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ランボルギーニはHV/EV時代に向け「スーパーキャパシタ」「バッテリーをボディパネルに織り込む」技術を更に追求。加えてEV用に感情を掻き立てる”疑似サウンド”にも取り組み開始

2020/01/18

| ランボルギーニは本気で「テルツォ・ミッレニオ」を実現する気だ |

ランボルギーニはその限定モデル「シアンFKP 37」にて、ハイブリッド用電源としてスーパーキャパシタを採用していますが、このスーパーキャパシタについてさらに研究を推し進める模様。
これは英国Autocarに対してランボルギーニの研究開発部門のプロジェクトマネージャー、リカルド・ベッティーニ氏が語ったもので、スーパーキャパシタの使用については「リチウムイオンバッテリーだと重すぎて使い物にならないから」というのがその理由。

なお、スーパーキャパシタは、リチウムイオンバッテリーと重量が同じであれば蓄電容量は3倍、もしリチウムイオンバッテリーと同じ容量であれば重量は1/3という性質を持ちますが、おそらくはコストが高いと見え、ランボルギーニは以前に「量産ハイブリッドモデルにスーパーキャパシタを用いない」とコメントしたことも。

ランボルギーニはイチオシの”スーパーキャパシタ”をアヴェンタドール後継、ウラカン後継に使用しない?バッテリーを使用したハイブリッドになるとの報道

新しいハイブリッド技術を実用化できるまでに2〜3年は必要

ただし今回の報道によると、ランボルギーニは以前の「スーパーキャパシタを使用しない」という発言を撤回したとも取れ、つまりは「スーパーキャパシタ以外の選択肢はない」という結論に達したのかも。
これには上述のように「リチウムイオンバッテリーが重い」ということもありそうですが、ここ数年以内に軽くできる見込みがない、ということを同時に意味しそう。
加えて、多くの自動車メーカーが実用化を目指すソリッドステートバッテリーの実用化もまだまだ先で、よって「スーパーキャパシタのほうがまだ実用的」ということなのでしょうね。

加えリカルド・ベッティーニ氏は「ランボルギーニは常に軽量性、パフォーマンス、楽しさ、ドライバビリティを追求しており、将来のスーパースポーツについてもそれらを突き詰めることは間違いない」とコメント。

ただ、同氏によれば「すでに特許を出願した新技術については、実用化までに2〜3年かかる」とのことで、ここから推測するに、以前の報道の通りアヴェンタドール後継モデルは「最低でも2〜3年は発表されない」ということになりそう。

ランボルギーニ・アヴェンタドール後継モデルは2024年まで発売延期との報道。エンジンがV8化され、ウラカン後継モデルと車体や足回り、パワートレインまでが共通化されるとのウワサ

ランボルギーニは他社とは異なる方法でバッテリーを搭載

なお、ランボルギーニはスーパーキャパシタとは別に「バッテリー」を使用するハイブリッドシステムも考えていて、バッテリーの搭載方法は以前に発表された「テルツォ・ミッレニオ」同様 にボディパネルに織り込むというもの。
これはボディパネルに使用するカーボンファイバークロスの中に「繊維状にしたバッテリー」を編み込むという構造で、要は「ふたつの機能を一つのパーツで賄う」ことにより軽量性を確保するという考え方になりそうですね。

テルツォ・ミッレニオは現段階では市販化を考慮せず、「次の1000年に向けた」完全なるコンセプトカーであり、その技術はとうてい実現不可能だと考えていましたが、どうやらランボルギーニはこれを本気で実現しようとしている、ということに。

ランボルギーニがボディにバッテリーを織り込んだ”Terzo Millennio(テルツォ・ミッレニオ)”発表。「エレクトリック」「軽量」「空力」を追求

ランボルギーニはサウンドにこだわり続ける

そしてランボルギーニは「可能な限りガソリンエンジンを搭載しつづけ、そのサウンドを保ち続ける」とも語っていて、これは「感情の高ぶりはサウンドによってもたされるから」。
ただ、いずれはガソリンエンジンを積むことができない時代がやってくるのは間違いなく、そういった時代に備えてランボルギーニは「疑似サウンドを研究中」とも。

この疑似サウンドについては各自動車メーカーが様々な研究を行っていて、メルセデスAMGは米人気バンド「リンキン・パーク」と共同して「感情を掻き立てるサウンド」を開発中だとも報道されていますね。

メルセデスAMG製EVの擬似エンジン音は「リンキン・パーク」に。ほかメーカーはどのアーティストと?

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