| 思ったよりも良くできていた |
カルロス・サラフ氏がランボルギーニ・ガヤルドをベースにしたエキゾチックなスーパーカーを公開。
「カルロス・サラフ」とは聞き慣れない名前ですが、10年近くマツダにてデザイン業務を行い、ロードスターやアクセラの市販モデル、そしてコンセプトカーの風籟/FURAIコンセプト(トップギアが全焼させてしまった)にも携わった、と報じられています。
その後同氏は自身で”ケイデン・コレクション(Caden Collection)”と呼ばれるスーパーカーをリリースするため2012年にマツダを退職。
6年の歳月をかけて自身の作品をリリース
そして今回発表されたのがこの「C2」ですが、これはランボルギーニ・ガヤルドがベース。
欧米ではなにかをベースにしてコーチビルダーがカスタムカーを作り上げ、それを自身の名前で販売するのは一般的。
デ・トマソ・パンテーラを現代に蘇らせるという「プロジェクト・パンサー」を進めているアレス・デザインもやはりコーチビルダーのひとつで、パンサーのベースはランボルギーニ・ウラカンですね(車検証上もランボルギーニ)。
今回の「サラフC2」については非常に独特な外観を持っており、ガヤルドの面影は「ほとんど無し」。
まずこのクルマを見て、ベース車両を言い当てるということは難しいかもしれません。
ただしモチーフは「トライアングル(三角形)」「ヘキサゴン(六角形)」で、これはランボルギーニに近い、とも言えます。
発表されたサラフC2の実車はこうなっている
上の「予告」の後にペブルビーチにてC2の実車が発表されていますが、これはスケッチを超える格好良さ。
アクセントとしてゴールドが追加されていることがわかります。
カラーリングとしては日産とイタルデザインとのコラボレーションによる「GT-R50 by Italdesign」のようで、「グレーとゴールド」はひとつのトレンドと言えそう。
前後フード類は「エアロキャッチ(クイックリリース)」装備、つまり開閉ではなくて取り外し式、ということですね。
サイドウインドウはかろうじて「ガヤルド」ですが、これもウインドウ後半部分をうまくパネルで隠しているため、やはりベース車を判別するのは難しそう。
それにしてもこのフロントのワイドさは異質。
最近はフロントを「絞る」クルマが多く、その分よけいに目立ちます。
ドアミラー(ミラーじゃないかもしれない)はウイング形状。
リアウイングもドアミラーとシンクロした形状を持っていますね。
サラフC2のインテリアを見てみよう
サラフC2のインテリアは、外観に比較すると「ガヤルド的」。
各パーツは自社製に置き換えられているものの、その構造や位置にガヤルドっぽさを残しています。
内装は全般的にアルカンターラとクラシカルなレザーに張り替えられ、とくにヴィンテージ調のレザーはなかなかにナイス。
スイッチ類はレトロな感じとなっていて、サイバーパンクな雰囲気も。
カーボンパーツも多く見られます。
トランスミッションはなんと6速MT。
サラフによると、トランスミッションやサスペンション、エンジンの仕様は「顧客によって変更できる」とのこと。
ただ、この6速MTは「こだわった」ところで、顧客の用意したベース車がセミオートマチックの「Eギア」であった場合はマニュアル・トランスミッションにコンバートできるとしており、かつ駆動輪は「後輪のみ」の設定。
つまり、サラフはC2について、「運転する楽しさ」を追求したのだと考えて良さそう(これがウラカンではなくガヤルドをベースに選んだ理由なのかも。ウラカンは容易にMT化できない)。
サラフC2は「非常に少ない台数のみの生産」だとされているものの、価格は現在非公開。
ベース車両のコンディション、そして顧客の求める仕様によって大きく変動するのかもしれませんね。
#SALAFFC2 is staged on the #conceptlawn and ready for the @pebblebeachconcours!