、最近だと(生産には至ったものの)ブラバム・オートモーティブが「プロジェクトを閉鎖する」とコメントを出していますね。
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そう考えると、アポロ・インテンサ・エモツィオーネを販売し、そして今回デ・トマソP72の生産を実行するITVの手腕はなかなかのものだと考えてよく、今後のさらなる計画にも期待がかかります。

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参照 / Photo:DeTomaso