| となると、スバルはフェイスリフトにおいてこのフェンダーを改善すれば大きく販売を伸ばせるのかもしれない |
現在でクルマの売れ行きを大きく左右するのは「性能」よりも「デザイン」である
さて、北米市場にてちょっとした異変が発生し、スバルWRXの販売がなぜか(2024年5月において)前年同月比で39.6%も減少して「不人気車」の仲間入りをすることに。
実際のところ、スバル車の中では「ソルテラの販売をちょっとだけ上回って下から3番目」となっていて、しかし注目すべきは”WRXは古くはなく、2022年にデビューし、2023年に追加グレードが投入されたばかり”という事実です。
WRXはソルテラの販売を「かろうじて」上回る
なお、2024年5月のWRXの販売は1,673台で、これはソルテラの1,546台をわずかに上回るにとどまる数字。
ソルテラは現在需要が下がってきているというEVであり、一方WRXは(北米だと)ターボチャージャー付き2.4リッター4気筒エンジンを搭載するうえ、6速マニュアル・トランスミッションを選択できるスポーツセダン。
これらを考慮すると、むしろWRXが売れない要素はないようにも思えるのですが、これはスバルの「北米市場での受け入れられ方」によるものかもしれません。
というのも、スバルは北米では「ウィルダネス」シリーズに象徴されるように「タフでユーティリティに優れる」というイメージが定着しているためで、北米では比較的コンパクトなサイズに属するセダンであるWRXにはあまり需要がないのかも。
そしてスバルのポジションを示すもう一つの事実が「BRZはわずか277台しか(2024年5月に)売れていない」ということで、やはりスバルといえば「(フォレスターのような)SUV」なのかもしれません。
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スバルWRXのモデルチェンジは失敗だったのか
なお、新型スバルWRXはそのモデルチェンジ直後からあまり評判が芳しくはなく、とくに樹脂製のホイールアーチに批判が集まっており、セダンらしい高級感に欠けるという見方が大半です(無理にSUVらしく見せようとして中途半端な外観になってしまったのか)。
一方、価格については「妥当」だと言われており、つまり高価ではないという捉えられ方が大半だとされ、つまり売れていない原因は「価格ではない」ということになりそうですね。
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