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新型パンテーラ「プロジェクト・パンサー」詳細が公開に。内装はヴィーガン対応、出力658馬力

2018/02/26

| 新型「パンテーラ」の詳細が公開に |

元フェラーリ副社長、元ロータスCEOといった肩書きを持つダニ・バハー(ダニー・バハールとも表記される)氏が2014年に立ち上げたイタリアの「アレス・デザイン」。
先日は「デ・トマソ・パンテーラ」を現代に蘇らせる「プロジェクト・パンサー」を公開し、実車も披露しています。
今回はそのお披露目パーティーでの画像と思われるものをJon Quirk氏が自身のツイッターアカウントで公開。

登録上は「ランボルギーニ」

アレス・デザインはこれまでもメルセデス・ベンツやランボルギーニを対象にカスタムカーを製作してきたものの、こういった「独自モデル」をリリースするのは今回が初めて。
モチーフは当然デ・トマソ・パンテーラで、発表会ではオリジナルのパンテーラが並べられはしたものの、名称そのものは「パンテーラ(PANTERA)」ではなく「パンサー(PANTHER)」。
「デ・トマソ」の商標権そのものはスイスの投資グループに購入されたり中国企業が購入したという話がありますが、今回「パンテーラ」の名称を用いなかったということは、「折り合い」がつかなかったのかもしれません。

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それはさておき、その外観はなかなか「ナイス」。
雰囲気は見事にパンテーラで、しかし現代的というか未来風なテイストも見られ、なによりヘッドライトが「リトラクタブル」なのがいいですね(一度ポップアップしているところも見てみたい)。

ホイールはリボルバーデザイン、タイヤはピレリのカラー・エディション。

ベースとなるのはランボルギーニ・ウラカンで、基本的な構造は変更されないまま。
エンジンもそのまま5.2リッターV10を使用しますが、出力は658馬力にまで向上(ウラカン・ペルフォルマンテですら640馬力)。
ただし0-100キロ加速は3.5秒とむしろスタンダードなウラカン(3.2秒)よりも遅く、このタイムを見るとベースは4WDではなくRWDなのかもしれませんね。

ベース車両についてはほかにも候補があったようですが、有力顧客やデザイナーと相談する過程において、「ウラカンがベスト」という結論に至った模様。

なお、市販車としての基準を満たすにはアレス・デザインを「新規メーカー」として登録するのはハードルが高く、よって今回の「パンサー」は改造車扱いとなり、登録上は「ランボルギーニ」になるとのこと。
ただし外観上の変更については法規をクリアしており、合法に走行できるようですね。

サイズはランボルギーニ・ウラカンに比較して10センチ長く、フロント4センチ、リア6センチが延長に。
Aピラーは10センチ後方に移動している、とのこと。



インテリアはヴィーガン対応

インテリアについては画像の通りで、ステアリングホイール、センターコンソールやメーター類も基本的にはランボルギーニ・ウラカンのまま。
ただしダッシュボードはじめレザーが貼られる部分のデザインは大きく変えられていることがわかります。
なおロールケージが装着されているとされ(画像では判別できないので、内装の内側に取り付けられているものと思われる)、ボディ剛性は10%向上。

ちなみに内装の素材は「ヴィーガン」対応。
これは動物由来の素材を一切使用しないもので、ベントレーがこの対応を行う、と以前に発表しています。
高価格帯の車を購入する人はベジタリアンやヴィーガンである場合も多く、レンジローバーも最近ではレザーに変わる素材をオプションにて用意しているとおり、これは今後加速してゆく傾向なのかもしれません。

現在のところデリバリーは2018年末を予定しており、限定台数は5台から15台を予定。
価格は一台当たり9000万円程度からとされており、かなり高価な車だと言えますね。

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