2020年1月はまさかの「トヨタ・ライズ」が1位！SUVが首位を取る例は記憶になく、プリウスは7位に沈み”ハイブリッドの終焉”か。そしてRAV4も順位低下

｜　一方でRAV4も順位を下げてトヨタの「自社内カニバリズム」が明確になる　｜

さて、2020年1月の日本国内における乗用車販売台数ランキング。
なんと1月は「トヨタ・ライズ」が首位を獲得しており、ぼくの記憶する範囲では「SUVが首位を獲得」するのは初めて。
ちなみに現在ライズには納車待ちが発生していて、トヨタのサイトを見るに、ツートーンカラー、モノトーンカラーともに納車までにかかる期間は約4ヶ月だと記載されています。
加えて今月は「これまでとは大きく異る」動きが見られていて、その内容を見てみましょう。

2020年1月の登録状況はこうなっている

今月のランキングでは「ライズがトップ」意外にもいくつか興味を惹かれる点があり、まずはプリウスのランキングが「7位」と大きく下落。
プリウスは2019年通年のランキングにてトップを獲得したことでもわかるとおり、常にランキング上位にあった車種で、ぼくの記憶だとこの順位は「現行世代のプリウスでははじめて」。

さらにアクアも低迷していて、トヨタの得意とするハイブリッドモデルがかなり弱く、「ハイブリッドの終焉か」と思わせる事態となっています。

反面、ここ数ヶ月元気のなかった日産勢がランキングを上げ、ノートは久しぶりに3位へ、そしてセレナは5位へ。
これらの躍進の理由が「e-power」だとすれば、やはりトヨタのハイブリッド車はもう選ばれなくなってきているということなのかもしれません（もしくは昨年末に日産が特価を出し、そのときに販売した車両が1月に登録されているか）。

そのほかミニバンも少しずつ順位が下がりコンパクトカーが上位に多く洗わえるようになっていますが、フィットそしてヤリスのデリバリーが開始されればさらにこの傾向が強くなりそう。

トヨタの自社侵食は本当だった

そしてこれまで順調に販売を伸ばし、上位ランカー常連になると思われたトヨタRAV4がまさかの失速。
これは（ずいぶん価格帯が異なるが）ライズにシェアを食われた可能性があり、さらにC-HRも先月の15位から今月17位へ。
つまりRAV4がC-HRを食い、ライズがRAV4を食ってしまったということにもなりますね。

ただ、ライズがシェアを奪ったのはトヨタからだけではなく、CX-30は18位から22位へと転落しています。

一方SUVで順位を上げたのはCX-5（41位→25位）、変わらなかったのはホンダ・ヴェゼル（24位）。
なおライズのOEMもとであるダイハツ・ロッキーは16位から21位へとランキングを下げ、これは「ダイハツ関係者の買いが一巡した」ということなのかもしれません。

VIA:日本自動車販売協会連合