| 15年放置されていたにもかかわらず、軽整備にてエンジンがあっさり始動するとは |
ランボルギーニ・エスパーダはなかなかの信頼性を誇るようだ
さて、約15年間納屋にしまわれていたランボルギーニ・エスパーダが救出され、みごとエンジンに火が入るまでの動画が公開。
この動画を公開したのはおなじみバーンファインド・ハンターとして知られるレイト・ブレーキ・ショーです。
まずレイト・ブレーキ・ショーのホスト、ジョニー・スミス氏はランボルギーニ・エスパーダのオーナーから「納屋にしまいっぱなしのエスパーダを救出するのに手を課してほしい」と連絡を受け、そのオーナーの元へと向かうこととなります。
見るからに古い、そして由緒正しそうな屋敷ですが、なんとここはかの有名な「(1605年の)ガイ・フォークス火薬陰謀事件」の現場となった建物なのだそう。
ちなみに「カーガイ」などで使用されるガイ(Guy)はこのガイ・フォークスに由来します。
古い馬小屋の中にそのランボルギーニ・エスパーダが眠っていた
そしてこの建物(アシュビー・セントレジャーズ)の馬小屋の中にランボルギーニ・エスパーダが眠っているわけですが・・・。
ドアを開けるとエスパーダが登場!
15年分のホコリが積もっているものの、破損や錆による崩れはないもよう。
全体的にこのランボルギーニ・エスパーダの状態は悪くない
ここから内外装のチェックを行いますが、外装には特に問題はなく・・・。
内装もまずまずの状態。
ただし一部はネズミに齧られた部分もあるようですが、ネズミに住み着かれるとシートや内装パネル、配線などがボロボロになるといい、糞害も無視できないレベルになることがある、とのこと(ただしこの個体はかなり被害が少ない部類だと思う)。
トランクルームもけっこうきれいな状態です。
この状態では自走できないので、ひとまずガレージからエスパーダを手で押して出し・・・。
ここで整備を開始。
タイヤに空気を入れ、ボディの埃を落とすと、もとどおりのハンサムなエスパーダに。
このエスパーダは元速度記録保持者でレーシングドライバーのロイ・ジャクソン・ムーアが新車で購入したものだといい、もともとのボディカラーは「ユーロメキシコ」だったそうですが、いずれかのオーナーがこのダークブルーに塗り替えたのだそう。
このランボルギーニ・エスパーダは「シリーズII」に該当し、搭載されるのは3.9リッターV12エンジンで、これは6つのツインスロートウェバー40キャブレターを備え、新車時の出力は350馬力を誇ります。
ちなみにエンジンは納屋にしまう「15年前」に整備されており、そのために比較的美しい外観を保っています(ケーブル類も劣化していない)。
その後は新しいバッテリーに接続し、持参したポータブル式のポンプで燃料をエンジンに送り込み・・・。
意外とあっさり始動して走行が可能に!
15年放置されていた車両が大きな整備を必要とせず再始動できるとはちょっと驚きではありますが、さすが「ジオット・ビッザリーニが設計したエンジン」といったところですね。
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