2023年8月の国産車登録ランキングはトヨタ圧勝。前年比だとクラウン20倍、ヴェルファイア16倍、レクサスNXも20倍となり10位中8台がトヨタ、20位中でも14台がトヨタ

｜　もはやトヨタ/レクサスの勢いを止めることはもう不可能だろう　｜

加えて、トヨタの生産や販売を阻害する要素も見当たらない

さて、日本自動車販売境界連合会による2023年8月の国産車登録状況が公開。

まずメーカー（ブランド別）だとトヨタが98,400台（前年同月比153.3％）、ホンダが17,879台（前年同月比84.5％）、日産が16,082台（前年同月比87.7％）、マツダが8,967台（前年同月比91.7％）、レクサスが6,988台（前年同月比216.7％）、スズキが6,945台（前年同月比103.6％）、スバルが5,470台（前年同月比86.2％）、三菱が2,912台（前年同月比73.2％）、ダイハツが1,767台（前年同月比62.1％）、国産車合計だと183,229台（前年同月比118.8％）という数字であり、前年比を超えたのはトヨタ/レクサスとスズキのみ。

なお、現在はサプライチェーン問題も改善し、いずれの自動車メーカーとも「ぞんぶんに生産できる」状態だとは思いますが、その状況の中で「前年比を超える」前年比を下回る」というのは、つまるところ「受注残がたくさんある」「受注残がない」という事実に置き換えることができるのかもしれません。

もはやトヨタの一人勝ちが鮮明に

そして2023年8月の販売ランキングを見ると、TOP10のうち8台までがトヨタ、TOP20のうち14台がトヨタによって占められており、つまりトヨタ/レクサスは大量の受注残を抱え、作れば作るだけ売れてているものの、ほかメーカーは受注残がほとんどない（作っても売れない）と考えていいのかも。

実際のところシエンタは前年比3.4倍、プリウスは前年比3.7倍、アルファードは前年比2.2倍、クラウンは前年比なんと20倍、ヴェルファイアも前年比16倍、レクサスNXも20倍といった具合に推移しており、トヨタについては「絶好調」という表現以外に言い表す言葉が見つからないという印象です。

なお、アルファード/ヴェルファイアについては、現行モデルからその性格が大きく分かれていて、前年比で判断する限りだと「走り」要素の強いヴェルファイアの人気が結構高いのようにも見受けられます（ヴェルファイアのほうが納車が早いと言われていて、そのためベルファイアに人気が集まっている可能性もある）。

さらにトヨタはこれから「クラウンスポーツはじめ、残りのクラウン」「ランクル250」「ランクル70」「センチュリーSUV」といったクルマの発売、そしてレクサスも「GX」の投入が控えており、いっそうのトヨタ/レクサスの支配力が強まることとなるのかもしれません（しかもこれらは高価格帯に属し、同時に利益も厚いということが想定され、トヨタはいっそう潤うことになりそうだ）。

2023年8月の国産車登録ランキングはこちら

参照:日本自動車販売協会連合