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北米にてホンダ製SUVにリコール届け出。車体の溶接に異常があり「買取り」もしくは「新車と交換」という異例の対応に発展

2019/11/16

| ホンダは直近で2件目の溶接に絡むリコールを出している |

ホンダはアメリカにて「パイロット」と「パスポート」なるSUVを販売していますが、今回この両者についてリコールが届け出。
この内容はフロントフレームの左右アッパーメンバーの溶接が不十分であり、十分な強度が確保できていないために最悪の場合は事故に至る、というもの。

すでに全米のホンダディーラーは2019年モデルのパスポートオーナー、2019-2020年モデルのパイロットオーナーに対して告知を開始しており、無料にて溶接具合を確認し、もし問題があれば”車両を買い戻すか、新車と交換する”としています。

北米では、少ないながらも「新車と交換」というリコールが数件ある

ホンダによると、対象となるのは10台のみで、2019年モデルのパスポートが一台、2019年モデルのパイロットが4台、そして2020年モデルのパイロットが5台。
ただ、それでも点検を行うということは、対象の特定が難しい、もしくは対象車の特定はできていても、他のクルマにも問題がある可能性を考えているのかもしれませんね。

なお、ホンダは2019年のCR-Vにも(ガソリンタンクとリターンラインの)溶接不良にて134台のリコールを届け出ており、溶接問題は直近で二件目。
ただし「買戻し」「新車と交換」というのは穏やかではなく、つまりは修復不能ということになりそう。

一般的に、車体の溶接については、未処理の金属の状態から行い、溶接が終わった後に防錆処理、そして塗装を行うことに。
よって、溶接不良があれば修正を行う箇所周辺パーツを取り外すのはもちろん、塗装などを剥離する必要があり、その上で溶接したとしても強度を担保できるとは限らず、さらに溶接後にはまた防錆処理や塗装を行う必要が出てきます。
そういった手間や安全性を考えると、「もうクルマごと交換したほうがいい」ということなのでしょうね。

参考までに、日本ではこういった「車両交換」リコールは非常に稀ではあるものの、北米では数件、こういった案件があるようです(直近だとスバルで発生)。

スバル・アセントが米にてリコール。「新車と交換」という異例の対応なるも、米国では2年で2件「新車交換リコール」発生

ホンダ・パスポート/パイロットはこんなクルマ

ホンダ・パスポート/パイロットは「ミドルサイズ」に分類されるSUVで、パスポートは1993年より北米にて販売開始。
現行モデルは3代目となり、2019年に発売したばかり(製造国はアメリカ)。※2002年にいったん販売が終了していた
価格は31,990ドルからという設定で、25,050ドルのCR-Vの「上」に位置します。
ちょっとゴツめの樹脂製クラッディングを持ち、ワイルドな雰囲気がありますね(これは日本にも輸入して欲しい)。

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一方のパイロットは3列シートを備えるファミリー向けのSUVで、価格は31,550ドル。
製造はやはり米国で、初代は2002年に登場し、現行モデルは2015年に発売された「3代目」となります。

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