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ランボルギーニ・ウルスSEは「発表されたばかりなのに」すでに2025年生産分までもが”完売”。レヴエルトは相変わらず納車2年待ち、このままだとテメラリオも同じ状況となりそうだ

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| ただし現在のランボルギーの成長を阻むのは「生産能力の壁」であり、なんとかこれを突破する方法を実現せねばならない |

幸いなことに「フォルクスワーゲングループ」の後ろ盾を活用することで前に進めそう

さて、ランボルギーニは直近の業績を発表したところではありますが、そのプレスリリースの中で触れられていたのが「レヴエルトの納車待ちが2年以上」「ウルスは2025年の生産分まで完売」ということ。

なお、テメラリオの受注もすでに開始されており、こちらも「非常に好調」だと語られているので、近いうちに「数年先までのオーダーブックが埋まった」という話が聞かれるのかもしれません。

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ランボルギーニが直近の業績を発表、1-9月にかけ前年比8.4%増の8,411台を納車して売上・利益ともに大幅増。このペースだと今年中に11,000台以上を納車し、ついにフェラーリの販売台数に王手をかける

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ランボルギーニは販売台数以上に利益を伸ばす

今回の発表で注目に値するのは、販売台数の伸び(8.6%)よりも営業利益率(9.8%)の伸びのほうが大きいということで、これは「車両価格の引き上げとパーソナライズオプションの拡充」によってもたらされたものだと説明されています。

これまでに何度か報じられておるとおり、ランボルギーニの近年の成長は「凄まじい」ものがあり、しかしそれはウルスによってもたらされたものだと考えてよく、実際に(以下のグラフのとおり)ランボルギーニの販売台数の半分以上が「ウルス」。

ウルスはもともと2012年にウルス・コンセプトとしてデビューしており、その後2017年に正式発表、そして2018年にデリバリーが開始されています。

そしてデリバリーが本格化した2019年以降にご覧の通りの伸びを示しているわけですが、ランボルギーニがウルス・コンセプト発表以後に「なかなか市販に移さなかった」のは既存工場の生産キャパシティがウルスに対応できなかったこと(設備的にウルスの構造や予想生産台数に対応できない)、そして世界的なリセッションが原因だとされ、しかしイタリア政府はランボルギーニに対し「土地の取得や税金」において優遇措置を提案し、これによって工場建設などウルス生産のための準備が整うこととなるわけですね(政府としては、雇用が増え輸出も増加するため、ランボルギーニをバックアップするための理由がある)。

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果たしてウルスがランボルギーニにもたらした効果は絶大であり、ランボルギーニはウルス生産のための新しい工場を建設することで既存スーパーカーラインアップの内製率を高めることができ、かつ様々な検査設備の導入を行うことが可能となっていて、つまりは「金銭以上にランボルギーニに利益をもたらしたのがウルス」。

ランボルギーニの工場はいまも創業当時の場所に建っている!この60年、常に未来を見据えてこういった増改築や拡張がなされてきた
ランボルギーニの工場はいまも創業当時と同じ場所に建っている!この60年、常に未来を見据えてこういった増改築や拡張がなされてきた

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よって既存工場ではスーパーカーラインアップを生産し、新しい工場ではウルスを生産しているわけですが(先日、ランボルギーニの工場を訪問してきたが、ウルス用の工場は文字通りウルスのみを、しかしバンバン作っていた)、今回のプレスリリースを見るに、既存工場、そしてウルス用の工場における生産キャパシティも「逼迫」していると考えてよく、ランボルギーニがこれ以上の成長を望むのであれば、さらに工場を拡大するより他の道はないのかもしれません。

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参照:Lamborghini

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