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マセラティがMC20オープンモデル「MC20チェロ」発表!エレクトロクロミックガラス標準装備、リアデッキにはかつてのブーメランを連想させる巨大エンブレムも

マセラティがMC20オープンモデル「MC20チェロ」発表!エレクトロクロミックガラス標準装備、リアデッキにはかつてのブーメランを連想させる巨大エンブレムも

| ディヘドラルドアもしっかりキープ、これでクーペ比+65kgに収めてきたのは素晴らしい |

MC20チェロの価格は3385万円、納車は2023年から

さて、マセラティが予告通りMC20のオープンモデル、「MC20チェロ(Cielo)」を発表。※世界同時公開され、マセラティジャパンの公式サイトにも情報が掲載されている

Cieloとはイタリア語で「空」を意味しますが、正式発表前のティーザー画像、そして今回公開された公式フォトそしてボディカラーにおいても「空」が表現されており、マセラティいわく「クーペのスリルを損なうことなく星や雲と一体化することができ、MC20とMC20チェロは、2つの異なる魂を持つ双子のような存在」。

なお、このMC20チェロにおいて特筆すべき点は「オープンである」ことはもちろん、そしてそのルーフが(電気的に濃度を調整できる、ベバスト社製の)エレクトロクロミックガラスにて構成されており、クローズド時であっても開放感を得られること。

ルーフ自体は12秒で開閉が可能だそうですが、この”スカイ・フィーリング”ルーフは1タップにて透明から不透明へと透明度を調整できるようですね。

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参考までに、マセラティは「ミストラル」はじめ、「ギブリ」、「ボーラ」「メラク」「カムシン」「レヴァンテ」、最新SUVの「グレカーレ」まで、その車名のほとんどに「風の名前」を与えていますが、この「チェロ」は風ではなく、”風を連想させる”名称を持っており、文字通りマセラティの新しい時代に新風を送り込む存在となるのかもしれません。

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イメージカラーは「アクアマリーナ」

このマセラティMC20チェロに採用されるボディカラー(イメージカラー)は「アクアマリーナ(3層ペイント)」。

ただしこれはマセラティのパーソナリゼーションプログラム「フオーリ・セリエ」でしか選べないそうですが、モータースポーツにインスパイアされたグレーにアクアマリンを乗せているといい、おそらくは見る角度によって若干色味が異なる特別な塗装なのだと思われます。

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なお、マセラティは初回限定モデル「プリマセリエ・ローンチエディション」を用意しており、これを選ぶとこのアクアマリーナのボディカラー、そしてゴールドのディティールやアイスカラーのインテリアがセットとなるもよう(世界で60台しか生産されない)。

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今回公開されたあmセラティMC20のオフィシャルフォトを見て思ったのは「スーパースポーツのオープンモデルにしては、フロントグラスのかなり下にドライバーの頭がある」ということ。

ランボルギーニにせよフェラーリにせよ、多くのオープンスーパースポーツは(その車高の低さに起因して)ドライバーの頭がフロントウインドウ上部のラインと同じくらいになってしまうのですが、MC20チェロではそういったこともなく、しっかり頭がかくれているようですね(ヘッドレストの位置も低く、シート位置が相当に低いのだと思われる)。

なお、今回MC20チェロの全高はアナウンスされていないものの、クーペと同じだとすると1221ミリなので、全高が高いというよりも、むしろ「低い」部類に入ります。

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ちなみにこちらがルーフを閉じた状態。

オフィシャルフォトではコントラストルーフを採用していますが、これが標準装備なのかオプションなのかは不明です。

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リアセクションには大きくマセラティのエンブレム

そのスタイリングはクーペと大きく変わることはなく、しかしリアセクションは「トンネルバック」。

フェラーリやランボルギーニ、マクラーレンのオープンモデルにも採用される形状で、クーペに比較して一層優雅に見えますね。

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そして驚くべきはマセラティのトライデント(三叉の銛)エンブレムがリアフードに再現されていること。

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クーペ版のMC20ではリアフードが透明となっていて、そこにトライデントが「切り欠き」によって再現されており、しかしMC20チェロではそのかわりにトライデントが大きく表示されている、ということになります(残念ながら3リッターV6エンジンを見ることはできない)。

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なお、ここまで大きくそのブランドのエンブレムをボディ上に表現した例は珍しく、しかしコンセプトカーだと過去には「マセラティ・ブーメラン(下の画像)」といったクルマも存在していますが、マセラティがこれを意識したのかどうかは不明です。※MC20のトライデントのカラーはマットチタン、そしてオプション扱いの”デカール”仕上げ

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マセラティMC20チェロに搭載されるエンジンはクーペ版と同じくプレチャンバーを備える3リッター”ネットゥーノ”V6ツインターボ(630馬力)、トランスミッションは8速デュアルクラッチ。

ただしオープン化によって車体重量が65kg増加しており(ガラスルーフ装着でこれだけしか重量が増えていないのには驚き)、これによって0-100km/h加速は2.9秒から3.0秒へ、200km/hまでの加速は8.8秒から9.2秒へ、最高速は325km/hから320km/hへ。

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標準ホイールのほか、ローマ数字をモチーフにしたという、4輪で30kgの軽量化ができるカーボンホイールも用意されており、これを装着すれば「65kg増」の半分程度を打ち消すことができる計算となりますね。

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マセラティMC20チェロのインテリアはこうなっている

そしてここからはマセラティMC20チェロのインテリア。

まずドアはクーペと同じディヘドラルドアを採用しており、アイデンテティはしっかりキープしています。

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シート後方の「コブ」の間にはガラス製のスクリーンが見えますが、これを下ろすことができるのかどうかは不明です(小さいパーツではあるが、これを下げることができれば、そのぶんエンジンサウンドをダイレクトに聴くことができる)。

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インテリアの構造も基本的にクーペと同様ですが、センタートンネルに装備されるロータリー式ドライブモードダイヤルが新しくなり、中央にはデジタルパッドが設けられ、ドライブモード(ウェット、GT、スポーツ、コルサ、ESCオフ)やサスペンションの設定がより用意に行えるように配慮されています。

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シート中央とドアパネルには「V字」状の意匠が見え、これはV字にカットしたレザーと別カラーの「下地」とを組み合わせ、V字の隙間から下地カラーが見えるようにデザインされたもので、最近増えてきた「パンチングの隙間から下地カラーが見える」という加工と同じ考え方を用いたものと思われます。

このほか、アルカンターラ巻きステアリングホイール(カーボン製)や電動調整式ステアリングコラムなど、2023年モデルのクーペ版MC20にて導入されるオプションも利用できるといい、そのカスタマイズについても楽しみが増えたといえそうです。

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MC20チェロの価格は3385万円に設定されており、クーペバージョンの2995万円に対して390万円アップとなりますが、その装備や独特のスタイリング、そしておそらくは生産台数もクーペに比較して少なく設定されるものと考えられ、けっこうお買い得な設定かもしれません。

現在の予定だとMC20チェロの納車は2023年を予定しているようですね。

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マセラティMC20のプロモーション動画はこちら

参照:Maserati

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